ナースの進路相談②学校選びは自由?
ナースの進路相談①看護師気質ありますか?で看護師になりたいという思いを認識してみましたか?
その意志に変わりがなければ実際になるためにはどうしたら良いか考えていきましょう。
学校選びについて
現在一般的に看護師になるためには大きく分けて専門学校に行くこと、看護学科がある大学行くことの2種類があります。それぞれ将来的なメリット、デメリットがありますが卒業後看護師になってしまえば基本は同じです。では、どこから違いがでてくるのか、そこに焦点を当ててみます。
専門学校について
専門学校は修了年数が学校によって異なりますが、主に3年制が多いかと思います。3年間では机上で学び実習に行き、国家試験に備えて勉強するというのが大まか流れですがその中でのそれぞれの割合は机上での勉強、実習、国家試験勉強という割合でいったら3:4:3ぐらいの割合でしょうか。細かく区切りをすると実習時間の占める割合が大きいです。
中にはこの割合が多い学校、少ない学校もありますが・・。実習に時間を注ぐということはそれだけ、即戦力を求められているということになります。これがメリットとなるかと思います。実際に働いていた時も看護学校出身の新人の方が技術を経験しているという場合もありました。その他にも看護学校は学費も大学よりは安い場合が多い、卒業が1年早いなどがあります。
デメリットとしては、技術メインなので根拠や知識に対して弱くなることです。理論づける事が苦手な方も多いです。
大学について
今度は大学についてですがこちらも専門学校の時と同じように割合でつけると4:2:4ぐらいになるかと思います。メリットとしては知識や理論がメインになり、看護学だけではなくそれ以外の分野についても学べます。
卒業論文もきちんと行っており、大卒の資格が得られます。ではデメリットとして何があるか、学費が高い、技術面が弱いなどが挙げられます。
比較してみると
大学、専門学校を比較してみるとそれぞれにメリット・デメリットがあるのはご理解して頂けかと思いますが、ではどちらを選んだ方が良いか、金銭面や学力面などの事情が個々にあるかと思うのでどちらでなければダメということはないがもし可能であれば大学の方が将来的なメリットはあるでしょう。
看護師として臨床で始めて働いた時は技術面では専門学校出身の方の方がとっさに動ける力はあるかと思いますが、数年してくるとそこにほとんど差はないでしょう。むしろ、大学出身の方の方が理論的に考えることができるから土台がきちんとしているでしょう。また、給料面でもおそらく大学出身者の方が1~2万円違ってくるのが一般的です。少ないように見えますが、年間では20~30万の違いがあります。
結婚や出産などを経て看護師として職場復帰したいと思っても家庭の都合でフルタイムでは働けない、看護師として働くのは難しいので別の仕事をしてみよう!と思った時も大学出身であると大卒資格ですが、専門学校だと高卒・専門学校卒です。これによって、給料の差がでてくることは大きいです。給料だけではなく知識的な差ももちろんです。このように高校の時に選んだ道によって差がでてくるのは明白です。
何を選ぶかは自由だけど・・
ここまで、それぞれのメリット・デメリットをお伝えしてきました。筆者が大学の方を進めているのはお分かりかと思います。専門学校でも十分学べるのでそれを選んで頂いても問題ありません。しかし、社会に出て看護師として働き、その後の可能性を広げるのは大学の方がメリットは大きいということは明らかです。
専門学校卒業後に大学病院に働いていたが、専門資格を取りたいということで働きながら大学に通い大卒資格取得を目指している方を知っています。学費もすべて自分で捻出して、時間も自分の時間を削ってです。また、看護系の学校の先生になりたいと思っている方では、先生になる為の講習を受ける必要がありますが大卒では専門学校よりも講習時間は短いそうです。
何を重視して選ぶかはそれぞれの自由ですが、学校によって出会う環境、人は異なるので自分の今後の姿を思い浮かべながら一番自分に合っている道を選んで頂けたらと思います。
次回は、ナースの進路相談③充実してる学生生活とは?です。
この記事を書いた人
- 総合病院や治験業界を経験してきました。看護師のみなさまが健やかに過ごせるように、また看護師を経て個々があるべき道に進めるように、情報を発信していけたらと思っています。
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