ナースはつらいよ

電子カルテのメリット・デメリット 〜メリット編〜

今までのカルテと言えば、太い合冊がズラリとカートに並び薬指示簿から診療録、看護記録に至るまでそのファイルに収められていました。しかし、近年においてはデジタル社会。もちろんカルテも凄まじい勢いで電子カルテへと移り変わっています。

今回はそんな電子カルテのメリットとデメリットについてお話ししようと思います。

読解時間の必要なし!誰もが読める文字

紙カルテだと必ず皆んな手書きで記入します。専ら記入するのは、医師が指示を出す時や看護師が看護記録を書くときですが、問題はその文字の汚さ。いや、美しさ。看護師はいいのです。私も人の事を言えた立場ではありませんが、読めない文字を書く看護師はそうそういません。先生方の達筆な文字といったら…。医師と言っても主に男性医師を指しますが、先生方の書く字はおおよそミミズがはったような字なのです。

そして、主任部長や副部長クラスのご年配の先生方においては、昔の名残なのでしょう、ドイツ語なんかを織り交ぜてこられるのです。分からんわ‼︎読めるか‼︎となるわけです。新人時代、その先生方の指示を解読するのすら一苦労でしたね。読みなれている先輩看護師をどれだけ尊敬したことか。

また、研修医の先生方の文字も人それぞれで、人柄が出てきます。やたら丸文字の先生や、サインがもはやローマ字のSにしか見えない先生も。そんな中いわゆる硬筆文字を書かれる先生がいると、それだけで少し好印象となります。

話が脱線しましたが、要は誰もが一目で読める文字というのはとても大切な事なのです。そうでなくともややこしい薬剤名が並んでいたら、類似した名前の薬剤と間違えるリスクだって出てきます。読解時間を減らす、投与間違えを防ぐ、これらを考えると電子カルテで分かりやすい文字になったことはかなりのメリットだと思います。

場所を取らず、かさばらない

紙カルテに挟まる用紙には限度があります。外科など短期間で退院する回転率の高い病棟なら良いのですが、半年から1年以上の入院を必要とする科では、毎日の記録をファイルに挟んでいたらかさばってしょうがありません。

精神科にしてみれば何十年も入院されている患者さんだっておられます。もはやファイルではなく、カート一つが1人の患者さんのカルテになってしまいます。カルテが2冊目、3冊目になっている患者さんもいました。そんな時、電子カルテなら場所を取らずに何十年もの記録を保管出来ます

昔の情報が直ぐさま分かる

前回入院の情報を画面を開けば直ぐに分かるのです。紙カルテだと、前回の紙カルテを引っ張りださなければなりませんし、それが何冊もあると億劫です。電子カルテなら、一つの画面に昔の入院記録も入っているので、さかのぼれば簡単に分かります。

しかも、他の科での受診や入院経験があれば、それらも記録されているので他科情報も楽に把握できるわけです。他科の紙カルテが無く、患者さんからの申告も無かったけれど、電子カルテで既往歴や内服薬を確認出来たというケースもあると思います。

病棟に居なくても見れる

紙カルテの場合、患者さんのカルテは一つであり、その保管場所は病棟内に限られます。オペでオペ室に持ち出したり、外来に持って行くという事はありますが、基本的には持ち出し禁。他の場所でカルテを見たいと思っても見れません。その点、電子カルテになると、院内でパソコンがある場所(患者カルテが取り込まれているパソコン)であれば、どこでも見れます

例えば、職員用の図書室。準夜前にカルテチェックをしたい、でも病棟は人で溢れているからまだ立ち入りたくない、なんて時でもコソコソと図書室でカルテチェックが出来ます。同様に勤務終わりで服も着替えたけど、患者さんの記録で1つ記入漏れを思い出した!という時でもコソコソと図書室で記入出来るのです。これはいささか便利です。病棟まで帰って私服をさらけ出してまで、記録を書かなくて済むのですから。

先生にしてもそうだと思います。外来中に、入院患者さんの処方忘れに気づいた場合、外来からチャチャッと処方オーダーすれば良いのですから。外来と病棟を往復する手間も省け、私達看護師もそのロスタイムに悩まされる事もありません。

同じ患者さんのカルテを同時に皆が見れる

前述した、病棟に居なくても見れるという点と似ていますが、カルテをどこでも見れるという事から、例えば当直医にコールした時、病棟と患者さんの名前を言えば当直医は当直室でカルテを確認し、それまでの経過などを電話でやりとりが出来ます。紙カルテだと、1人がカルテを使っていたら、使いたくても順番待ちをしなければなりません。

カンファレンスの際にも一つのカルテを取り囲んで話し合わなくても、何台かのパソコンを見ながら画面で話し合いをする方が効率的です。

1文字にかける時間が早い

パソコンに慣れていれば、文字を書くよりブラインドタッチで入力する方がはるかに早く記事が書けます。若い医師や看護師達は既にある程度パソコンに慣れている状況で就職するので、ご年配の先生や看護師の先輩より記事入力に関しては早い可能性すらあります。早く記録などの業務が終わる事で、他の業務に取り掛かりやすいですね。

また、漢字が曖昧にしか分からなくても、変換すれば出てくるのでそう言った意味でも作業効率が良いかと思います。

いかかでしょう。

このデジタル社会で日々進歩する医療。直接関わる医療技術だけでなく、カルテのあり方も変わってきているので、取り残されないよう頑張らなければなりませんね。

次回はデメリットをお伝えしようと思います。

この記事を書いた人

まこ
看護師9年目。血液内科病棟で勤務し、小児から成人・老年期の看護に携わる。結婚半年後に夫の転勤に伴い退職。現在は一児の母で子育て奮闘中。
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元ナース 現ずぼら主婦と一児のママ☆
まこ
クリーン病棟で長期勤務してました

看護師9年目。血液内科病棟で勤務し、小児から成人・老年期の看護に携わる。結婚半年後に夫の転勤に伴い退職。現在は一児の母で子育て奮闘中。

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