新人ナースはつらい?
学校を卒業し国家試験の結果がきて、やっと働くことができる事になると社会人へのワクワクや不安など様々な思いがあるかと思います。どんな思いであれ、今までとは違う環境に行けることはとても新鮮味があるものです。そんな新人時代を乗り切るためにはどうしたらよいか。
新人教育について
配属先が決まりオリエンテーションなどが終わると今後の教育方針などの説明があります。そして、先輩ナースとのご挨拶なんかもあったりします。そんな中一番緊張するのはプリセプターとの出会いではないかと思います。
日本の病院の多くが、新人教育で導入しているのがプリセプター制度で、プリセプターとは指導する先輩看護師で3年目以降の看護師がなることが多いです。ちなみに教えてもらう新人看護師のことはプリセプティと言うのはご存知かと思います。プリセプターとの相性によっても仕事を覚えていくモチベーションは違うと思います。
先輩看護師って?
プリセプターをメインに指導してもらう中で、指導の内容に納得がいかない、先輩に嫌味を言われるなど色々な思いがあるかと思います。技術的な面で納得いかないことがあればどんどん質問しましょう。その方が先輩からの印象は良いです。
よく考えてみてください。ただ黙って教えていることを聞く人より、質問などのなんらかのアクションをする人の方が教えて立場からしてみると「きちんと聞いているんだな」「積極性があるんだ」と思われます。
自分が人に教えたり、話かけても返事もない人は印象が良くないですよね。それと同じです。また、嫌味を言われてもそれは友達や同期など話やすい人と愚痴を言い合ってストレス発散しましょう。嫌味を言う先輩も年齢や経験は違っても疲れたり、イライラもするのでしょうがないです。
患者さんって?
ある程度教育を受けて、患者さんの受け持ちをさせていただくようになると今度は先輩看護師よりも患者さんとの関係性に悩むことが多いです。患者さんは病気だから病院にいる、なのできちんと返答できなかったりイライラして嫌味やわがままを言ったりとすることもあります。そのような発言を聞いて落ち込んだり、イライラしたりと不快な思いもするでしょう。
しかし、それはある意味しょうがないです。患者さんは病気を治しにきています。看護師や医師などと接するためにきているわけではありません。そんな患者さんの気持ちは良く看護師は自分自身が入院した時に「患者さんの気持ちがよくわかった」という発言をされている方が多いです。そんな気持ちが分かれば患者さんとの接し方も変わってきますよね。
そんな患者さんの気持ちを考えながら、受け持ちを持ち少しずつ技術を身につけていきましょう。人間対人間なのですから、自分の気持ちだけを優先しないで互いのことを考えると看護の方針も定まってくるのではないかと思います。
医師って?
受け持ちを持ち始めると、医師と関わることが多くなってきます。大学病院などは医師の数が多いですが、総合病院以下の規模は医師の数はそれほど多くないのが一般的です。担当患者が数十人という医師が多く、一人の患者さんとゆっくりは関われないというのが普通です。それ以外にも外来と病棟掛け持ちしていたり、検査に入ったりと医師は多忙を極めます。
そんな中看護師ができることは医師が患者さんに処置やケアをするとき、指示をもらうとき看護師があらかじめ患者さんの身の回りの環境を整えていたり、患者さんの情報を把握することで医師の仕事はスムーズに進みます。新人でも状況を把握することはできるはずです。医師それぞれの特徴などもあるのでそれは少しずつ把握しながら対応できるようにしましょう。
新人って?
新人時代はすべてが初めてで学生時代とは異なることも多く、その分戸惑いも多いです。でも、ひとつずつコツや知識を身に着けていくことで着実に成長できると思います。また、同じ職場で一緒に働き始めた同期がいるならその方と思う存分に話合い・愚痴を言い合いながら業務をしていると辛さも軽減すると思います。
看護師として働くということは、人との関わりを仕事にしているということです。技術だけではやっていけないのは確かなこと。人への思いやりを持ちながら新人時代を乗り切り、人を思いやれる看護師に成長できますように。
この記事を書いた人
- 総合病院や治験業界を経験してきました。看護師のみなさまが健やかに過ごせるように、また看護師を経て個々があるべき道に進めるように、情報を発信していけたらと思っています。
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