訪問看護でつらいよあるある
最近では、介護分野のお仕事もすごく増えてますよね。
昔は、あまりメジャーではなかった訪問看護も、今では多くなって、利用する人も増えてきました。
私も、訪問看護でお仕事をさせて頂いた経験があります。
そこであった困った体験を書かせていただきます。
訪問前の日に夢にまで見るごみ屋敷
訪問看護で、私にとって、どうしても辛いと思うのが、汚宅です。
それも、ちょっとやそっとのものではないお家です。
あるお宅は、もう何年も掃除はしていないだろうというお家でした。
物はたくさん溢れかえり、キッチン、洗面所、廊下、関係なく、食べ物、飲み物、下着、ごみなどなどが、散乱!!
悪臭は、半端なく、壁は見えないぐらいのものがあり、床は、かろうじて歩くところとしか見えていないほどでした。
食卓代の上には、何年物かわからない、ハエ取り紙が、天井から3本ぶら下がり、そこには、死んだ虫がついています。
ごみ箱のあたりは、煙のように、コバエの大群が群がっています。
ゴキブリは、その家で安心しきって住んでおり、走りません。
群れで、住んでいるのか、巣らしき場所があり、入り口が決まっているようで、何匹かのゴキちゃんたちが、そこから出入りしています。
本当に気持ち悪いです。
毎回、そのお家に行くのが苦痛で、前の晩には、夢を見るほどでした。
そのうちに行くようになり、手や体に湿疹がたくさんできるようになり、その痕が、シミになって残っています。
ある日、訪問すると、扇風機が出ていました。
扇風機の羽には、エクステのように埃が垂れ下がるようにたくさんついていました。
どんな状態で保管していたのか?
すごく気になるところですが、1週間後に、訪問に行くと、エクステのような埃が、なくなっていました。
たぶん、スイッチを入れたのだと思います。
エクステは、何処へ・・・・・
なんでも頼めるお手伝いさん
自宅に入るとどうしても、いろんな雑用も頼まれることが、多々あります。
洗濯を入れといてから始まり、あれやこれやと・・・・
一番困ったのは、小児麻痺の利用者さんのところに行き、ほかの兄弟がケガ(大したケガではない)をして、病院に連れて行くからと留守番を頼まれた時です。
そこで、断れない自分が、一番悪いのですが、結構、訪問看護師は、便利ちゃんになってました。
土地柄も、あるのか、転勤できた主任はびっくりしていましたね。
本当に結構なんです
訪問したお宅で、お茶やお菓子などをお出ししてくれるところも多いです。
最初の訪問で、そういうことは禁止している旨は伝えているのですが、理解してくれない方も多いのが実際です。
もてなされて困ったワースト3です。
- 二日前のお刺身
- カビの生えたパン
- 汚れたカップに入れられたコーヒー
まともな物を出さない人に限って、ダメだと言っても引きません。
食べ物は、持ち帰り処分しましたが、コーヒーは一度だけ、捨てるわけにもいかず飲みました。
あと、猛暑の日に、エアコン嫌いの家で、熱々のホットコーヒーを出された時も、地獄でしたね。
お宅に伺うことで、お心遣いなのだと思いますが、つらいので本当にやめてほしいです。
こっちが体調不良を起こしました
さっきも書きましたが、猛暑にエアコンを使わないご家庭もあります。
そのため、熱中症になってそのことが原因で、訪問看護が導入されることが多々あります。
猛暑でも、家の中より外の方がマシという環境で、耐えられない環境です。
介護をする家族が、エアコンをつけない考えだと、今の状態が危ないことを理解していただくのに、かなり難しいことがあります。
この中で、入浴介助をした日には、倒れそうになります。
2度ほど熱中症になりました。
逆に、冬にもったいないからと、暖房をつけないお家もありました。
特にその地域は、私の自宅よりも寒い地域です。
自宅で、雪山にいるのかというような、服装の利用者さん。
私は、ケアをするので、そこまでの格好はしていませんでした。
これじゃケアもできないし、利用者本人も冷え切っています。
節約のためと言われれば、なかなか言いにくいのですが、やんわりと、もう少し温かくしたほうがいいと指導する感じでした。
私は風邪をひいてしまいましたけど。
まとめ
はっきり、良い面もありますが、こういったかなりつらい面もあります。
自宅が、汚い家の人に限って、物をあげたがる傾向があります。
それも、かなり困るものです。
捨てられないが原因の一つなのでしょうけど、生活に入っていく、この仕事の難しいところです。
この記事を書いた人
- 転職を重ねながらも、この仕事に長く関わってきました。最近、月数回、小児科の夜間救急のパートで仕事をしています。
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転職を重ねながらも、この仕事に長く関わってきました。最近、月数回、小児科の夜間救急のパートで仕事をしています。
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