ナースはつらいよ

のぞき見!精神科訪問看護☆ステーションでのお仕事編

あまり知られていない精神科訪問看護のお仕事。

前回は精神科訪問看護が増えている背景と、身体の訪問看護との違いなどの概要をお伝えしました。

今回は、精神科訪問看護師の業務の流れなどをお伝えしたいと思います☆

1日の流れ

私服で出勤

前回でもお話した通り、出勤は私服です。露出が多い服や華美な服は避け、基本的にはパンツスタイルで出勤します。

訪問時に散歩をしたりする場合もあるので、靴はヒールが低く、動きやすいもの

髪は長ければアップしたり、束ねたりします。

訪問先によっては、服が汚れたり、匂いがついたりするお宅もあるため、あらかじめ汚れても良い服に着替えていくことも。

臭いが気になるようなお宅なら、マスクを着用していくこともあります。

朝のミーティング

その日の出勤者でミーティング。連絡事項があればその情報を共有します。

「〇〇さんが状態が悪く入院になりました」

「昨夜〇時に〇〇さんから相談の電話がありました」

「〇〇さんの訪問ですが、こういう方針でいくのでよろしくお願いします」

といったことを話した後、その日の訪問先、訪問時間、訪問するスタッフ、使用する社用車などを確認。

ステーションによっても違うとは思いますが、私が勤務していたステーションでは、一応利用者さんの受け持ちはあっても、受け持ちであるないに関わらず訪問し、スタッフ全員がまんべんなく利用者さんを把握できるようにしていました。

ただ、訪問看護計画は受け持ち看護師が責任を持っており、それに沿って他のスタッフも訪問するため、方針や援助方法が変わった場合などは周知できるようにしていました。

訪問の準備

精神科訪問看護のバッグの中

  • 体温計、血圧計、聴診器、パルスオキシメーター
  • 酒精綿、手指消毒剤、マスク
  • 爪切り、綿棒、絆創膏などの衛生用品
  • 急変時対応シート
  • 精神科に関する制度を分かりやすく説明した紙
  • 作業所の名称、場所、作業内容の一覧
  • 食事レコーディング用紙
  • スリッパ
  • 訪問看護シフト表

ざっとこんな感じです。

急変時対応シートは、稀に身体的に状態が悪く、救急搬送が必要と判断した場合に、どのような状態であったかや主治医、ご家族、支援している機関に連絡した時間などをメモする書類です。

食事レコーディング用紙は、肥満傾向が強く減量を目標にしていたり、糖尿病がある利用者さんに渡して食事内容を記録したりします。

スリッパは、稀に靴下で直接家に上がることができないお宅への訪問時(畳に猫のおしっこなどがしみ込んでいる場合など)に利用者さんの了承を得て使用します。

利用者さんのお宅へ訪問

これに関しては、次回から詳しくお伝えします☆

訪問記録の記入

訪問から戻ったら、利用者さんのバイタルサインや訪問時の様子などを記録用紙に記入します。

訪問記録は訪問に行ったら毎回記入していきます。

ちなみに私が勤務していたステーションでは、訪問記録は手書きでした。

24時間電話相談

訪問看護契約時に24時間、必ず訪問スタッフと連絡がとれ、相談ができるというオプションをつけるかどうか選択できます。

そのため、スタッフは毎日交代で携帯電話を持ち帰り、肌身離さずいつでも電話をとれるようにしています。

ただし、どこのステーションでもやっているわけではありません。

ちなみに相談を受けるだけなのか、必要時夜中でも緊急訪問などの対応をするのかというのもステーションによって違います。

病院との連携

訪問看護報告書の作成

訪問時毎回記入する訪問記録をもとに、月に1度、その月の訪問看護時の様子を報告する書類を作成します。

パソコンで記入し、月が変わったらなるべく早く主治医に提出していました。

変わったことがあれば主治医に電話連絡を

月に1度の報告では遅い、緊急性のある場合は訪問から戻り次第すぐに主治医に電話連絡をします。

緊急性としてはそこまでではないけれど、なるべく早く耳に入れておきたいことはメールで送信します。

どうやって連絡をとるかの判断は、所長判断。他のスタッフとも相談しながら決定します。

病棟カンファレンスに出席

私が勤務していたステーションは法人内に精神科病院があったため、ほとんどはその病院の患者さんです。

そのため、病棟の入院カンファレンス、ケースカンファレンス、退院カンファレンスがある場合は情報が入り、可能な限り訪問スタッフが参加していました。

訪問看護利用中で入院された方のカンファレンスはもちろん出席。たとえ利用していなくても、今後利用する可能性があると考え、手が空いていれば参加し情報を収集していました。

関係機関との連携

一人の利用者さんに対し、訪問看護以外にもその人を支援している機関が複数ある場合があります。

デイケアや作業所、役場、地域包括支援センター、障がい者総合相談支援センター、保健所、ケアマネージャー。

複数の支援がその利用者さんを見守っていることが多いです。

そのため、時々、みんな集まって話し合いましょうという機会があり、ケア会議に訪問看護スタッフも出席することがあります。

それぞれの立場から利用者さんについて報告し、意見を出し合い、見守りの目をより強くするべく話し合います

まとめ

次回からは、訪問先でのお仕事を詳しくご紹介します☆

事例などを交えて、分かりやすく説明できたらと思っております♪

この記事を書いた人

しまりんご
育児花丸旦那さんと4歳の息子との3人暮らし☆専業主婦に対する憧れも密かに抱きつつ、常勤で走り続けるワーキングマザーです。趣味は楽器演奏と、映画鑑賞。最近は手芸店巡りが大好き。目指すは、なんでも挑戦する30代♪
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闘うワーキングマザー
しまりんご
精神科や緩和ケアなど経験がちょっと特殊!

育児花丸旦那さんと4歳の息子との3人暮らし☆専業主婦に対する憧れも密かに抱きつつ、常勤で走り続けるワーキングマザーです。趣味は楽器演奏と、映画鑑賞。最近は手芸店巡りが大好き。目指すは、なんでも挑戦する30代♪

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