小児科救急で働き始めて思ったこと
小児科救急の準夜のパートを始めました。
長くこの仕事をして様々な病院に勤めましたが、小児科は初めての経験で、わからないことも多いです。
子供だと、可愛いなあーと思ってしまします。
でも、いろんなことが、成人病院とは違うので、おどおどしてしまいます。
私が、小児科で感じたことを書いてみたと思います。
ここは、小児救急ですよね?
24時間対応の小児救急。
お母さんにとっては、子供の病気は不安なものです。
本当に苦しそうなお子さん、救急車で搬送されてくる子供もいます。
しかし、普通に昼のクリニック感覚で来院される方が多いことも事実。
救急感のないその人達は、夜遅い時間の来院も当たり前です。
大人数での来院が多い
今は、家族全員で来院される方が、多いですね。
その割合は、かなり高い気がします。
中には、お爺ちゃん、お婆ちゃんも夫婦に加えていらっしゃいます。
診察に呼ばれると、なぜか全員診察室に入ってきて、診察室がかなりの人口密度になります。
そんなに、全員で診察室に入らなくてもいいのではないかと、思います。
子供は、診察の介助がいるので、本当に仕事がしにくいのが、本音です。
その中に、患者ではない幼い兄弟たちがいます。
こんなに家族の人数が確保できているのに、なぜ、誰も自宅で、この子たちの面倒を見る人がいないのか?不思議に思います。
夜も遅いし、病院ではいろんな病気をもらう可能性だってあるし、なにより診療の邪魔です。
点滴などの指示がでると、家族全員でベッドを囲み、兄弟たちは、退屈のあまり動きまわります。
勿論、夜中です。
我が子が心配じゃないの?
私が働いている小児科の先生は、優しくて丁寧に見てくださる先生が多いと思います。
今まで、ドクハラ医師ばかりだったので、小児科の先生は優しいなあと思っています。
でも、患者さんを呼ぶ前に、時々ため息をつきながら、
「数日前から、熱が出てるって問診票に書いてあるけど、もっと早くに、しかも昼間に受診しないのかな?」
と、私に話をしてくることがあります。
ニコニコしながら、その場をしのぎますが、ごもっともです。
なぜ今まで放置した挙句、こんな時間に連れてくるの?
もっと、子供がしんどいだろうなって思ってあげてほしいです。
こんなこともありました。
病状が悪く「明日受診してください。」と医師から言われた患者さん。
母とお婆ちゃんが来ていて、
母は、仕事があるから、お婆ちゃんは、車が運転できないから、と受診を渋ります。
深夜に来てもいいか?と尋ねられ、説明についたナースは、しんどそうなので日中に受診するように説明していましたが、納得いかない様子でした。
病院自体は24時間だけど、問題は、子供の状態ですよね。
中には、一般的な感染症の子を「家族に感染するから」という理由で、
入院させてほしい、それか朝まで点滴を増やしてもいいから、処置室に泊まらせてほしいという人もいましたね。
子供の前でいうので、いたたまれない気持ちになりました。
甘やかしすぎ?
インフルエンザの季節、本当に年が明けて沢山の感染者がいました。
14歳の男の子が受診し、インフルエンザの検査をすることになると、
「おどりゃーだましやがって、何もせん言ったじゃないか!!」と、かなり長い時間、男の子の罵声が飛び交っていました。
隣の診察室にいたのですが、何とも言えない状況でした。
母親は、「恥ずかしいから、はやくして。」というのみで、どうしても検査は希望の様子です。
結局、数人の看護師で押さえて、検査をしたのですが、体が、大きくて男の子です。
女のナースには一仕事でした。
インフルエンザの6歳の男の子、かなり肥満、お父さん、お母さんも肥満なのでした。
嘔吐があるので、クリニックで処方された、薬が飲めないと来院してきたのです。
点滴をしようとするが、本人がどうしてもしたくないと、両手を隠し、ナースの説得むなしく断念。
夫婦ともにそばにいるが、ゆるい説得のみでした。
嘔吐の状況を確認するために、少しずつ飲水させて嘔吐がないか様子を見ることになったのですが、
急に、「はらがへったーーーー!」と大音量で泣きだしました。
それは、全く収まらず、親も笑っているのみでした。
他の子も、点滴などしていて、眠っている子もいるのに気にしない親。
「大きい声出して泣いてたら、またゲロってするかもよ。そうなったら、もっと食べて良い時間が、後になるよ。」
と、説明すると、急に泣き止みました。
この食べ物への執着が、この体を形成しているんだなと、実感しました。
まとめ
今回は、小児科の経験が初めてだったので、私の中で考えさせられる出来事を 書きました。
ほとんどの患者さんは、一般的です。
でも、勤めて一番の感想は、子供は可愛いなあと思います。
この記事を書いた人
- 転職を重ねながらも、この仕事に長く関わってきました。最近、月数回、小児科の夜間救急のパートで仕事をしています。
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転職を重ねながらも、この仕事に長く関わってきました。最近、月数回、小児科の夜間救急のパートで仕事をしています。
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