円満解決!意外と大変な介護職者との付き合い方☆原因究明編
こんにちは、しまりんごです。
私の今働く職場は、ケアミックス病棟。看護師の半数くらいの介護職さんが勤務しており、医療的な判断を求められない部分での患者様のお世話をしています。
介護職さんの存在は、看護師の強い味方!食事介助におむつ交換、入浴介助に口腔ケア、清拭に髭剃りに、シーツ交換・・。多忙なナースにとって、介護職さんがいてくれるから看護業務に集中できるといっても良いくらい助かる存在です☆
しかし、看護職と介護職というのは時々トラブルになるもの。以前働いていた精神科の病棟も、現在の病院と同じように介護職さんが常駐していましたが、表面上はうまくいっているように見えてもぎくしゃくしているなと感じることが多々あり、お互いの職域や立場を認め合い、尊重しあいながらうまく協力していくのは意外と難しいと感じていました。
私なりに、なぜ看護師と介護職との関係がぎくしゃくするのか、経験をもとに考えてみました。
そもそも「介護職は看護師の部下」という構図が微妙
以前働いていた精神科病棟は介護職さんのことを「助手さん」「看護補助者」という呼び方をしていました。完全に、看護師の下に位置づけた呼び方。その病棟の介護職さんは自分で考えず、自分から動かず、指示待ちで、介護的な技術も不十分な人が多かったです。
今の職場では、介護職さんは「介護さん」と呼ばれており、同じ病棟に勤めていながら勤務表は看護師とは別。病棟に介護主任といわれる介護職者の管理職がおり、一緒に働いてはいても組織は別々。病棟介護部という所属になります。つまり、看護師の下という構図ではないのです。今の職場の介護職さんは、看護師と報告、連絡、相談は欠かさず、自分でも考え、それに基づいて行動し、介護的な技術も高かったため、転職してきたばかりのころはとてもびっくりしました。
「誰かの補助」と思ってする仕事と「これは自分の仕事」と思ってする仕事はモチベーションが全然違います。誰かの補助だから、責任はその上の人がとってくれると無意識にでも思っているとどうしても無責任で自分で考えない仕事になってしまうのです。看護師からしたら「ちょっとは自分で考えて仕事してよ」「しっかりしてよ」と思いがちで、それが介護職さんにも伝わりうまくいかなくなります。
介護職さんは無資格でもなれる
介護職者を介護福祉士の有資格者などに限定して採用している病院は少ないと思います。有資格者であれば優遇はされるでしょうが、資格はなくても大丈夫であることがほとんど。身元さえしっかりしていれば採用されます。
看護師は、看護師国家試験、もしくは准看護士の検定試験を受けなければ名乗れませんし、採用されません。つまり、一定のレベルに達したというお墨付きがありますが、介護職さんにはそれがなく、介護の知識や技術の偏りがあり、いちから教育しなければならないこともあるのです。
以前の病院では、食事介助の時に何度注意してもベッドのギャッジアップが不十分なまま食べさせたりする介護職さんがいて問題になったことがありました。看護師からしたら、「どうしてそんなことが分からないのか、改善できないのか?」というため息まじりの不満がでてくるわけで、「どうして患側から服を脱がせようとするの?」とか「こんなにしわを作ったら褥瘡ができるじゃない!」とかは日常的に繰り返されてしまいます。
でも介護職さんからしてみたら、「そんな教育受けてきてないから分からない」のですよね。医学的な知識も必要となってくることなので、「そんなの私たちに言われても難しいです」となってしまってもおかしくありません。
自分はどこまでやるかがハッキリしていない
これは職域の問題なのですが、この部分は看護師の仕事、この部分は介護職の仕事という住み分けがはっきりしていないとトラブルになります。「これは看護師さんがやってくれると思っていました」「いやいや、そこは介護さんじゃなかったの?」なんてことが時々あるのです。これは単純な伝達ミスでもあるのですが、これが多いと関係は確実にぎくしゃくします。
いかがでしたか?介護職さんと一緒に働いたことのある方には分かっていただける内容だったのではないでしょうか。
次回では、介護職さんとのかかわりを円満にしていく解決編をお届けしたいと思います。
この記事を書いた人
- 育児花丸旦那さんと4歳の息子との3人暮らし☆専業主婦に対する憧れも密かに抱きつつ、常勤で走り続けるワーキングマザーです。趣味は楽器演奏と、映画鑑賞。最近は手芸店巡りが大好き。目指すは、なんでも挑戦する30代♪
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