ナースはつらいよ

のぞき見!精神科訪問看護☆お家での基本のお仕事編

こんにちは、しまりんごです☆

存在自体あまり知られていない精神科訪問看護のお仕事シリーズ第4弾♪

今回からは実際訪問に向かった先でのお仕事編☆

今回は、どこのお宅でも大体共通で行う業務編です。

これ以上にないスマイルでピンポーン☆

訪問先に到着したら、その瞬間からもうお仕事は始まっています。

利用者さんによっては、訪問看護が来るのを待ち構えていて、窓から外を覗いているようなことも

油断してはいけません!見られてますよ(笑)

チャイムを押す前から、笑顔を忘れずに。

あ、時々チャイムがなくてドアをノックする家もありますし、チャイムが壊れていても直す気はなく、押しても鳴らないこともありますのでご注意を。

そして、これは本当に困るのですが、お約束の時間にお家にいない、もしくは居留守をつかわれるケースも時々あります。

その場合、お家の前から携帯で電話。電話がつながらず、15分ほど待っても会えない時はメモを残して帰ります。

精神的に状態が悪く出てこないことが予想される時であれば連携先や主治医に報告します。

チャイムを押したら大抵の利用者さんは玄関に出てきて迎えて下さいますが、家の敷居をまたぐ前に必ず、「お邪魔してもよろしいですか?」と声をかけます。

事前にお約束はしていますが、その質問に関する返事の仕方や声のトーンで、利用者さんの訪問看護に対する受け入れの状態や、コンディションが分かります。

もちろん、その日に初めて会った時の表情なんかもしっかり観察します。

視線を交わすことができるのか、口角は上がっているが、目がいきいきしているか。初めに受ける印象をとても大事にしています。

まれに、部屋に上がってほしくないという方もいらっしゃいます。その場合、玄関先での訪問となります。

部屋の中は、自分の領域、テリトリー。

そこに他人を入れることに抵抗の強い人には、初めから玄関でも良いと伝えます。無理やり入れてもらうことは一切ありません

五感を働かせ生活の様子を把握する

訪問看護師にとって、生活の把握は最重要事項

玄関から通される部屋までの数歩の距離はもちろん、通された部屋でもそのための観察を欠かしません。

部屋の物の配置が変わっていないか、ごみが散らかっていないか、新しく増えたものはないか、異臭などはしないか、空気がよどんでいないかなど、とにかく五感を働かせて観察します。

もともと片づけるのが苦手な人の部屋が片付いていないのは大したことではないのですが、もともと綺麗好きで潔癖症の人が片づけられていなければ何か精神状態に変化があったかもしれません。

また、浪費傾向がある人の部屋に物が増えていた場合、また新たに買い物をしたかもしれません。

それ自体咎めるようなことはしませんが、騙されて購入させられていないか、生活費まで削った買い物ではないかなどをさりげなく聞く必要があります。

また、あまり会話が弾まない人を相手にする時の話の突破口になることもあります

一人暮らしの方の場合などはきちんと食事が摂れているのかは気になるところ。許可を得て冷蔵庫を見せてもらうこともあります。

バイタルサインの測定

体温、血圧、脈拍、SpO2の測定を行います。

精神疾患がある方は、自分の体の状態に対し無関心であるか、気にしすぎるか偏っている場合が結構あります。

無関心な利用者さんにとっては、少しでも自分の健康状態を知ってもらう機会になります。

また、気にするタイプの方にとっては、看護師の対応次第で安心できる機会になります。

血圧が少し高めであった場合、「少し高めですが、最近寒くなってきているの多少上がるのは自然なことですよ」などのフォローをします。

最近の様子について聞く

バイタルを測り終えたら、必ず聞くこと。

「お変わりありませんでしたか?」

前回の訪問看護から今日まで変わったことがなかったかを必ず聞くようにしていました。

利用者さんの半数くらいは、訪問看護が来たらこんなことを話そう、聞いてもらおうと考えて見える方が多く、この一言を合図に話し始めるのです。

劇的に変わったことはなくても、家族とどこに遊びに行った、デイケアでこんなことがあって嫌だったなどの出来事を話してくださったり、「変わらないよ~」と返事されたり。

利用者さんが話しているその表情や、話のトーンなどで何かしらの出来事にストレスを感じているようであれば、その感情の表出を助けるために話を掘り下げることも。

楽しかった、嬉しかったことであれば、その気持ちに対し共感を示したり、できたことに対し評価していきます。

どんな話題に対しても、どんな感情に対しても決して否定しません。

精神科訪問看護は、利用者さん自身が、自分を振り返ったり、自分の気持ちに気づいたり、自分の可能性を見出したりするお手伝いをする役割があり、訪問看護師の主観などが入ってはいけません

基本的にはオウム返ししたり、利用者さんの言葉の要約。良いことに関しては少し大げさなくらいに一緒に喜んだりし、訪問していないときでもあなたを見守っているということを分かってもらえるように接します。

まとめ

いかがでしたか?

以上が、どこのお家でも共通してする業務です。

次回は、利用者さんによって違うお仕事の内容です。できるだけエピソードなんかも含めてお伝えしていきたいと思っています☆

この記事を書いた人

しまりんご
育児花丸旦那さんと4歳の息子との3人暮らし☆専業主婦に対する憧れも密かに抱きつつ、常勤で走り続けるワーキングマザーです。趣味は楽器演奏と、映画鑑賞。最近は手芸店巡りが大好き。目指すは、なんでも挑戦する30代♪
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闘うワーキングマザー
しまりんご
精神科や緩和ケアなど経験がちょっと特殊!

育児花丸旦那さんと4歳の息子との3人暮らし☆専業主婦に対する憧れも密かに抱きつつ、常勤で走り続けるワーキングマザーです。趣味は楽器演奏と、映画鑑賞。最近は手芸店巡りが大好き。目指すは、なんでも挑戦する30代♪

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