スキルアップ!めざせ呼吸療法認定士!
私のいる病棟は、人工呼吸器(レスピレーター)がだいたい20台、という膨大な数が稼働しており、取り扱っている病棟です。病気の進行により、慢性的に人工呼吸器が必要で、ずっと装着している患者さんがほとんどです。
呼吸器を装着していない方でも、急変や進行によりこれから装着するであろう患者さんも沢山いますし、呼吸器をつけるかつけないか瀬戸際の患者さんもいます。そのため、仕事ではかなり気をつかいます。
この病棟に勤務して6年ほど経つのですが、勉強ついでにスキルアップを兼ねて、私、このたび、「呼吸療法認定士」の資格取得を目指すことにしました!
私が呼吸療法認定士の資格取得しようと思ったきっかけ
というのも、元々この資格の存在は知っていました(私の上司が資格を持っています)。しかし、枠が狭く、関門がいくつもあると上司に脅されていたし、手続きが結構めんどくさいので、なかなか踏み込めずにいました。
でも、今更先輩に聞けない年代になりましたし、後輩に自信を持って教えられるようになりたい、そんな気持ちになってきて、真面目に呼吸療法士取ってみようかなと思い始めました。
学校で無理やり勉強し暗記してテスト受けるのは、すっっごく嫌だったのですが、社会人になり勉強しなくても良い環境になると、何故か勉強したくなってきます(笑)
資格とか検定とかそういうのがあると何故か、昔から勉強も頑張れる性格なんですよね。看護師の国試対策勉強も結構好きでした。
あとは、何となく、「資格取得したらモチベーション上がるかな。」「ちょっとかっこいいかな。」なんていう見た目の理由です。そんな訳で真面目に考え始めてから受験申請するまでには約1年かかりました。
先述しましたが、資格受験するにあったては、様々な関門があります!
呼吸療法認定士とは?
正確には、3学会合同呼吸療法認定士といい、3学会とは、日本胸部外科学会・日本呼吸器学会・日本麻酔科学会のことをいいます。この3学会が主催し毎年1回試験があります。呼吸管理を行なうチーム医療の向上、養成するためのスキルアップを目的とした資格です。
学会が定めた資格であって、国家資格などではないため、履歴書に書けたり、業務が優遇されたり、給料が上がる訳ではありません。あくまでも個人的なスキルアップといった所だと私は思っています。
臨床工学技士・看護師・准看護師・理学療法士・作業療法士が対象で、経験年数が正看護師であれば2年、准看護師は3年以上なければ受験できません。
大変だよ!資格取得までの流れ
受験申請までに1年と言いましたが、思い立ってすぐ申請することが出来ないのです。いくつか関門があります。
関門その1。自分で12・5点の勉強会や学会を探し、点数を取得する!
申請するまでにまずは学会が認定する勉強会や講演会を探して必要点数12.5点を取得しなければなりません。ホームページや事務所へ問い合わせ、自分の行ける所を探します。
参加すると、点数の書かれた証書をもらえるので、この紙を受講申請時に添付します。私は、去年の呼吸器学会の学術集会にお金を払い、申し込んで参加し、点数をゲットすることが出来ました。
関門その2。講習会の受講申し込み要項をダウンロード!
年間1度、2月頃の定められた期間の間だけ、受験要領書類をダウンロードが出来るようになりますので、忘れずダウンロードします。忘れていると、もうその年は終わりです。
関門その3。申請期間が短い!
まずは、講習会の申し込みの申請をするのですが、これが何といっても大変。特定記録郵便で朝8時から受け付け開始なのですが、開始から5分ほどで先着で定員オーバーになってしまうほど、1分、1秒の世界なんです。
私は当日そのために公休希望をし、朝7時30分に郵便局に行ったら、すでに10人位並んでおり、衝撃を受けました。休みまでしたのに書類が通らなかったらどうしよう、、と落ち込みました。(私はなんとか大丈夫でした。)
関門その4。講習会を2日間受ける!
無事に書類審査に合格したら(モデルのオーディションみたいですね)、8~9月に2日間講習会を受けます。この講習会に全て参加した者が、やっと認定試験を受験することが出来るのです。
最後の関門5。認定試験を受ける
11月に認定試験を受けます。合格率は60%前後と聞きました。しっかり勉強すれば、きっと60%に入れると信じて頑張ろうと思います。ちなみに講習会、試験は全て東京都内で行われますので、遠方の方はそれなりに遠征しなくてはなりません。
興味のある方は
簡単に書きましたが、興味があったらホームページで調べてみてください。もし、来年受験したかったら、今から準備が必要です。計画的にやってみましょう!
お金もかかります。(私の病院は)給料に関係ないので、本当に趣味の範囲の資格取得です。今年のささやかな目標としています。もし、今年の第21回呼吸療法認定士試験に臨む方は、共に頑張りましょう!
この記事を書いた人
- 二十歳から休まず真面目に?働き続けて、疲れを感じてきた年頃です。
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