看護師休憩室、覗いてみた!!休憩室あるある
ナースステーションの中には看護師やアシスタントさんが使用する休憩室があります。そこには、大概予定などが書き込まれるホワイトボードや、大きな机、冷蔵庫、個人個人のロッカーなどが置いてあります。
そんな休憩室、使用状況やあるあるについてお話します。
お菓子の消費スピードはバーゲン並‼︎
休憩室と言うからには、それなりにお菓子が置いてあります。それは、誰かが勤務を休んでお詫びの品として持ってきたものであったり、夜勤者が食べようと思って持ってきたお菓子の残りが置いてあったりです。
また、最近は厳しくなりあまり無いかもしれませんが、退院される患者さんから御礼の品として頂いたりという事もあります。私が働いていた病棟では、特に患者さんからお菓子を受け取ることを禁止されてはいなかったので、定期的に美味しそうなお菓子が並んでありました。
大概その類のお菓子は皆さん気を遣われて、スタッフの人数+αの数が入った小包装のお菓子が多いのですが、そんな数は働いているスタッフにとっては関係無し。要は早い者勝ち。お菓子が置かれた日に勤務していればラッキー‼︎なのです。勤務終わりに疲れた身体にひとつまみの甘いお菓子、それが一つでは済まないのが人間の心理なのですね。かと言って、数人で全てを食べるような事はしないので、夜勤者ぐらいまでは回ってきます。
そして、運悪くその日勤務では無かった人が翌日出勤すると、「御礼 ◯◯」と書かれた熨斗紙だけがそっと机の上に置いてあるのです。それだけ聞くと、なんて強欲なんだ!と思うかもしれませんが、ある程度はお互い様という暗黙のルールの上です。
昼夜を問わず女子会喫茶店
看護師という職場ですから、8割が女性を占め、そうなるとおのずと噂話・恋愛話に話が咲くのが世の常です。
一度仕事を終えた勤務者が休憩室で近状について話し始めます。話の内容はそれぞれですが、先生達の愚痴であったり、自分達の恋愛話であったり。看護実習生が来ている期間は話の対象が実習生に及ぶ事だってあります。
そして、一度話しに花が咲くとなかなか終わりが見えないんですね。日勤業務が18時に終了していても、休憩室で話していると時計を見れば既に21時近くだったり。日勤だけに限らず、準夜終わりでも夜中2〜3時、時にはそれ以上の時間まで休憩室で過ごしていたり。
勤務が終わって早く帰りたい時もあれば、勤務中のストレスやら何やらを休憩室で一旦憂さ晴らししてから帰りたいという時もあります。なら、どこかカフェにでも行って話せばいいのでは?となるかもしれませんが、休憩室が一番いいのです。何故ならお茶もお菓子もある程度ありますし、仕事を終えた開放感が休憩室を入った瞬間に訪れるからです。それに、一旦病院を出てしまうと、今度は早く帰って休みたい!と気持ちがコロッと切り替わるのです。
あんまり長居するのもいけませんが、ストレス発散には最適な部屋かもしれません。
時には小会議室
病棟内には説明室やカンファレンスルームなどがありますが、説明室は患者さんの病状説明に使われ、カンファレンスルームも医師のカンファレンスに使われ、どこも埋まっているという事はよくあります。そんな時に、会議として優先度の低いものは休憩室を利用する事もあります。例えば、病棟内の役割会議や、師長との面談など。師長との面談が優先度が低いとは言いませんが、個別に話が出来る部屋が確保されれば良いので休憩室になる事もありました。
ただ、そんな事情で会議をしている時は扉を閉めてしているので、休憩室に入りたくても入り辛い雰囲気が漂ってしまいますけどね。
特に深夜明けで帰りたいけど、休憩室が師長との面談で使われていると入り辛いです。意を決して鞄を取りに入ったら面談者が泣いていた場合など、後にすれば良かった…とつくづく思うものです。自分が面談を受けている時も嫌でしたね。
時には他職種会議室
前述した、公の会議室とは全くもって趣旨が違います。いわば、先生やリハビリ、その他医療従事者と仲良しになる場所です。と言っても、多くは同じ科の先生が多いのですが。先生方も病棟に慣れてくると、休憩室を使う事が出てきます。医局に戻るより病棟内の休憩室でお弁当を食べた方が時間の短縮になる、など理由は様々かと思います。
そんな中、患者さんの病状や今後の治療計画を聞いたり、病気自体の説明をしてもらったりと、カルテだけでは分からない内容を直接聞く事で自分の知識を増やす絶好のチャンスとなります。その殆どが、他愛ない会話をするだけに限られますが。
ただ、そんな事から先生との距離が縮まり恋愛へと発展する事も稀にあるようなので、休憩室て恐いですね。
どうでしたか?自分の休憩室でもあるある!と言った内容がありましたか?
休憩室、と言っても様々な用途がある優れた部屋です。
かもしれませんね。
この記事を書いた人
- 看護師9年目。血液内科病棟で勤務し、小児から成人・老年期の看護に携わる。結婚半年後に夫の転勤に伴い退職。現在は一児の母で子育て奮闘中。
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