逃げてもいい!精神科ナースが考える転職すべき時
こんにちは、しまりんごです☆
私は2回、転職を経験しました。
一度目の転職は、精神科から一般病院へ。二度目は、一般病院から精神科へ。
誰だって就職するときは、退職することを想像すらしていないものです。
どんな環境であっても全く不満がないなんてありえないので、小さな不満が目立ってきたときに、辞めたいなと思うことは誰にでもあるでしょう。
でも、不満が重なる時期を通り過ぎれば、またなんとなく気持ちが落ち着いてきて、何も考えずに働けるようになることってありませんか?
それだったら、続けていける環境で、自分自身も続けていけるコンディションだということなのですが・・。
働く環境が人を追いつめるときがあります。
自分に合わない環境や過酷な環境の中にいると、自分でも気づかないうちにストレスをため込み、ストレス障害やうつ病を発症することがあります。
精神科の看護師として、そして自分自身が転職を経験してきた者として、転職した方が良いタイミング、パターンをまとめてみました☆
誰も守ってくれない
一般病院に勤めている時のお話です。その病院は、最近規模を拡大した町の小さな病院。
医師である理事長の意見が絶対のワンマン経営。自分に意見するような邪魔な看護師はいりません。
そのため、看護部という組織は名前だけ。看護部長には何の権限もなく、医師の理不尽な要求から部下を守ることはできません。
主任や師長もそれは同様。法に触れることやモラルに反することでも、理事長がやれと言えば従わなければなりません。
自分たちの身を守るという機能を備えていない職場。守ってくれない上司。
そんな職場なら、間違いなく辞めるべきです。
ライフワークバランスが合わない
「私は仕事に生きるわ」という人もいるかもしれませんが、仕事だけして生きられる人はいません。
1日は24時間。1年は365日。それは誰に対しても平等。
けれど、どれだけの時間を仕事に使い、どれだけを私生活に使うのかというのは人によって違います。
子育て中のママはやはり私生活に時間を割きたいし、独身であれば残業代を稼ぎつつ、上手に遊んだりするかもしれません。
そのバランスに無理が生じてくると、自分自身に余裕がなくなり仕事でミスをしたり、十分な対応ができなかったり、イライラして同僚と揉めることになってしまったり。
私生活でも、家に帰るとぐったりしてしまい、趣味に使う時間や余裕はなくなり、家族とうまくいかなくなったりします。
少し前に某大企業の女性社員が過労の末自殺したというニュースが話題になりました。
人は追いつめられていくと、今立っている道の先に進むという考えしか思い浮かばなくなります。
本当は、辞めてしまうという選択、転職してしまうという選択、内部告発するという選択があるのに。
「自分にもっと合う職場がきっとあるはず」と思えるうちに転職する。それが正解です。
あ、ひとつ重要なこと。ライフワークバランスは、単に時間の配分だけではありませんよ。
エネルギーの配分も重要です。体力、気力、全てを含むエネルギー。
同じ時間働くのでも、疲労度は職場によって全く違うのです。
そこを総合的に判断して、自分の望むバランスと大きくかけ離れていると感じたら、転職するべきです。
この価値観に染まりたくないと感じる
一般病院に勤めている時、とっても苦痛だったこと。それは経営至上主義な考え方でした。
入院が必要と思えないような軽症な患者さんでも入院させベッド代を取り部屋を埋めて置き、本当に入院が必要な患者さんが来たらその人を急遽退院させる方向に持っていったり。
小さな町医者には手に負えないような、大きな病院の対応のが良いようなケースでも受け入れたり。
他にもバレたら絶対訴えられるような不誠実な治療を目にしたこともありました。
医師はプライドが高く、傲慢で人の話を聞かず、看護師の意見はもとより、患者さんやご家族の気持ちよりも自分のしたい治療を優先していました。
私にとっては違和感も不満もあり、苦痛な職場でしたが、長く勤めている人ほどそんな環境に慣れてしまっていて、いろんな感覚がマヒしていると感じました。
ドMなんじゃないかと思うほど、マインドコントロールされているようにみえました。
人って大概のことに慣れてしまう生き物です。なぜなら適応していかないと、自分が苦しむから。
でも、「私はそうなりたくない!」って思ったのです。同じ価値観に染まってしまったら自分じゃなくなるなーって。
そういう病院って不思議と、新しく入った人はすぐに辞めていき、ずっと前からいる人はずーっと辞めていかないんです。
はっきり言ってしまえば、そういう価値観になってしまった人の集まりで、新しい人の新しい意見は排除されます。
そう、なーんにも変わらず、成長しない病院。
えいっと辞めて転職して、改めて前の職場の異常さに気づきました。そして慣れかけてしまっていた自分自身にも。
働く環境が、自分の目指すものや理想としているものに大きく離れているとき、その理想を失わないうちの転職をおすすめします。
まとめ
二度目の転職の時、ごく少数でしたが私の転職を良く言わない人がいました。
表向き、家庭との両立をはかるためと言っていたのですが。
「逃げた」というような言い方をされたのです。
そんな言い方をされると、悔しいですよねー。私は逃げたつもりはないのですが。
でもね、でもね、でもね!
逃げてもいいんですよー!
逃げるは恥だが役に立つ。ドラマ流行りましたねー。
生き残っていく方が大事なんです。自分に合う環境を探し求めて何が悪いんです?
疲労困憊で、心を病んでまで、なぜ一つの職場にとどまらなければならないのでしょうか。
ましてや、私たち、看護師なんですよ!勉強して資格とって、仕事選べる職についたんですもの。
あなたがあなたらしくいられる場所にいるのが良いんです。
目指そうと思える仲間がいて、ここに貢献したいという職場がある。それを求めて何が悪いんでしょうか。
逃げるの、大いに結構です☆
この記事を書いた人
- 育児花丸旦那さんと4歳の息子との3人暮らし☆専業主婦に対する憧れも密かに抱きつつ、常勤で走り続けるワーキングマザーです。趣味は楽器演奏と、映画鑑賞。最近は手芸店巡りが大好き。目指すは、なんでも挑戦する30代♪
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この記事に対するコメント
しまりんご
>匿名さん
コメントありがとうございます。
自分にとってストレスになるようなことがあっても走り続けた方が良いこともあるかもしれませんが、それは自分の理想とするものがそこにあることが大前提だと思います。
『試練』と『苦痛に耐え続けること』は全く違うものです。
人生は一度だけです。自分に合う環境を探してそこに身を置くことは、自分のモチベーションを上げることにつながると私は思います☆
匿名さんらしい働き方ができることを祈っています。
匿名
まるで、今の私ことのようです!
しまりんご
>匿名さん
コメントありがとうございます。
自分にとってストレスになるようなことがあっても走り続けた方が良いこともあるかもしれませんが、それは自分の理想とするものがそこにあることが大前提だと思います。
『試練』と『苦痛に耐え続けること』は全く違うものです。
人生は一度だけです。自分に合う環境を探してそこに身を置くことは、自分のモチベーションを上げることにつながると私は思います☆
匿名さんらしい働き方ができることを祈っています。
匿名
まるで、今の私ことのようです!
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