身内のopに就いてみると…
こんにちは、ミントです。
今回は身内が自分の職場でOPをしたらどうなるか?をお話ししたいと思います。
看護師が身内にいると何かと病気や不調の相談を受けることがありませんか?
私の場合、義父が長年の膝の痛みを相談してきました。
建築業を営んでいるため、膝の痛みが激しく、歩くのも辛そうでした。
義父はそれまでにも多くの病院に通い、治療を受けているようでしたが、根本的に治療しないと難しいように思いました。
そんな時、丁度OP室に勤務していた私は膝専門の整形外科医に義父の事を相談しました。
すると、「一回検査してみよう。受診してもらえる?」と有難いお言葉を\(^_^)/。
直ぐに予約を取り受診。
検査の結果、義父の膝はTKAかUKAのOP、または侵襲の少ない関節鏡下での半月板損傷OPをして様子をみるか、といった選択肢が挙がりました。
義父は関節鏡下のOPを希望し、私の勤めるOP室でOPをすることとなりました。
しかも私が担当という、師長の粋な計らい…( ;∀;)
すると、普段あまりない事が起こったのです(@_@)!
麻酔科医も緊張!
私の義父のOPと聞いて、麻酔科の部長が麻酔を担当してくれる事になりました。
部長はどんな人でも、どんなに急患でも一発で腰椎・硬膜外麻酔を入れる人でした。
他の麻酔医が不可能な時の最後の砦でもありました。
そんな部長がいざ、局所麻酔後の腰椎麻酔に…。
あれ?リコールがない…。
部長、もう一度レントゲンを確認し、2刺し目。
リコールなし…。部長、顔が真っ赤になっている!
声かけのしゃべりもたどたどしい…。私は義父の体位を再度整えるも入らず…
結局、7回くらい刺された義父ですが、腰椎麻酔不可能で局所麻酔でOPをすることになりました…(´;ω;`)
看護師(私、他)も緊張!
腰椎麻酔が入らなかったとはいえ、膀胱留置カテーテルは入れなくてはいけません!
そう!きっと痛いでしょうね…。
しかも意識のある義父の大事な所を見ることになるとは…。
だからといって恥ずかしがっていてはスムーズにカテーテルは入りません!
ちゃっちゃとやらないと苦痛でしかありません!!
マスクの下で顔が赤くなっているのがわかりましたが、そこはプロ(#^ω^)!
何てことない話をしているうちに一気に挿入しました。
その後の体位固定も、いつもより他のスタッフが丁寧に行ってくれているのがわかりました。
声かけもかなりの優しいトーンでした。
執刀医も緊張!
腰椎麻酔が入らなかったため、整形外科医に局所麻酔を行ってもらい、いざ!OP開始!
しかし、何か変…。
何だ?と思ってよくよく医師を観察していると、いつもの言葉遣いと違う!!
異常に器械出し看護師に優しい!
異常に患者さん(義父)に対する説明が丁寧!!
見れば、膝手術の神と言われた医師の手元にいつもの豪快さがない…。
いつもならメスでも飛んで返ってくるのに、丁寧に戻してる(@_@)!
普段通りならすぐに終わってしまうOPが、倍の時間を要しました。
結論
今回は私の義父の手術という事で、「絶対失敗できない!」と麻酔科部長は思ったらしく、変なプレッシャーから失敗してしまったとか…。
別に脅していませんけど…。
また、私も含め看護師は粗相があってはいけない!と変に緊張してました。
執刀医も同様に、「そんなつもりはなかったけど、緊張した」と。
「いつもより丁寧な説明でしたね」と言うと「そうなるよね」と苦笑いでした。
やはり同じ空間で働いているスタッフの親族の手術となるとそれに関わる人たちはみな、いつもと違った心境になるようでした。
みなさん、ご迷惑をおかけいたしました(o*。_。)oペコッ。
当の本人(義父)は術後の経過も良く、無事に退院。
庇っていた反対側の膝の痛みもなくなり、義母と色んな所に旅行をしながら現役で仕事もしています(^▽^)/。
そして、次はアキレス腱を断裂した私自身が同じ部屋でopを受けることになるとは…。
この時の私には全く想像もできていませんでした…( ;∀;)。
最後までお付き合いいただきありがとうございました☆彡
この記事を書いた人
- 看護学校卒業後、県立病院胸部外科病棟に就職。3年勤務し育休2年取得。年子で子供2人出産し、OP室復帰する。(その間、ケアマネージャーと福住2級取得)上の子が1年生になるのを機に特養に転職。3年目で交通事故に遭い、躁鬱病になり退職。直ぐに総合病院OP室に勤めるも短期間で退職。以後、脳外科病棟、ICU、皮膚科クリニック、特養立ち上げ、整形外科専門病院、老人病院、透析専門病院と転々とするも躁鬱病もあり長続きせず今は看護師お休み中です。
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