新人看護師、男性患者の驚き発言に絶句!
こんにちは、ミントです。私は看護学校卒業後、県立病院の心臓血管・呼吸器外科病棟に勤めていました。
その病棟は開心術、開胸術、心臓カテーテル検査・治療前後の患者さんが入院する病棟で名前はHCUでしたが実質内容はICUといった病床が7つあり、一般病床は40でした。
一般病床といっても人工呼吸器装着患者さんや、胸腔ドレーン挿入中・膀胱留置カテーテル挿入中等々ケアが必要な患者さんがたくさんいらっしゃいました。
そんなドタバタの現場で聞いた男性患者さんの驚き発言を紹介したいと思います。
看護師は添い寝係?
当時、私の勤める病棟では外科の術前・術後患者さんも受け入れていました。
その中に97歳でイレウスのオペを受けたSさんがいらっしゃいました。術前から認知能力に異常はなく、素敵なおじいさま、といった感じでしたが、一つ気になったのが持参された養命酒。
術前から「これは薬だから絶対に飲まないといけない」と言われていたこと。
術前の絶飲食は守れたようで、養命酒は飲まず。
問題は術後に起こりました。
術後、夜勤の巡回に行くといきなり「まあ、入れ」と布団をめくり、おいでおいでと手招き。
一瞬意味が分からず、頭の中は真っ白に!
「添い寝くらいええゃろう」の一言が…。
看護師の仕事は添い寝も含まれるんだ…なんて思いませんよ(笑)
もちろん、丁重にお断りしました。
そして、またもや言葉を失う発言が!
「養命酒は飲んだよ」
見ると床頭台の上に養命酒と底に養命酒の残ったコップが…。ご本人の手の届かない場所に置いたと申し送りを受けたばかりだったのに!直ぐに患者さんの状態確認後、医師に報告し、患者さんにも再度飲んだり食べたりしないでください、と伝えました。
ご高齢のその患者さんは寂しかったのかもしれませんね。
色々とびっくりしましたが、再度訪室しベッドサイドで眠りにつかれるまで軽く手に触れていました。
看護師はAV女優?
次は20代の現役競輪選手。
雑誌の表紙を飾るような有名選手で、綺麗な奥様にかわいいお子さんもいらっしゃいました。
その男性は競技中に転倒し鎖骨、肋骨骨折による肺挫傷で入院中。
胸腔ドレーンは挿入されていましたが、安静度的には入浴以外フリーでした。
そんな男性患者さんに清拭をした時の事。上半身はドレーン挿入中のため清拭を行い、下半身はご自身で、とお願いしました。
するといきなりズボンと下着を脱ぎ始め全裸に、とここまではいいのですが次の一言に啞然!
「あれ~、拭いてくれないの?AVナースは奉仕してくれるじゃん」
…なんて勘違い!私は「ご自分でできることはリハビリと思ってやってください」と言い残し逃げるようにナースステーションへ。
私の様子が変だと気付いた担当医が声をかけてきたため、正直に全部話しました。すると担当医は「今日、今から疼痛時の指示はなしね!」とこれまたびっくり発言(@_@)。
もちろん考え直していただき、指示は続行となりましたが…。
21歳の私にはかなり強烈なお言葉でした。
まとめ
みなさんもこのような経験、ありませんか?
看護師は職業柄、身の回りのお世話をすることはありますが、まさか添い寝やコスプレAV女優がしている事を本当にしてもらえると思っているとは…。
中には完全に゛お手伝いさん”扱いで布団をかけてくれ、テレビのリモコンを取ってくれ、洗濯してくれ等々ご自分で出来ることさえも要求される事がありました。
このような内容は上記のお二方に比べれば何でもないことですが、同時に当時は看護の専門性が世間に知られていないことにショックを受けました。
新人だったあの頃は半泣きでしたが、上司や仲間に話す事で救われた気持ちになったのを覚えています。もうすぐ40代になる私だったら患者さんにそんな事を言われる事もないのでしょうね…。
現在は看護師という職業についての理解はかなり深まったと自分が入院して感じましたが、まだまだ独特な解釈をされている患者さん、ご家族がいらっしゃるのも確かだと思いました。
今後は看護師の職業に対する正しい理解が浸透することを願います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
この記事を書いた人
- 看護学校卒業後、県立病院胸部外科病棟に就職。3年勤務し育休2年取得。年子で子供2人出産し、OP室復帰する。(その間、ケアマネージャーと福住2級取得)上の子が1年生になるのを機に特養に転職。3年目で交通事故に遭い、躁鬱病になり退職。直ぐに総合病院OP室に勤めるも短期間で退職。以後、脳外科病棟、ICU、皮膚科クリニック、特養立ち上げ、整形外科専門病院、老人病院、透析専門病院と転々とするも躁鬱病もあり長続きせず今は看護師お休み中です。
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