新人ナースのためのマナー講座

看護師として働いている中で、マナーについて研修を受けたことがある方いるのではないでしょうか。また、患者さんと接する中で態度や言葉遣いについて指摘されたことがある方もいるはずです。そんなマナーの話を少しだけしたいと思います。

日々の言葉づかい

看護師の方で学生時代に看護師以外でアルバイトなどをしたことがある方多いのではないだろうか。そこで接客を学んだり、言葉遣いを学んだりするが良くテレビや雑誌で言われているのが、「バイト敬語」が若い世代に広まっているということです。

バイト敬語とはインターネット等で検索して頂ければすぐに調べることが可能ですが、飲食店などで働く若いアルバイトの方がよく使用しているからこのような名前がついたとも言われています。具体的に言うと以下のような言葉です。

・よろしかったでしょうか。
　→過去形になっている。
正しくは「よろしいでしょうか。」

・～のほう
　～のほうで担当させて頂きます。
　～のほうでよろしいでしょうか。

「～のほう」は方角を示したり、物事の意味をぼやけさせる等の意味がありますがここではそれは必要ないので正しくは～が担当させて頂きます。～でよろしいでしょうか。
　
このように正しくない敬語があたかも正しいかのように広まっています。こんな敬語、患者さんや職場の先輩、上司と関わる時に使用していませんか。ご年配の方で気にする方は気にします。職員間だったら気にする方は少ないですが、患者さんでビジネスマンの方は気づいたり、不快な思いをする方もいらっしゃいます。

看護師としての技術の以前に、そのようなマナーができていないと、人間関係も確立できないので覚えておくとお得です。ほかにも言葉遣いに関しては、インターネット等で検索すると色々例題等がでています。言葉のマナーは勉強してもしきれないというくらい沢山ありますので、興味がある方はお時間ある時に調べてみて下さい。

日々の動作

職場の方や患者さんと接するときはもちろん、プライベートで人と接するときにどのように接していますか。たとえば書類や物を渡す時、片手で無造作に渡していませんか。目上の方へ片手で渡すことはとても失礼なことです。仕事で忙しい時に片手で渡すのはしょうがないですが、時間がある時は両手で渡したいですね。賞状を受け取る時は両手で受け取りますよね。あれと同じです。

また、物を渡す時や話をする時、説明を聞く時きちんとその人の目を見ていますか。別の仕事をしながらの時はしょうがないですが、基本的に人と接する時はその人の目を見ましょう。下を向きながら話をしている人にイラっとした経験のあるかと思います。自分がされて嫌なことは人にはしないそれが思いやりだと思います。

マナーの効果

看護師は多忙であり、また仕事柄ご高齢の方と接することも多くついついタメ口になったり優しい言葉遣いになったりします。それが良い時もありますが、適さない時もあることは覚えておいてください。覚えておくことで、損はないと思います。マナー１つで人からの印象は全く違いますし、何より知っていか知らないかで人と接する時の関わり方、人の言動や動作の捉え方が全く異なります。

明らかに暴力的な言葉遣いの人は医療の現場にさすがにいないと思いますが、普段の会話の中に気づかないだけで小さな言葉の暴力が潜んでいるかもしれません。それは、一見問題無いように見えても分かる人には分かってしまいます。知らないということは恐ろしいですね・・。

最終的には、自分の意識次第

ここで述べたマナーはほんの一例です。言葉遣いの部分でも書いたように、インターネットでの検索で様々な言葉を調べることができますし、マナーの本は1冊持っているだけでも役立ちます。そこは知らなくも日々過ごしていけますし、知りたいと思う気持ちは自分次第です。

自分自身もマナーに関しては今後高めていかなければいけない課題ですので、皆様もこれをきっかけにマナーについて向き合ってみて頂けたら嬉しいです。