病棟ナース24時~日勤午後編~
みなさんどうも、☆Makimaki☆です。
最高気温が20度台だと思ったら次の日は10度台と、寒暖の差はまだありますね。新学期も始まり、近所の小学校・家から見える中学校からは元気で賑やかな音が聞こえてきます。私にもこんな青春時代があったなあとしみじみ思い出に浸りつつ、わが子の泣き声に現実に戻される。それも、ありがたき幸せな毎日です。
さて今回は、日勤午後の奮闘ぶりをお話しさせていただきたいと思います。まだ病棟ナース24時~日勤午前中編~をご覧になっていない場合は先にそちらをご覧いただくと、スムーズにお読みいただけるかと思います。
午前中のミッションがクリアできたことを前提に、午後出陣に備えて♡休憩♡です。お昼ご飯は本当に時間が迫っているときは職員食堂ですぐ食べられるラーメンかカレーライスを注文。10分以内にたいらげて、休憩室に戻って歯磨き。そして再びフィールドへGO!なのです。
午後も走るよどこまでも♪
気合を入れて!いざ出陣!!
- 申し送りとショートカンファレンス
- 検温
- 清拭以外の清潔ケア
リーダー看護師からメンバー看護師へ、午前中に医師から特別指示変更の出た内容、回診で行われた処置などの送りを受け、その後患者さんのショートカンファレンスをします。担当患者さんに行っている看護の状況をプレゼンしながら、より良い看護はないかみんなで話し合います。
14時くらいを目安に検温に訪室します。基本となるバイタルサイン測定はもちろん、創部の状態、ドレーンの量と性状、尿量の確認、食事摂取量の確認、静脈内留置針刺入部の確認、持続皮下注射(痛み止めのためのシュアフューザー)残量確認、酸素投与量が正しいか、輸液の進みは正確か・・・などなど観察ポイントは盛りだくさんです。
清拭は午前中に終わらせますが、足浴や洗髪、必要に応じての入浴介助は午後になります。特に担送入浴の介助がついたときは別の棟に移動したりしなければならないので始まりから終わりまで1時間はかかります。必要なケアではありますが、ちょっと切なくなります。
- 手術終了した患者さんのお迎え&術後のケア・観察
- 早期離床の介助
- 胃切除後の食事指導
- 人工肛門造設患者さんへの指導
この業務が午後イチでバタバタします。ベッドでお迎えに行き、手術室看護師から申し送りを受けます。ナースステーションの隣に位置する部屋で一晩過ごしていただくので、その部屋に搬送。到着と同時に、酸素マスクをつけ、各種モニターコードを患者さんの体にセット。輸液を交換し、ドレーン類の整理を行い、血栓予防のためにフットポンプを開始します。
私の勤めていたころのバイタルサイン測定間隔は、帰室後15分間隔で4回、その後30分間隔が4回その後は帰室6時間経過まで1時間ごと、その後は2時間ごと…と決まっていました。帰室直後が一番慌ただしいので、準夜勤さんの業務開始ギリギリに帰室になると、医師指示の変更などを日勤で受けてすべてこなさなければいけなかったのでなかなか終わらずになっていました。
医師からの安静指示が特別ない限りは、翌日から離床(ベッドから起きて歩く)です。痛み具合を見ながら進めますが、患者さんの中には起立性低血圧を起こす方がいるので、安易に歩かせればいいというものでもありません。そのさじ加減が重要で、患者さんの様子の観察にはかなり気を使います。
胃切除術を受ける患者さんとその家族への食事指導は最も要となる看護です。患者さんが「あれもこれも食べられないのかな・・・」と落ち込んでいる気持ちは、看護師の指導一つで変えられます。
人工肛門の扱い方や、装具交換の手順などを手技を交えて指導します。ボディイメージの受容には個人差もありますし、手技習得や受け入れ過程への看護がとても重要ですので、この指導は入院中に複数回行います。
- リーダーへの報告
- 新規入院患者さんの対応
- 輸液の追加
- 看護記録
検温の結果や、離床の進み具合、指導での患者さんの反応などを報告します。
病棟案内に始まり、入院時のオリエンテーション、アナムネ聴取、看護計画の立案、医師指示の検査や投薬、輸液の実施、輸液実施のための血管ライン確保、手術を控えている患者さんでしたら併せて術前オリエンテーションも行います。入院歴のある患者さんの対応ですと過去のアナムネもあるので参考にできるのですが、入院歴なしの患者さんだと、いちからすべての情報収集になりますし、ファーストコンタクトの印象を良好にするための配慮をするのでこれもまた気を使う業務です。
午前中と同じく、午後にも追加の時間がやってきます。
記録は看護の証拠です。記録形式はSOAPでした。SOAPの説明は以下です。
S:主観的データ(患者さんの言葉や行動)
O:客観的データ(看護師から見た患者さんの表情、状態、データなど)
A:アセスメント(SOから考えられること)
P:プラン(SOPから判断して必要となる看護の計画)
苦労するのはAのアセスメントで、これが良くできていないと記録委員の先輩の熱い指導が入ります。
という具合に、だいたい看護記録をもって午後のミッション=日勤は終了となるのです。
ただし、お忘れなく・・・
・これらの業務の間にもナースコールの嵐が吹き荒れています!
・疼痛を訴える患者さんに指示の鎮痛剤を投与する一連の業務が入ったりします!!
・医師に、指示変えといたからねえ~と声をかけられゲリラ業務が追加になります!!!
そんなこんなで20時過ぎの帰宅に全く違和感がなくなり、数時間後には深夜勤務が待っている。ああ、若さのパワーは絶大でした。
最後までお読みいただきありがとうございました☆Makimaki☆
この記事を書いた人
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外科系病棟での経験が豊富です。短期間ですが管理職を勤めたことがあります。結婚を機にワークライフバランスに取り組んでいる病院へ転職。
第一子の育児休暇を経て、昨年復帰。本当は慌ただしいバタバタ感が好きなのですが、今はママであることを優先してゆる~くふわ~っとナースをしています。
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外科系病棟での経験が豊富です。短期間ですが管理職を勤めたことがあります。結婚を機にワークライフバランスに取り組んでいる病院へ転職。 第一子の育児休暇を経て、昨年復帰。本当は慌ただしいバタバタ感が好きなのですが、今はママであることを優先してゆる~くふわ~っとナースをしています。
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