病棟ナース24時~2交代夜勤編~
どうも、☆Makimaki☆です。
1度目の転職先で2交代制の夜勤を初めて勤めたときは、その勤務時間の長さにかなり憂鬱でした。16時間もの勤務とは、まるで終わりのないマラソンをしているようで、しかも初めての転職先の夜勤は仮眠時間をしっかり設けておらず、業務内容もハードで夜ご飯が22時以降になることが当たり前でした。
それに、病棟勤務をしながら夜間外来、救急外来の対応も兼任するというやり方でしたので、いつどんな患者さんが来るかとヒヤヒヤしながらの勤務はかなりストレスだったのを覚えています。
私が勤めていた病院は、2階と3階に病棟がありそれぞれおよそ40床・50床でした。2階病棟の患者数が3階より少ないのでその代わりに夜間外来患者がきたら対応するというオプション付きです。当時は看護師2名と看護助手1名で各病棟勤務していました。
16時間以上の緊張状態に立ち向かう!!
勤務時間は16時30分から翌日の9時30分。しかし、時間で終えられれば良いのですがなかなかできませんでした。そのため、夜勤に入る日の日中は家で体力温存のために寝ていました。3交代の時は夕方までぶらぶら出かけられたのに、2交代になったらそれができなかったです。そして、15時を過ぎると徐々に憂鬱さが増す・・・
長時間勤務にいざ出陣!!!
3交代勤務の時のように、「まずは申し送りを聞き、患者さんにごあいさつに回る。」この流れは大きく変わりません。
- 食事介助
- 経管栄養投与
- 検温
- 翌日検査の確認
- 翌日の輸液確認
- 夕食休憩
- 2階病棟勤務だと外来対応
- 不穏患者さんの対応
- 朝の検温
高齢患者さんが多く、介助を要する方が10人以上いました。これにはかなり時間がとられます。日勤帯のスタッフが超勤覚悟で手伝ってくれたりしていましたが、スタートからなかなか骨の折れる仕事でした。
これについても高齢患者さんが多かったためか、胃瘻や経鼻経管での栄養法をされる方が10人前後いました。投与するものを間違えないようにすることと、投与速度の調節と観察に注意を払うのも一苦労でした。
看護師一人当たり2階病棟の時は20人分の検温、3階病棟の時は25人分の検温。その間にナースコールは鳴り、夕方に入室したオペ患者さんが帰室する、面会に来た家族に状況を聞かれて対応する(この病院では夜勤帯に面会にくるご家族が多かった)、食事介助や経管栄養投与をしながらなのでなかなか進みませんでした。
電子カルテ導入されていなかったので、手書きの指示簿を使用していました。まずまず読みづらい医師の検査指示を拾い、検体スピッツがあるか、検査伝票が作られているか、しっかり確認です。
点滴患者さんが多くいたので、確認作業も一苦労です。医師の指示と合っていなかったり足りないときは薬局に輸液剤を取りに行って準備したりと結構忙しかったです。
こうしてひと段落する頃には22時を過ぎているのです。夕飯というより夜食の部類ですよね…消灯後に休憩になるので雰囲気は静かでした。
これがとってもストレスでした(T.T)病棟の患者さんをもう一人の看護師に託して外来の対応ですから、相方の看護師も大変です。熱があるから点滴してほしい、薬が欲しい、骨折でギプスを巻く、切創を縫うなどはまだいいですが、心臓系の疑いがある時は心電図や採血などの検査一式、様子観察のために入院というようなことになるともうバタバタです。特に心肺停止状態の蘇生に当たった時には・・・
これも高齢患者さんが多かったためか、毎回何かしらの出来事が起こります。多かったのは、「疲れを知らない人」のように叫んだり繰り返し同じ発声をしていると他の患者さんからクレームが来て、ナースステーションに一時移動して遠ざけるとう作戦・・・夜な夜な大移動を何度したことか数えられません。
なんだかんだしているうちに、朝の6時になってしまうのです。疲労がピークに達しそうになるころ朝の検温という業務は2交代夜勤のヤマ場でした。
採血をしながらまわったり、術後の患者さんのモーニングケア、寝たきり患者さんの口腔ケア、などなど書ききれない隠れ業務が満載です。
そして、記録と日勤担当者への申し送りをして無事に勤務終了となります。
今の私に、この病院でこの夜勤をやれと言われたら正直躊躇します・・・でも当時はこの忙しさが当たり前でした。長い長い夜勤時間を乗り切るには、夜勤前の十分な睡眠が私には効果があったようです。また、夜勤後の解放感は3交代の時とは違う大きな喜びに満ちたもので、平気で遊びに行ったりしていました。
今日も夜勤を勤めていられる看護師の皆様方に敬意を表します。
最後までお読みいただきありがとうございました。☆Makimaki☆
この記事を書いた人
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外科系病棟での経験が豊富です。短期間ですが管理職を勤めたことがあります。結婚を機にワークライフバランスに取り組んでいる病院へ転職。
第一子の育児休暇を経て、昨年復帰。本当は慌ただしいバタバタ感が好きなのですが、今はママであることを優先してゆる~くふわ~っとナースをしています。
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外科系病棟での経験が豊富です。短期間ですが管理職を勤めたことがあります。結婚を機にワークライフバランスに取り組んでいる病院へ転職。 第一子の育児休暇を経て、昨年復帰。本当は慌ただしいバタバタ感が好きなのですが、今はママであることを優先してゆる~くふわ~っとナースをしています。
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