患者さん生活習慣あるある‼︎〜高齢者編〜パート1
さて、患者さんの生活習慣の特徴シリーズもいよいよ高齢者編になりました。
私の経験から、勝手に特徴をまとめているのでかなり偏見があるかもしれませんが、お許し下さい。
さて、高齢者の患者さん、ここまで年を重ねられると、もはや性別で変化がある事は少なくなってきます。そして、若者の特徴を反対にすると高齢者の特徴と言えるかもしれません。
早寝早起き
おじいちゃん、おばあちゃんはよく早寝早起きと言われますが、入院してもその習慣は変わる事はありません。あえて言うなら、おばあちゃん患者さんより、おじいちゃん患者さんの方が早起きな傾向にありますね。
5時過ぎには起きておられるおじいちゃん。何をしているかと思えば、朝から病棟の中をお散歩、「おはよう!もう5周目じゃ」なんて言葉を不意にかけられ、ドキッとする私。病棟内のみならず、病棟の外に出て優雅に院内を散歩しておられる方々もおられました。ただ、私が働いていた病棟はクリーンルームだったため、一度病棟外に出てしまうと中から開けてもらわないとドアが開きません。なので、散歩から帰ってきた患者さんの開けてくれ〜と言うインターホンの音で、眠気を覚ますのです。
さて、早起きすれば当然早寝。21時の就寝前には既に明るい部屋の中で寝ている方々も。夕食後には一旦仮眠をとられる患者さんもおられます。しかし、この仮眠がくせものなのです…。
眠剤常用
さて、中高年の患者さん達は眠剤を試し始めると言いましたが、高齢患者さんになると眠剤はもう定期内服になるのです。既に定期薬として飲んでおられる方も多いですが、最近寝付きが悪いから睡眠薬を変えたい、もしくは試しに飲んでみようかといわれる方が注意です。前述した夕食後の仮眠…そもそもそれが寝付きが悪い原因です。そりゃ食後に気持ち良くうたた寝すれば22時頃には目が覚め、それからすぐには寝れませんわな。
ここで若者なら、すぐさま携帯電話片手にネットやゲームで眠気がくるまで時間を潰しますが、そうはいかない高齢患者さん!ヒョコッとナースステーションにやってきて、眠剤を希望されます。
初めて眠剤を試す方だと最初に医師から指示が出ているのは大抵とても軽いタイプの眠剤です。初めての眠剤に少し不安を覚える患者さん、「半錠飲んで効かなかったらもう半錠飲んでみては?」と提案したり、「最後の手段として枕元に置いておいて、どうしても眠れなかったら飲みましょう」と提案してみたり。軽めの眠剤で案外その日眠れた方は、翌日からもお守りとして薬箱に1錠持っておきたいと言われます。
眠れなかった患者さんからは、当然もう少し強めの薬が欲しいと希望されます。そして、1mgから、2mgへ、種類を変更してより強い眠剤を色々と試すようになるのです。流石に効果が強めの眠剤を飲む方は、その後も注意が必要!なんせ御高齢ですから、眠剤内服後、トイレに起きた時の転倒が要注意なのです。
夜間転倒
生活習慣として転倒を挙げるのは間違っていると思いますが、高齢患者さんの特徴を述べる上で一番に上がり、そして重要なのが転倒です。しかも、割と習慣化されているかのように転倒する方は転倒されてしまうのです。
先ほど述べた眠剤内服。そりゃ寝ぼけ眼で暗い足元にふらつきながらトイレまで行こうと思ったら転びますよ。若者で例えると、夜中に足を骨折して眼帯もして松葉杖で砂利道を歩くぐらい危険な道のりだと思います。転倒しないように、夜間の排尿誘導から体動コール、コールマット、終いにはベッドサイドにポータブルまで置いてしまう始末となってしまいます。一度転倒してしまうと、もはや楽しみにしていた早朝散歩はしばらく叶わぬ夢に…。
そうして、私もゆくゆく携帯電話で時間を潰していた時代は終わり、昼間同室者と数時間嫁の悪口を言い、眠剤に手を出し始め、夕食後に仮眠をし、その後眠剤を貰いに詰め所へ出向き、眠剤飲んで寝たかと思いきや、ふらふらした足取りでトイレに行く所を看護師さんに発見されるのでしょう。あくまで転倒しない事前提です。笑
まだまだ続く、次回も高齢者編パート2です。
この記事を書いた人
- 看護師9年目。血液内科病棟で勤務し、小児から成人・老年期の看護に携わる。結婚半年後に夫の転勤に伴い退職。現在は一児の母で子育て奮闘中。
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