健康・医療系の検索結果に大きな変化!看護師にも影響か
現在、看護師ライターとして活動している私ですが、今朝、驚いたことがありました。
それは、Googleが健康・医療系サイトを対象とし、それまでと異なる評価内容によって、検索順を決定するようアップデートした、というのです。
この内容、確認すると現場で働く看護師さんたちにも、少なからず影響を与えそうな内容でした。
その内容について、今回はわかる範囲でご紹介したいと思います。
ネット記事が書籍の記事作成と違う点
わからないことがあると、みなさんはどうやって調べますか?
私の学生時代ではトップが「図書館などに行き、書物から調べる」でしたが、今では「スマホでググる」という方がほとんどだと思います。
調べたいものを検索し、上位に出たものから調べていく、という方法が主となりますが、今まではこの検索上位に入るには、「SEO」というサイト記事独特のスキルが必要でした。
逆を言えば、このスキルを使って記事を作成することで、「たとえ素人の方が書いていたとしても、検索上位に入ることは十分可能」という状態でした。
このスキルを使ってのネット記事が主流となった結果、昨年起こった健康・医療系のとんでもない情報が検索上位に入る、といった事態が起きてしまい、問題となったサイトは閉鎖されたものの、今日まで「信ぴょう性の低い記事も、検索上位に入ってしまう状態」は続いていました。
Googleがこの問題に対応した結果
そこでGoogleは、12月6日付けで、「医療や健康に関連する検索結果の改善」を行いました。
Googleがどのような基準で検索順を決めてるかは明らかにされていませんが、今回の検索結果の改善により、Googleは「専門用語を羅列するのではなく、一般ユーザーがどのような言葉で検索しているのかを知り、記事を作成してほしい」という旨を通知しています。
早速私も「子ども お腹 痛い」と検索してみたところ、それまでは明らかにSEO対策を万全に行っている子育て系サイトが検索トップでしたが、12月7日現在、検索トップは「日本医師会」となっていました。
私自身、現在0歳と2歳の母親でもあり、小児科は未経験であるが故に、子どもの症状についてサイト検索することはあったのですが、今まで検索上位に入ってくるところはどこも素人の方がネットで調べた内容を寄せ集めした上でSEO対策を施し掲載したようなものが多く、信ぴょう性にかける内容が多い、という印象でした。
一方、今回の改善によって、信ぴょう性が重視されていることを実感しましたし、今後の医療・健康系サイトに大きな影響を与えそうだ、と感じました。
「ネットで調べました」が変わってくる可能性
ネットの普及により、患者さんもすぐに自分の病気について調べることができるようになりました。
今までの検索結果では、テクニックさえ把握していれば、たとえ素人の方が病気について解説したものであっても、検索上位に入ることができていました。
しかしそれが通用しない検索結果の改善が行われたことで、患者さんにとっては医師会など、より信ぴょう性が高い記事を検索しやすくなった、ということになります。
よって、患者さんから「ネットで調べました」という情報が、医学的にはあり得ないものだった、というケースは今後減少してくことが予想されます。
一方で、医療従事者が記載している記事の多くは、どうしても専門用語を多用してしまうために、一般の方にはわかりにくい、というデメリットがあります。
よって、今後は現場においても「ネットで〇〇っていう言葉が出てきたんだけど、どういう意味?」と看護師が患者さんから病気や専門用語について、質問を受けることが多くなるかも、とも思いました。
最後に
いかがでしたか?
今回の改訂は、主にネット記事作成をメインに活動している私にとって、とても大きなニュースでした。
イ
ンターネットは簡単に情報を検索できる一方で、間違った情報も広がりやすい、というデメリットを抱えています。
今回の改訂により、そういった間違った情報が検索上位に入ることが少なくなることを期待するとともに、看護師として、私も常に知識をアップロードし、信ぴょう性が高く、かつわかりやすい記事作成をしていかなくてはいけない、と感じました。
この記事を書いた人
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ライター兼二児&二匹のママ兼ナースとして、あわただしい日々を過ごす。
もうすぐ2歳の娘の口癖は「バナナ!」。
どんなに頑張って食事を作っても、食事の時は必ず「バナナ、ないの?」とまずバナナを探されてしまいます。
今の目標、それはバナナよりもおいしいご飯を作れるようになること。
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