看護師が働き続ける上には、「割り切り」も必要!?
看護師は、何かにつけて周囲の人たちの気遣いとか、思いやりとか、そういったことが求められる職場だと思います。
でも正直、そんなこと言ってられない!と思ってしまいませんか?
そこで今回は、看護師という仕事の割り切りについて、考えていきたいと思います。
看護師になった理由は「稼げるから」
看護師を選んだ理由は、稼げると思ったから、という理由、直接面と向かっては言いにくいですが、実際には一定数いらっしゃいます。
そんな理由で看護師をするなんて、と批判的な方はいらっしゃいますが、私はこの理由、大歓迎です!
看護師という職業は、どうしても人として嫌な部分も多くみる職業です。
患者さんがターミナル期に入り、意識混濁となっているときに、遺産相続についてもめてしまう家族。
どんなに連絡しても「いつものことだから」と面会に来なかったのに、危篤状態になって突然現れ、「なぜもっと早く連絡しなかった」と医療者を怒鳴りつける。
「看護師の仕事はお金じゃない!」という人ほど、看護師という職業に対しての理想が高く、こういった嫌な面を見てしまった時に、「こんなはずじゃなかったのに」と、看護師そのものから離れてしまう印象が強いです。
看護師になった理由がお金のためだと割り切れると、仕事をいい意味で引きずることがないので、私はむしろとてもいい理由だと思っています。
若い頃、私自身が「看護師としての心遣い」とか、「患者さんに対しての気遣い」など、一人でくよくよと悩み続け、家庭の問題が発生するとともに精神的に疲れてしまった経験があります。
だからこそ、こういった仕事に対しての割り切りができるというのは、仕事を続ける上での大きな長所だと考えます。
職場が看護師の善意に頼りすぎ!
看護師の仕事において、今もっとも問題なのは、看護師自身の善意によって、仕事が回っているところが圧倒的多数ということです。
妊婦の看護師さんがいれば、周囲は妊婦の看護師さんを気遣い、極力力仕事は避けてもらい、デスクワークをしてもらうように配慮します。
でも、この配慮。職場に余裕があれば成り立ちますが、みんなぎりぎりの状態で仕事をしている中、妊婦の看護師さんを気遣う余裕はありません。
気遣いたい気持ちは、看護師を職業にしているのですから、誰だって持っています。でも、それをする余裕がないのです。
この状況に対し、妊婦さんも「周囲の理解がない」と憤るという悪循環…。
最近は、マタハラなど、妊婦さん側を守る論調が強くなってきています。
一方、善意だけに依存している現在の職場そのものに対して、改善する気配はまだ見えません。
周囲は周囲。私は私という割り切りが大事!
以前、私が新人看護師だったころ。先輩の一人の妊娠が発表されました。
すると師長は発表に続いて、「というわけなので、他の人は妊娠を控えてね。病棟に2人以上妊婦さんがいると、病棟が回らなくなるから」と言いました。
あまりに平然とした師長の言葉に、唖然とした記憶があります。
こういった看護師の職場において必要なのは、私は私、と割り切ることだと考えます。
周囲のために、と我慢して働き続ける理由はありません。自分の人生プランにあった仕事をすれば良いと思いますし、またそうしなければあとからきっと後悔してしまうと思うのです。
仕事をする上では、いろいろな働き方、例えば早番のみ、遅番のみ、日勤のみなど、それぞれの働き方を認め、フォローする側の人には、フォローに回った分、給料や休日を増やすなどの見返りを渡すことで、お互い不公平感もなく、平等に仕事ができるのではないかと考えます。
しかし、これができていない現在の職場においては、私は私だと割り切り、自分ができない仕事はできないとしっかり断る。
できない仕事を要求され続けるのならば、他の仕事に転職するというように、自分に会う仕事を探すべきだと思います。
今はまだ、看護師求人が多く出ている時だからこそ、こういった考えは必要だと思います。
最後に
いかがでしたか?
今回はあくまで私見をお話しました。
看護師という仕事が大好きだからこそ、もっとどの看護師さんも平等に働きやすい職場が増えてくれることを、願っています。
この記事を書いた人
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ライター兼二児&二匹のママ兼ナースとして、あわただしい日々を過ごす。
もうすぐ2歳の娘の口癖は「バナナ!」。
どんなに頑張って食事を作っても、食事の時は必ず「バナナ、ないの?」とまずバナナを探されてしまいます。
今の目標、それはバナナよりもおいしいご飯を作れるようになること。
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