睡魔が襲う魔の時間と対処法
すっかり秋らしくなり、朝晩肌寒い日が続いていますね。秋とは、読者の秋、食欲の秋、はたまた睡眠の秋とも言いますが、今回は仕事中の睡魔の訪れる時間とその対処法についてお話ししたいと思います。
お昼ご飯後の記録時間
誰しもお昼ご飯を食べると眠たくなりますよね。消化器官が必死に食べ物を消化しようとフル活動、それに伴い血液は頭から胃腸の方へと集中するので、おのずと頭は心地よくポーっとするわけです。
日勤で働いていると、お昼休憩を交代で入りますが、先にお昼休憩をとる人は自分がご飯を食べた後に患者さんの部屋周りをし、午後の検温を電子カルテ又は所定の記録用紙に記録します。部屋周りまではしっかり覚醒していても、一旦ナースステーションに帰って記録をしようと椅子に座った途端睡魔は襲ってくるんですね。横揺れしながら記録を書いて、ふと気づくと同じ文字を悲惨なぐらい連打している羽目に。
では、この時間帯の睡魔に打ち勝つためにはどうしたら良いか。まずは後半便の休憩に入る事。患者さんが食事をしている間に午前中の記録やら午後の処置の準備など。食べ終わった患者さんの頃合いを見計らって速攻で部屋周りをします。そして、前半便の人達が休憩から出る前に午後の記録も入れられる分は入れておきます。そうすれば、休憩後は処置などに専念する事で睡魔を撃退出来ます。
しかし、この方法だと前半便の人が圧倒的に不利ですね。では、前半便の人はというと。立って記録をしたり、睡魔がおそってきたら再度患者さんの部屋周り。そこで患者さんの新たな発見があるかもしれません。発熱のある患者さんに氷枕を持って行くと、あら丁度欲しかったの、ありがとう何て事にもなります。
夕方日勤終わりの記録時間
第二の睡魔時間、それは日勤業務が終わりあとは今日の記録を書くだけ、という時間です。この時の睡魔といったら、1日走り回ってやっと椅子に座れたと思った瞬間から襲ってきますね。疲れた身体に、患者対応にも追われずゆっくり座れ、パソコンの文字を見つめていると、それはもう遠くで鳴るナースコールが子守歌にでも聞こえます。
早く記録を終わらせて帰りたいけど、ウトウトしていると全然はかどりません。そんな時は、時間を決めて睡眠確保!おそらく看護師の必須アイテム、ストップウォッチで10分あるいは15分と時間を決めて、休憩室で寝る!そこでグッと眠れれば、その後の作業効率は速いはず。
じゃあ新人さんや、先輩の目が気になる方達は。院内の散歩や、図書室に行って寝るなどもありますが少し非現実的ですかね。刺激物を口の中に放り込むという方法もあります。
また、仕事終わりに同じ日勤者とご飯に行くという計画を立てれば、おのずと作業は進むのでは?
夜勤の4〜5時、終了後の記録時間
夜勤の時間帯はそれぞれですが、仕事が始まってすぐは様々な業務に追われます。カルテチェックに物品補充や患者の部屋廻り、その間にも立て続けに患者からのコール対応など。
病院によっては夜勤で少しの時間睡眠が出来る所もあるようですが、私が勤めていた病院ではその様な有難いシステムは有りませんでした。忙しい日には息つく間も無く朝を迎え、慌てて朝の検温に廻り申し送りでは燃料切れなんて事も。しかし、稀にほとんど患者からのコールが無く仕事が順調にはかどり、5時前後に休憩に入れる事もありました。
明け方て眠たいですよね。ご年配の患者さんは5時には既に起きて病棟内を散歩しておられたりしますが、それまで働いた身体に休憩を挟むと睡魔は優しく背中をトントンしてくれます。
この時間なら寝てもいいのでは?そう、寝て下さい。ただし、朝の検温や準備をする余裕を持って起きて下さい。ナースコールで目が覚める事もありますが、それも無い場合は悲惨な時間に目を覚ます羽目になります。一緒に働いていた夜勤者は、検温を既に廻り始めている。どうして起こしてくれなかったの⁉︎起きると思ったから。なんて会話が後に続きます。
そうならないためにも、アラームをセットしてお休みしましょう。そこで眠れれば、すっきりとまではいきませんがある程度身体の疲れを取ってから朝の一仕事に挑めます。
もう一つの山は、もちろん申し送りが終わってからの記録業務。ここでは前述した記録時間の睡魔と同じ状況に陥ります。
もう後は帰って思い切り寝るだけ!なら、少しでも早く帰れるようにここで寝ている場合ではありません。私は同じ夜勤者とパソコンを並べて記録をし、眠そうになるとお互い起こしあって記録を進めていました。
パソコンが空かないと日勤で働く人達が使える台数が減るので、そんなプレッシャーもほんの少し感じつつ。
どうでしたか?今までにどれか一つでも経験ありませんか?私は残念ながら全て経験があります。多忙な毎日を過ごす日々、せめて家に帰ったらストレスフリーで気が済むまで寝てみたいですね。
この記事を書いた人
- 看護師9年目。血液内科病棟で勤務し、小児から成人・老年期の看護に携わる。結婚半年後に夫の転勤に伴い退職。現在は一児の母で子育て奮闘中。
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