我が子は極低出生体重児
妊娠31週5日。予定日より約2ヶ月早く生まれた長女は「極低出生体重児」でした。
子宮内胎児発育遅延と言われ
出血、お腹の張り、職場のストレス。
決して順調ではなかった妊娠経過も関係しているのか、お腹にいる時から娘の発育はあまり良くなく、妊娠28週目の時に「子宮内胎児発育遅延」の可能性と、医師から告げられていました。
教科書を見たり、ネットで検索したり…
医師からそう言われてからは、とにかくずっと、その事ばかり調べ、考え、毎日泣いてました。
心配事を調べても、あまりいい事はないですね。どんどん怖くなっていくばかり。
母親が不安定だと、余計に赤ちゃんの成長を妨げる。前向きに考え、お腹の赤ちゃんを信じるしかないんです。
それは分かっていたんですが…
突然の陣痛
そんな感じで、不安いっぱいで過ごしていた妊娠生活。
31週4日目に突然の陣痛がきました。
当時、切迫早産で入院中だったため、すぐに点滴を最大量で投与してもらい、陣痛を止めてもらおうとしました。
が、まったく効きませんでした。
お腹の痛みは確実に強くなっていき、間隔も、不規則なものから規則的になっていきました。
母体救急搬送
「もう、産むしかない。」と言われたものの、胎児の推測体重はまだ1380g。
私とお腹の赤ちゃんは、NICUのある大学病院に救急搬送されました。
搬送先の病院でも陣痛を止めるための点滴をしてもらいましたが、陣痛は進んでいく一方。
帝王切開のための手術同意書、輸血・血液製剤の同意書…色々な説明を受け、震える手でサインをしました。
不安だらけの出産
陣痛は、結局おさまりませんでした。
「最初は自然分娩でいくけど、赤ちゃんが耐えれなくなったら、すぐに帝王切開に切り替えます。」
医師からそう言われていました。
苦しい陣痛の中、先生や助産師さんの声が聞こえてくる。
「胎児心拍がおちてきました。どうしますか?!」「もう少し様子みて、ダメなら切って出そう」
誰もが、自然分娩は難しいと考えていた中、娘は、その小さな体で、自分の力で出てきてくれました。
そして、弱々しくではありますが、泣いてくれました。
陣痛が始まってから、およそ17時間後の事でした。
我が子の顔を見る事なく、もちろん抱っこもする事なく、娘はすぐにNICUへ運ばれていきましたが、「自分で呼吸をしてくれた」という安心感で、涙が止まりませんでした。
我が子が生まれて
ごめんね、ごめんね
幸い呼吸器はつけずにすんだものの、小さい体にたくさんのチューブ。見ているだけで痛々しかった。
安心して泣いてるけど、同時に、ごめんなさいと、泣いていた。
医師からは未熟児網膜症のリスク等、怖い説明をたくさん受けましたが、話を冷静に聞ける状態じゃなかったし、正直内容はほとんど覚えていません。
ただただ、「早く産んでしまってごめんなさい」「どうか、がんばって」そればかり願っていました。
不安
NICUの面会は24時間いつでもOKだったから、迷惑なくらい顔を見にいきました。
夜中も、目が覚めると気になって寝付けないので、見に行きました。
SpO2が99%から97%になってる。便が出ない。下痢が長引いてる。黄疸がなかなかひかない…
自分が働いている時、患者さんに同じ事が起こってもそこまで慌てる事もなかったのに、自分の子だとすごく不安になる。娘の状態に、一喜一憂する毎日でした。
娘の様子を見に行くのが楽しみな反面、不安でもありました。
ナースとの交換日記
NICUでは受け持ちナースと、親との交換日記がありました。
沐浴中の写真を貼ってくれたり、娘の様子を書いてくれたり…
そこには、私の知らない娘がたくさん見えました。
私からは、気になる事や、嬉しかった事などを書きました。いつも、心のこもった、温かいお返事をいただきました。
母子が離れ離れだったので、本当にうれしかった。有難かった。
●ありがとうございました
忙しい中、この日記を書いてくれていると思うと、頭がさがりました。
この交換日記は、今でも宝物です。
娘のアルバムと一緒に大切に保管し、時々見返しては、当時を振り返っています。
この記事を書いた人
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2歳年上の夫と、子ども2人(8歳女子・2歳男子)の4人家族☆
共働きも、専業主婦も、両方経験あり。
今は、子どもとの時間を大切に過ごしています。
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