保健師からママへアドバイス~トイレトレーニング~
こんにちは、保健師のアオです。
母子保健分野担当の保健師として、ママたちに聞かれることが多いことに一つに「トイレトレーニング」があります。私も、母親になってみるとやはり気になるのが「トイレトレーニング」でした。いつかはオムツがはずれて自分でトイレに行けるようになるとはわかりつつも、なんとなく焦ったり不安になることがありました。今日はトイレトレーニングについて、不安のあるママに保健師としてどのようなアドバイスをしてきたかをまとめてみました。
トイレトレーニングを始める時期は?
まず、始めるための3つの条件があります。
- ひとりで歩ける
- 言葉が理解でき、自分でも少し話せる
- 排尿の間隔が2時間ほどあく
この3つの条件がそろって、ママの気持ちの準備ができたら、トイレトレーニングを始めてみましょう!
トレーニング準備期間をもうけよう
条件がすべてそろっても、昨日までオムツで過ごしていたのに急に「今日からはパンツで過ごすよ!」と言われても、子どもは戸惑ってしまいます。トレーニングを始める準備期間が必要です。
- オムツはすぐに取り替える
- お手本はママ!
- トイレは楽しい場所
オムツが濡れているとおしっこが出た感じが分からなくなってしまいます。オムツ交換時には、「おしっこが出たね」と優しく言ってあげましょう。
「ママおしっこするよ、トイレ行くよ」と教えてからトイレに行く、実際に便座に座って用を足すのを見せてあげることも必要です。子どもはマネっこが大好きなので、まずはトイレに興味を持ってもらうことが大切ですね。
かわいくて楽しいトイレを演出してあげると良いと思います。子ども用便座は可愛いものをチョイスしたり、好きなキャラクターのポスターを貼ってあげたり。また、トイレに行ったらシールを貼るというのも好評です。ママによっては、シールよりも手軽でコストのかからない「スタンプ」を押してあげるという方もいました。
必要なものの準備をしよう
トイレトレーニングには、子ども用便座(補助便座)、踏み台、トレーニングパンツ(保育園では、お兄ちゃんパンツ・お姉ちゃんパンツと呼んでいました)が必要です。パンツは子どもと一緒に買いに行き、気持ちを盛り上げてあげると良いかもしれませんね!
いざ、トレーニング開始!
オムツがはずれるタイミングは人それぞれです。あせらず、子どもと一緒にゴールを目指したいですね。
- トイレに座らせる
- できたらほめる!とにかくほめる!
- だんだん意思表示ができるように
排泄のリズムがついてきたら、タイミングを見計らってトイレに座らせてあげます。起床時、食事前、外出前など、定期的にトイレに誘ってあげると、だんだんリズムがついてきますし、トイレに行くということに慣れてくれます。
おしっこができた時は大げさなくらいほめます。子どもはほめられることが大好きで、できたという達成感がやる気につながるからです。
そのうちに自分から「おしっこ」「トイレ」など教えてくれるようになります。ただ、この時点では間に合わないことも多くあると思います。失敗しても、しからない、イライラしないことが大切です。このあたりから、昼間はパンツで過ごすようにすると良いでしょう。
トイレに行く習慣ができたら、水の流し方、おしりの拭き方を教えてあげましょう。最後に必ず手洗いする習慣も教えましょう。
トイレトレーニングでは、親が焦ることが一番禁物。できなくて当然、失敗して当然ですよね。あまり神経質にトイレに誘ったり、オムツの中をのぞくと、子どもの方も気になるようです。親の気持ちの余裕が、トイレトレーニングをスムーズにする一番の秘訣かもしれません。
子育て経験のない新人保健師でも、子育て中のママから相談を受けることが多くあります。「子育てをしていないからわからない」「やったことがないから自信がない」ではなく、保健師としての視点でアドバイスしてあげることが大切です。また、自信がないことは先輩保健師に聞いたり、逆にママたちに教えてもらうことがあっても良いと思います。ママたちと同じように、アドバイスする私たちも成長していきたいものですね。
この記事を書いた人
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病棟看護師として2年勤めた後、保健師へ転職。
現在、保健師8年目。プライベートでは二児の母であり、ワーキングマザー6年目。
主に、地域での看護のお仕事や子育てとの両立についての記事を書いていきたいと思います。
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病棟看護師として2年勤めた後、保健師へ転職。 現在、保健師8年目。プライベートでは二児の母であり、ワーキングマザー6年目。 主に、地域での看護のお仕事や子育てとの両立についての記事を書いていきたいと思います。
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