プロフェッショナル~精神科ナースの流儀~2
こんにちは、しまりんごです☆
精神科ナースが実際どんなふうに働いているのか密着してみる某番組のパロディー第2弾です♪
ドクターへの申し送りは治療の道しるべ
△△△
この日は日勤リーダーのしまりんご。朝のラウンドが終わってステーションに帰ってきた。
すぐさま気になった患者の様子を電子カルテに記録する。
☆☆☆
ラウンドで見てきたもの、聞いたことは鮮明なうちに記録するのが基本だと思ってます。
時間が経つと忘れちゃうんですよ(笑)臨場感のある記録が書けなくなるんです。
それに、すぐに気分が変わって言ってることがコロコロ変わる患者さんもいるので、言ってたことをその時に記録しないと追いつかなくなってしまうんです。
電子カルテって便利なもので、院内のどのパソコンからも開けるようになっているわけで、自分以外の人がいつ患者さんの情報を得ようとしているか分からないでしょ。
精神科の場合、患者さんの様子を知るには看護記録を読むしかないんです。
だから患者さんの様子はすぐに電子カルテに反映させるようにしています。
△△△
電子カルテに記録をしている間に、1人の医師がステーションに入ってきた。
☆☆☆
おはようございます。よろしくお願いします。
(医師)よろしくおねがいします。
△△△
医師と挨拶をかわすしまりんご。朝申し送りの時にメモした情報を手にしている。
これから一体何が始まるのだろうか。
☆☆☆
まずAさんですが、昨日の夕食後薬のときに薬を手のひらに出しじっと見つめる行為がありました。
しばらく様子をみていると自分で服用はしていただけたようです。
先ほどのラウンド時には特に変わった様子はありませんでしたが、拒薬に注意していきたいと思います。
(医師)そうですか。最近変わった薬ではないんだけどな。調子が悪いかな。様子見てください。
△△△
病棟に来た医師にその担当の患者の様子を申し送りしていくしまりんご。
基本的には医師は出勤日には毎日一度は病棟に訪れ申し送りを受けるという。
そんなに毎日話すことがあるのだろうか。
☆☆☆
正直、あまり変化のない方もいらっしゃいますよ。その場合はお変わりありませんと報告しています。
でも、些細なことでも何かいつもと違うと感じたり違和感を覚えるようなことはよくあるんですよ。
ドクターは私たちからの情報がないと治療が患者さんに合ったものなのか、より効果的な治療にすればどうすれば良いか判断できません。
それが、精神科看護の責任でもあるし、やりがいにもなるんです。
服薬確認はしっかりと
△△△
あっという間に午前中が過ぎ、患者は昼食を摂る。
その後にくる薬の時間。
しまりんごによると、精神科の薬の管理は一般病院とは全く違うものだという。
☆☆☆
一般病院では一定期間の薬をそのまま患者さんに渡して自己管理にしちゃうか、薬剤師か看護師がその都度部屋をまわり配ったりすると思います。
でも服用しているかどうかまでいつも確認することってあまりないと思います。
精神科でも自己管理はありますが、必ず空包を回収しますし、自己管理できない人に関しては目の前で服用してもらいます。
△△△
薬の前になると、服薬確認専用のワゴンに患者の氏名を明記した仕切りのあるケースを置き、薬を入れていく。
もちろん、ダブルチェックは必ず行っているという。
ワゴンは2段になっていて下の段には水の入ったやかんと、病棟用のコップがひとつ。
そして時間になると看護師が2人ペアで病棟をまわり服薬確認をしていくのだ。
一番はじめの部屋につくと、ワゴンの周りに患者が寄ってくる。
☆☆☆
Aさん 〇月〇日 昼の薬ですね。
(ペアのナース)はい。Aさん 〇月〇日 昼です。
△△△
必ず一人一人口に出して確認すると、患者に薬を手渡していくしまりんご。
しかし、精神科の服薬確認はそれでは終わらない。
患者が目の前で薬を飲んだ後、しまりんごは患者のコップの中に薬が落ちていないかみせてもらっている。
そして患者は大きく口を開けて口の中をみせてくれるのだ。
☆☆☆
精神科の患者さんは、自分が病気という意識が欠けている人がいて、薬を飲む必要性が理解できない人も多いので。
患者さんを疑っているわけではありませんが、意図的に薬を飲まない人がいるのも事実なんです。
入院生活が長くなると、習慣としての服薬になってきますが、精神状態が悪化すると急に拒薬したりするので。
ただ、「あなたを疑っているよ」というような印象を与えないようには気を付けています。
入院のオリエンテーションの段階で服薬確認はこんな風にしていますと説明しておくんです。
あくまでも「みなさんにお願いしています」ということを強調していますね。
△△△
自己管理の患者は空包を回収するだけ。それだけでいいのだろうか。
☆☆☆
薬の自己管理は医師の指示です。自己管理できるだろうという安定した人だけです。
ただ、ちょっと最近調子が悪そうだなーって時には主治医に自己管理を続けていいか相談はしています。
それに、熱が高かったりするとぼーっとしてしまいがちなので、体調が悪そうな時は一時的に預かっていますね。
ランチタイムに情報収集
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患者の薬が終わったら、しまりんごは昼の休憩に入る。
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一般病院にいたときはお昼休憩1時間とれないときなんてザラでしたね。精神科の病院はほぼとれます。
ご飯の後、おやつタイムとれるくらいなので、確実に太りますけど楽しい時間ですね(笑)
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一緒に休憩に入った同僚とおしゃべりしながら流れる時間。
家族の話や趣味の話など話題はさまざま。
☆☆☆
あ、でも患者さんの話もするんですよ。
最近調子悪いねーとか、最近こんなことが好きみたいとか。
その中から分かることってあるんです。自分には見せない面を教えてもらうんです。
それに、自分が入職するずっと前の昔の患者さんのエピソードが聞けたりします。
ランチタイムの雑談が仕事の役に立つことが結構あります。
ご飯食べてても仕事してるんですよ(笑)
△△△
弁当を広げ幸せそうなしまりんご、しばしの休息である。
この記事を書いた人
- 育児花丸旦那さんと4歳の息子との3人暮らし☆専業主婦に対する憧れも密かに抱きつつ、常勤で走り続けるワーキングマザーです。趣味は楽器演奏と、映画鑑賞。最近は手芸店巡りが大好き。目指すは、なんでも挑戦する30代♪
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