女社会を生き抜くために一押しの本
看護師の社会は、近年男性も増えてきましたが依然として女社会です。
女性特有の人間関係で悩み胸をいためることが多々あります。
結婚したら姑との関係に悩み、子育てではママ友の関係に悩みます。
女の敵は女とよく言ったもので、なんて女子同士の人間関係は面倒くさいのだろうと感じたことありませんか。
こうして悩んでいるときに出会った本があります。
「女子の人間関係」/精神科医 水島広子著/サンクチャリ出版です。
今ではこの本が人間関係に悩んだ時のバイブルになっています。
この本の紹介と感想を書かせて頂きました。
対人関係のイライラは医学的に観れば99%解消できる
このように本の帯に書いてあるではありませんか。人間関係はそんなに簡単なのかと思い本屋でこの本を読み立ち読みをしてみました。
最初は、女の嫌な特徴が書かれてあります。あるあると思わず頷いてしまいます。
- 自分より恵まれた女性に嫉妬し足を引っ張る
- 裏表がある
- 恋人ができると変身する
- すぐに群れたがる
- 自分は自分、他人は他人という見方ができず、自分と違った価値観・ライフスタイルの相手を尊重できない
- 陰口・噂話が好き
- お姉さんぶり・お母さんぶりをして意見を押し付ける
- 間接的であいまいな話し方「ねえ、わかるでしょう」
などです。
決して女性の悪い特徴を忌み嫌うような本ではなく共感しながらそうだったのかと納得しながら読むことができます。
女の嫌な部分を「女」と表記し、いろいろな女性に見られる一連の困った特徴を示します。
具体的な人間関係の悩みに対して次の3つのステップで解説してくれます
1. 巻き込まれない、とりあえずの対処法
2. 自分を守る、攻撃の対象とならないよう自分の身を守る方法
3. 「女」を癒す、本当の意味で相手と良い関係を築くには
どう対処しどう共存していき、自分も相手もより良い関係を築き、女性を失わずしなやかに強く生き抜くことが丁寧に書かれてあります。
しかも結婚している・していない、子供がいる・いない、恋人がいる・いないにもかかわらず、女性を捨てずに生きていける心の持ち方も書かれてあり勇気が湧きました。
「女」よくよく自分を見つめると自分にもそんな部分は少なからずあります。
言葉にして表に表現しないまでも、自分の「女」の部分が悪さしストレスを作りだし、周りにまき散らして人間関係をこじらせているのではないかと自分を振り返る良い機会になりました。
「女」とうまく関わることは、自分の「女」を癒すことという言葉がとても印象に残りました。
実例より
この本は沢山の実例が載っています。
私が一番役に立ったのは、いない人の悪口大会の例です。
職場やママ友の中で度々経験ありませんか?
話題を振られた時、その悪口に同調しないと「ぶりっこ」だと言われたことがあります。
悪口を言われている人の実際はそうではなかったのでその人を擁護するとあなたは私の味方ではないのというような感じのことを言われ苦い思いをしたこともあります。
ママ友になると、嫌だけど子供どおしは仲が良くて仕方ないなと付き合わなければいけないこともあります。
職場だと、人間関係が悪化した場合、日々働くのが辛くなります。
いったいなぜ女は陰口を言うのか読み進めていくと
1. 生物学的に女性は男性から選ばれる性であり(詳細は本を読んでくださいね)「敵」と「味方」をはっきりさせたい
2. 「形ばかりのつながり」のため
3. 陰口であれば直接反論されないから
4. 陰口とは心に傷を負っている人がするもの
といふうに私は解釈し、陰口をたたく人を見るようになりました。
しかも、一緒にいないと自分の悪口を言われるかもしれないと思うのもすでに陰口をたたく人に巻き込まれていることに気づきました。
そんなことに時間や行動を縛られているなんてバカバカしいと思うようになりました。
この実例の部分だけでなく、全部読み終えると、今まで他人にどう思われているのかを気にして生きてきた自分が、自分でストレスを生んで自分を苦しめていていたのに人のせいにしてきたことがわかり反省しました。
本に書いてあるように、「人にどう思われるのか、どうしたら好かれるのか」ではなく「自分は何を大切に生きていきたいのか」「自分はどうしたいか」を優先にすると、本当に陰口を聞いている時間がもったいないと思えます。
距離をおいて付き合ったところで生きていくのに影響がないということもわかりました。
また陰口をたたく人の周りには同じような人しかいないことも客観的にみえてきました。でも、ここで、批判をして馬鹿にして付き合うとかなりの攻撃に合います。
そこで、著者は、陰口を単なる「女」のパターンとして見て陰口に意味を認めないことをお勧めしています。
そうか、私は、陰口に意味を求めていたからイライラしていたのかと納得しました。
また、「単にそれぞれの傷を正論風に語っているだけであり、陰口は心の傷を反映しているだけ」というところを読んでさらに私の中にあった大きなイライラは小さくなっていきました。
では、○○さんの陰口を聞かされてしまった時はどうしたらいいのかということも具体的に書いてあります。
「○○さんについての話」として聞くと○○さんについて言及してしまいます。そこで筆者は、「癒されていない人の痛み」について聞くという意識を持つことを提案しています。
なるほどと思いましたが、これには、まだまだ自己鍛錬が必要なようでできないときがあります。長い目で自分の「女」という感情に付き合っていこうと思います。
そして、元気を頂きました。
まったく「女」というやつは・・・( ̄― ̄)と思っている女性に限らず男性にもおすすめの一冊です。
この記事を書いた人
- 十数年、一般病院で勤務。その後、老年看護、認知症看護、ターミナルケアに興味があり老人施設に就職しました。現在、認知症ケアに特化し、看取りを積極的に行っている老人施設で働いています。
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十数年、一般病院で勤務。その後、老年看護、認知症看護、ターミナルケアに興味があり老人施設に就職しました。現在、認知症ケアに特化し、看取りを積極的に行っている老人施設で働いています。
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