既卒看護師は見た!!病院によって違うこと 固定テープ編
こんにちは。おじゃりんです。
新卒で入職した病院を出てからいくつか病院を変え、今いるところで4か所目になります。
基本の「き」は最初の病院で出来上がる
初めて働いた場所での教育や理念が自分の看護観に大きな影響を与えるとよく聞きますが、病院をいくつか変えてもいつも比較するのは初めて働いた病院だなと自分でも感じています。
おそらくこの先もずっと最初の病院での経験が私の基準になると思っています。それがいいとか悪いとかは置いといて。
さて、いくつかの病院を回ってみて、当然ながら看護にもいろいろと違いが見られました。いろいろありますが、今回は固定テープの止め方についてお話ししたいと思います。
挿管チューブの固定
挿管チューブは何かと一緒に止めてはいけない
最初の病院では挿管チューブの固定方法は統一されていました。まき方が決まっていたのです。
挿管チューブとカフチューブは一緒に巻いてはいけなかったし、バイトブロックと挿管チューブも一緒にしてはいけないことになっていました。
「大事なものは一緒にしてはいけない」
そういうスタンスです。
まき方は自由
今いるところは特に固定に決まりはないそうです。
大半の人(ほぼ全員?)は挿管チューブとバイトブロックを一緒に巻いています。それがいいとか悪いとかは置いといてとにかく決まりはないそうです。
ただ、看護師の世界も前に習えが多いので、先輩がそうしていれば下の子も同じようにやるでしょう。抜けなければまあいいのでしょうけど。
ところで、最近は挿管チューブの固定にテープを使わないところも結構多いみたいですね。
末梢静脈ルートの固定
これはあまり大きな違いを感じたことはありません。しいて言えば固定に使うテープが病院によって違います。コストの高いものから安いものまで様々です。
止める側、管理する側としてはあまり安すぎると簡単にはがれてしまうのでそこのところよく考えて買ってもらいたいです。特にCVなど太い血管に入っているルートの固定テープがはがれやすいと事故の元になります。
どうしても受け入れられない固定
人によって、病院によっていろいろなやり方があり、「外れにくい」「患者さんにやさしい」止め方であれば私だってそのやり方を受け入れます。
でも、「これは患者さんにやさしくないだろ!!」と思う固定がありました。それはとある病院(その部署だけ?)の膀胱留置カテーテルの止め方です。
男女で止め方が違うことが基礎じゃなかったっけ?
基礎看護で習うことだと思います。膀胱留置カテーテルは男性なら尿道口を上に向けて下腹部に止め、女性なら大腿の内側に止めます。
男性は上向きにしておかないと尿の流出が悪くなるし、陰嚢にも負担がかかるそうです。
例外として男性でも下向きに固定することがありました。
それはカテーテル治療の際鼠蹊部から穿刺することになっているときです。穿刺手技の妨げにならないように治療中だけ大腿部に固定していました。
それでもカテーテル治療が終われば固定はいつものように下腹部に戻していました。
理由が患者さんのためじゃない
その病院で男性の膀胱留置カテーテルの挿入介助につき、私は当然のごとく下腹部に固定しました。しかし、パジャマを着る手伝いに来てくれた先輩が当然のごとく大腿部に止め変えていったのです。
そのあとも、その病院のその部署にいる看護師はみんな男性だろうが女性だろうがみんな大腿部に固定していくのです。私はなぜを問いました。すると・・・
「パジャマのズボンに通すため」
と、答えが返ってきました。「え、それだけ??」と思いました。そんなことのために基本を無視しているというのです。とてもがっかりしました。それって別に患者さんのためじゃないですよね?
今いる病院も膀胱留置カテーテルを留置していてもズボンをはいている患者さんはいます。でも男性のみなさんちゃんと大腿部に固定されています。
たかが固定テープ、されど固定テープと思うのは私だけですか??これは未だに納得できない事例でした。
誰のための固定か?患者さんのための固定です
やり方は人それぞれ、病院それぞれ。それでも患者さんにメリットのあるやり方をすることはどこに行っても考え方としては同じだと思います。
こんなことを先輩から教わったのを覚えています。
テープの固定なんてとても小さなことのようですが、そういった小さなことに気を使える心と視点を持っていることが日々の他の看護にも生かされていくのではないかと思います。
この記事を書いた人
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人と関わること、子どもと関わることが好きだけど、ものすごくエネルギーを奪われてしまうタイプの人間です。
子どもと戯れる生活になり、日々ストレスと驚きと喜びを感じながら生活しています。
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