整形外科大好きナースが語る！整形外科の魅力

今まで色々な科を経験してきた方や、好きなひとつの科一筋の方など色々な看護師さんがいると思います。

私は新卒で配属になった整形外科病棟がとても好きで、その後転職した際も、整形外科単科の病院に勤めました。

異動などでその他の科も経験しましたが、今までの中で一番やりがいがあったと思う整形外科病棟について、良いところ、そうでないところを自分なりに単純な考えですが、まとめてみたいと思います！

今後、転職を考えている方に、科選びのご参考になればと思います。

明るい雰囲気のもとで働ける

まず、皆さんも一番に想像されるかもしれません。病棟の雰囲気が明るいです。

生命に直結するような病態でなく、治って退院していく患者さんが多いため、特に若い人たちは患者さん同士仲良くなってたまに騒いでうるさいくらいです。

もちろんそんな中にも痛みなどの症状が辛く明るいばかりではありませんが、内科に比べると病棟自体の雰囲気が軽やかで明るい気がしました。

そんな病棟で働くスタッフも、比較的さばさばと明るい人が多かったように思います。

単純に力がつく

そして、歩けない患者さんが多いため、結構体力勝負な点が多く、力がつきます。

手術の出し入れや骨折や腰部の手術後の患者さんの体位交換、自力で動けない人が多いため、車いす移動も全介助などなど、結構力仕事で良い運動になります。

はじめはこれが当たり前かと思っていたら、内科に行ったとき体調は悪いけど独歩できる人が殆どで、整形に比べて大変な移動介助が少ない事に違いを感じました。

回復が目に見える

骨折なら手術や保存療法でいずれ治って退院していくので、はじめは落ち込んでいた患者さんも元気になっていく姿が目に見えます。

また、腰部のヘルニアや辷り症などの疾患により手術をして治る方。はじめは症状がひどく強い痺れや歩行困難まであったのに、手術により回復し、見違えるほど症状が消失して通常の歩行を取り戻す姿は、見ていてとても整形外科看護の醍醐味を感じました。

痺れや痛み、思う様に歩けない、動けないという事は人にとってとても苦痛に感じます。それを取り除いてあげられる、毎日辛かった症状が楽になる、皆さんとても良い表情をされて退院していきます。

エンジェルケアが滅多にない

内科や緩和ケアなどで働く方は、日常茶飯事でべつに当たる事が嫌ではないかもしれませんが…なるべくなら自分の勤務で当たりたくはないですね。

整形外科なら滅多になく、むしろ、経験が遠ざかってしまい、忘れないか少し心配になる位かもしれません。

まったく無いわけではありません。高齢の方だっていますし、合併症の危険は手術や骨折に付き物。ただ、万が一の急変の際は、救急対応はして、転科か転院が多いでしょうか。

急変がなさすぎる

まず、上記のように、滅多に急変がないため、急変対応の機会がとんとないです。循環器の時はよくありましたが、それに比べ、年に何回あるかないかといった感じです。

なので、忘れてしまいます。どれだけ勉強や研修を怠らなくても、あれって、身体が覚えるものですから。経験してナンボの所がありますよね…。

しかし、整形外科も病院によっては扱う疾患が変わり、脊髄損傷をメインに診ているところではまた違うかもしれませんが。

腰が痛い！

上には力がつくと書きましたが…正直、介助による腰痛の方が辛いです。

車いす移動時に荷重制限が守れなさそうな認知症がある方の場合は全介助しなくてはならなかったり、体重が重い方の移動介助は非常に大変でした！

ヘルパーさんがいる病院は助かりましたが、完全看護の病院の時は、助手さんはいましたが、看護師しか介助に携わらないため、長年働いているとみんな大抵腰を痛め、腰バンドをしながら仕事をしていました。