暴言・暴力・・・身も心も削っています
こんにちは、おじゃりんです。
看護師をされている皆さん。お疲れ様です。日々の仕事、とてもストレスフルだと思います。外面的にも肉体労働でハードですが、対人間の仕事です。心もとても疲れる仕事ですよね。
患者さんによる暴言・暴力。多かれ少なかれ経験するものなのでしょうか?私の短い看護師経験の中でも患者さんから攻撃を受けたことは何度かあります。いろいろありましたが特に記憶に張り付いている出来事をいくつか紹介していきたいと思います。
薬物中毒の患者さんに胸倉をつかまれる
薬の大量服用による意識障害で入院してきた患者さん。まだ若い女性です。だいぶ覚醒してきたもののまだふらつきもあるし、目も座っている状態でした。「トイレに行きたい」「帰りたい」と言ってベッドを降りようとしますが、挿入物もいくつかあります。そもそも安静解除の指示もありません。
どうしてもベッドから降りようとする患者さんの前に立ちはだかる私。その患者さんは私の左胸の名札を掴みました。
「名指しで2ちゃんに書き込みしてやる!!!」
オープンフロアだったのですぐに同僚が助けに来てくれました。「それは脅迫です」と思いましたが、あっけにとられてしまい、何も言えませんでした。
それ以来規則でない限り極力名札を胸ポケットにはつけないようにしています。
飲酒による頭部外傷の男性に襲われる
飲酒後の店頭による頭部外傷で救急搬送された患者さん。最初のうちは謙虚でおとなしい感じにしていました。医師も「珍しく感じのいい人だな」というようなことを言っていました。しかし私は何か腑に落ちないというか、嫌な予感がしていました。
検査がひと段落し、処置室に帰ってきたところで患者さんを見るとなんだか目つきがさっきと違います。なんだろうと思っていると患者さんは腕を上げてきました。「どうしましたか?」と声をかけながら近づくと、両手を挙げて起き上がろうとします。ベッドから降りるのかと思って止めに入ろうとすると・・・
「触らせて」
目の座った顔で起き上がろうとします。私は患者さんの腕を抑えた状態で「ダメです」と言いましたが、いくら病床とはいえ体格のいい男性の力にはかないません。何とか抵抗しているところでスタッフに助けられました。
私は白のパンツスタイルのナース服でしたが、その後その職場ではスクラブで仕事をするようにしました。
認知症で言葉も交わせない女性に髪を引きちぎられる
救急搬送された患者さん。認知症があり言葉によるコミュニケーションは全く取れない方でした。吸引をするにも男性含め数人で行わなければならないほど抵抗の強い方でした。
何とか必要な検査、処置を終えて崩れた姿勢を整えようと看護師二人で患者さんの両サイドに立ったその時でした。
一瞬にして患者さんの顔、目つきが変わりました。それと同時に両腕を挙げて私のほうにつかみかかりに来ました。私は顔をよけて下を向きました。その結果患者さんに髪の毛を強くつかまれました。
スタッフが取り押さえて解放されたため顔を上げると、患者さんの手には私の抜けた髪の毛が握りしめられていました。患者さんの豹変した時の顔と手に残された髪の毛の映像は今も忘れられません。
体も心もくたくたになる
一つ一つの出来事は単発で、時間にすればとても短いものです。だけどその短時間でものすごくエネルギーを吸い取られます。体に受ける衝撃は大けがをするほど大きくなくても心はナイフで一突きされるほど痛みます。
他にも男性の患者さんに不必要に手を撫でられる。転倒リスクがある方が車いすを降りようとするので止めたら胸倉をつかまれて「お前はヤクザだ」とやくざ口調で怒鳴られる。いろいろありました。きっとこんな思いをしている看護師さんがほかにもたくさんいるのではないかと思います。
看護師だから仕方がないで済まされている
「看護師だから、仕事だから仕方がない。」本当にそうでしょうか。私たち看護師も一人の人間であり女性です。
管理職から「これから認知症の患者さんにかかわることだって増えるのだからこれくらいのこといちいち気にしていたらいけない」というようなコメントをいただきました。心底がっかりしました。何のフォローにもなっていません。
この記事を書いた人
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人と関わること、子どもと関わることが好きだけど、ものすごくエネルギーを奪われてしまうタイプの人間です。
子どもと戯れる生活になり、日々ストレスと驚きと喜びを感じながら生活しています。
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