ナースはつらいよ

回復期リハビリ病棟奮闘記〜深夜勤編〜

回復期リハ病棟奮闘記、今回は深夜勤編です☆
お付き合いいただければ幸いです。

巡回から始まる前半戦

私のいた病院の深夜勤は0時30分から8時40分まででした。
申し送りが始まる30分前には病棟に到着し、朝食後の内服薬を準備します。
0時30分から申し送りを受け、1時前には申し送りが終了し、初めの仕事は「巡回」でした。寝てるかな?点滴はきちんと滴下されてるかな?

そして…

転んでいないかな?センサー類はきちんとついてる?

これが1番重要な確認項目2点でした。
準夜勤の終わりにおむつ交換をするために物音がするので、目が覚めてしまうのか、深夜勤の初めの巡回で転倒・転落をしている患者様が案外多かったように思います。あとはセンサー類がきちんと作動しているか…。これもおむつ交換が原因です。おむつ交換の時には、センサー類の構造上、1度スイッチを切らなければならず、おむつ交換をした後に再度スイッチを入れて作動確認をしないといけないのです。人間って忘れる生き物ですから、その時にスイッチを入れ忘れて、そのまま深夜勤に突入…なんてことも珍しくないのです。スイッチが切れていると、患者様がもし動き出したとしても感知しないので、転倒・転落に繋がります。実際にそれが原因で転倒・転落している患者様もいらっしゃるので、初めの巡回はチェックすることがたくさんありました。

「自分の時間」を有効利用

初めの巡回が終わると、基本的には自分の時間です。休憩の時間になるまで、自分の仕事が出来ます。委員会の仕事・受け持ち患者様についてのこと(カンファレンスや退院の準備など)・電子カルテで患者様の情報収集…看護師によってやることはさまざまだと思いますが、私がしていたのはこんな感じです。1時間に1回の巡回をしながら、ナースコールが鳴ればその都度対応して、それ以外はマイペースに過ごしていました。
日勤は忙しくて、仕事が終わってからなんてなかなか日勤業務以外のことって出来ないし、準夜勤が終わったら眠いし(笑)何かやらなければならないことが出てくると、締め切りをチェックし、勤務表を眺めながら「これは深夜勤の空いた時間でやろう…」なんて計画を立てていたものです。

私は、仕事の運び方をある程度頭の中で組み立てて行動しています。準夜勤は仕事前に組み立てをしていましたが、深夜勤は初めの巡回が終わった後の、この「自分の時間」で組み立てをしていました。

休憩は最後の静かな時間

一緒に組む職員によっても変わりますが、深夜勤の休憩時間は大体3時30分辺りでした。この時は病棟が驚くほど静かなことが多く、よく一緒に夜勤をやっている職員と「嵐の前の静けさだね」とか「この後からが地獄だよね」なんて話をしていました。私はこの最後の静かな時間で、後半戦に向けて栄養ドリンクを飲んでいました(笑)持って行くのを忘れた時は、テンションも上がらないし仕事が終わるとぐったり…だったような気がします。

眠そうな患者様を起こして…戦闘開始!

休憩時間にやる気をチャージして、おむつ交換は4時30分過ぎから。一緒に組む職員と話し合って時間を決めていました。おむつ交換と一緒に、寝衣から私服に更衣をしていただくので、結構時間がかかりました。
おむつ交換をすることによって、今まで気持ちよく寝ていた患者様も起きるので、ナースコールが恐ろしい量に増えます。しかも、注意が必要なナースコールばかりです。そう、センサー類が鳴り出すのです!おむつ交換に専念したいのに、PHSを見るとセンサー類がついているベッドからのナースコール。下げたズボンをまた上げて、患者様に謝ってセンサー類の部屋に走る…何度もやりました。朝から患者様に謝ってばかり。でも、安全第一なので、仕方のないことでした。
6時には点灯時間で、病棟の電気をつけなくてはならないのに、ナースコールの多い日はそれが出来ず、病棟が暗いままだったこともありました。
ナースコールが多い状態は、おむつ交換の時間から深夜勤終了まで続きました(T_T)

食事介助は眠気を誘います

おむつ交換が終わると、病室内の洗面所に患者様を誘導して洗面や整容をしていただきます。その傍ら、バイタルサイン測定や経管栄養を始めて、採血と格闘します。体は動きっぱなし、頭はフル回転です。7時になると早番の職員が来てくれて、安心してもう仕事がほぼ終わったような気持ちになってしまいます。早番の職員と力を合わせ、食堂での食事をする患者様を食堂へ誘導し、なんだかんだと準備でバタバタしているうちに朝食の配膳車が来ます。

私はわりと他の職員へ食事介助を任せて、配薬したりナースコール対応したりと動き回ることが多いのですが、たまに看護師2人での夜勤だと「tomatoさん、私が動くんで、食事介助してていいですよ」なんて気を利かせてくれる後輩がいて、椅子に座り、食事介助の担当になることがあります。食事介助の職員は、その場から離れてナースコール対応などをすることは安全のために禁じられていたので、椅子に座るとそこからずっと動けなくなります。私は椅子に座った途端、眠気に襲われるので、食事介助しているんだか、眠気の我慢大会しているんだか、よくわからないような状態になっていました(笑)

記録は申し送りの後

配膳・配薬・食後の口腔ケアや排泄など、目まぐるしく時は進み、8時30分から申し送りをして終了。と言いたいところですが…おむつ交換以降はずっと動きっぱなしなので、もちろん記録する時間はなく、深夜勤後半の看護記録は、申し送りが終わってからしていました。私のいた病棟は栄養管理に厳しかったので、食事量も細かくチェックして記録しなければならず、食事量や食事中の様子の記録だけで結構な時間がかかりました。申し送りが終わると、ものすごい脱力感で頭の回転もかなり遅くなり、記録が捗らないこともしばしば。でも、必要以上の仕事がしたくないので、「日勤者からの質問は受け付けませんオーラ」はしっかり出していました(笑)定時は8時40分ですが、早くても9時20分頃までは仕事(記録)をしていました。やっと仕事が終わると、いきなり元気になり、意気揚々と挨拶をして更衣室へ向かって行きました☆

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深夜勤編はここまでです。
回復期リハビリ病棟から離れて、もうすぐ1年になるので、これを更新しながら懐かしくなり、また回復期リハビリ病棟に戻りたいなーって思っちゃいます^^;すごく忙しくて、大変なことばかりだったのに…やっぱり、大好きなんでしょうね☆
私がいた病院の回復期リハビリ病棟は、3交替の他に早番と遅番がありました。それについては、内容がまとまったらお話したいと思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました♪

この記事を書いた人

tomato
総合病院、有料老人ホーム、地域包括支援センターでの勤務経験あり。
結婚し、現在は主婦。ケアマネジャー資格取得に向け勉強中。
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元看護師の主婦
tomato
ケアマネ取得目指して!

総合病院、有料老人ホーム、地域包括支援センターでの勤務経験あり。 結婚し、現在は主婦。ケアマネジャー資格取得に向け勉強中。

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