ツアーナースは見た!!軽症者の対応が学校によって全然違う!
こんにちは。おじゃりんです。
5月に入り、小中学校では移動教室のシーズンが幕を開けました。私は都内を中心に様々な地区、年齢の移動教室の添乗をしました。
今回は私が出会った学校ごとの軽症者の対応の仕方を紹介していきたいと思います。
軽症の子どもの扱い
小さなことだと担任の先生が対応してくれる学校
担任の先生がばんそうこうや虫刺され用の軟膏を持っているため、ちょっと擦りむいたとか蚊に刺された程度のことでは看護師のところに子どもをよこさない学校もあります。
手慣れた対応をしていてくれるので、記録用紙にわざわざ残すこともありません。
もしもの時に備えられるので、特に子どもの数が多い学校でこういった対応をしてくれると非常に助かります。
何でもかんでも看護師のところに子どもを連れてくる学校
出血もほとんどなく、石鹸で手を洗うだけで保護も必要としないようなほんとに小さなかすり傷さえ先生に報告する子ども、そしてその子をわざわざ看護師のところに連れてくる先生。
正直、「ここに来る前にさっさと洗えば?」と思います。
髪の毛の先ほどの小さな傷でさえ自分で対応できない小学校高学年の子どももいかがなものかと思いますが、団体行動を抜け出してまで看護師のところに連れてくる先生も先生だと思います。
もう少し頭を使ってほしいですが、ここはこらえて笑顔で対応しておきます。
車酔いの対応も学校によりけり
大抵の学校では担任の先生のほかにクラスを持たない先生が補助でついてきてくれます。
明らかな乗り物酔いの場合、その先生が子どもの症状が治まるまで子どものそばについていてくれることがあります。これもその分自分が有事の対応に手を開けておけるので非常に助かります。
でも、乗り物酔いも立派な体調不良です。
だから団体から外れて自分がその子どもの対応に当たることもあります。ただ困るのは高速道路のパーキングエリアで車酔いの子どもを連れてこられたときです。
「車酔いの子です」と連れてこられても「・・・だからなんだ???」となってしまいます。
私がそばにいたところで嘔気を抑えることはできません。高速道路の途中で自分たちだけその子の症状が治まるのを待って後から行くということもできません。
高速を降りて目的地にたどり着かない限りどうすることもできないのです。申し訳ないのですが連れてこられても困ります・・・。
ハイキング付き添うか待機の児童に付き添うか
暑い季節になると、発熱などによりハイキングに参加することができない児童も出てきます。
微熱で病院に行くほどでなくてもハイキングにはいかれない、すでに受診済みで処方された薬を飲んで休養するのみなどの子どもがいる場合、誰かおとながその子どもに付き添わなければなりません。
確かに体調不良者ではありますが、軽症者のため居残りの子どもの付き添いは担任を持ってない補助の教員がつくことがほとんどです。
むしろハイキングに参加する百数十人の有事に備え看護師は救急バッグを背負ってハイキングに参加することがほとんどです。と、いうか十中八九そうなります。
しかし、一度だけ私が待機してハイキングには付き添わないということがありました。
待機となった子どもは熱もほとんどなくなんとなく具合が悪いという状態でした。後から本人に聞いたところハイキングに参加する意欲はあったようです。
どちらかというと内向的な子だったので不定愁訴だったのでしょう。誰が見たって軽症です。でも私が付き添いをすることになりました。
それはそれでかまわないのですが、その学校には先天性の心疾患を持っている子がいることが気がかりでした。
事前に担任の先生にもハイキングは大丈夫なのかということは確認していたのですが、「親が登れるといっているから大丈夫」と、軽い認識でした。
正直不安でした。その学校のハイキングは結構な運動量の登山です。それでも私は留守番です。
その学校の移動教室には教員とは別に補助員がついています。ベテランがいたので事情を話してよく見ていてほしいことを伝えました。
その後、その子を含め参加した子どもたちは無事にハイキングから帰ってきました。何事もなくてよかったと思いつつも、いったい自分は何のためにこの学校に添乗しているだろうと思ってしまいました。
いろいろな学校がありますが、今回はこのくらいにしておきましょう。
何度も言いますが、移動教室の添乗の仕事は一期一会です。
「ああであるべき、こうであるべき」といった固定概念を持たず、「こんなこともあるのね」程度に受け止めたほうが仕事を楽しむことができると思います。
この記事を書いた人
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人と関わること、子どもと関わることが好きだけど、ものすごくエネルギーを奪われてしまうタイプの人間です。
子どもと戯れる生活になり、日々ストレスと驚きと喜びを感じながら生活しています。
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