私が保健師を続けている理由
こんにちは、保健師のアオです。
私は「看護師になりたい」と思い看護系大学に入学、卒業後看護師として2年勤めたのち、保健師に転職をしました。現在保健師歴7年目。ずっと今の職場で勤めるかどうかは別として、これからも私は保健師を続けていくつもりです。
これを読んでくださっている方の中には、保健師になりたいけど迷っている方、保健師の仕事の興味を持ってくださっている方もいらっしゃるかと思います。私が保健師を続けている理由をご紹介することで、少しでも参考にしていただけたらと思います。
やりがいのある仕事だから
保健師は、健康の維持・増進、病気や介護状態になることの予防をすることで、人々が健康に過ごせるようサポートする役割があります。私の場合は、次のような時にやりがいを感じます。
- 個人への関わり~相談者の不安が軽減されたと感じるとき~
- 集団への関わり~健康教室や講話への反応が良かったとき~
- 地域づくり
困り事や不安に対してただ話を聞くだけではなく、専門職としてアドバイスをして一緒に考ていくことが保健師の役割です。相談者の不安が軽減され、笑顔が見られるようになると、思わずこちらも笑顔になります。
人の健康をサポートするだけでなく、集団の健康もサポートしていくことも保健師の大切な役割です。健康教室などで、健康に関する知識を理解してもらえたり、それが健康教室参加者の家族や友人にも波及効果として現れたりすると、「やって良かったなぁ」と感じます。
地域の情報を収集して健康課題を分析し、地域の実情に合った社会資源開発をすることも保健師の大切な役割です。これは、根気が必要で、責任も重たい仕事内容ですがとてもやりがいがあります。
家事・子育てとの両立がしやすいから
- カレンダー通りの勤務
- 夜勤がない
- 資格は一生もの
保健師は、基本的には土日祝日休み、カレンダー通りの勤務形態です。そのため、家族との休みが合いやすく、土日はゆっくりと子どもと関わることができます。
夜勤もなく勤務時間も一定であるため、結婚・出産後でも働きやすい仕事だと思います。
看護師と同様、保健師は国家資格です。たとえ、一度退職したとしても、保健師資格を活かしてアルバイトや単発のお仕事をしたり、子育てがひと段落したらまたフルタイム勤務に戻したりというように、多様な働き方ができることも魅力です。配偶者の転勤により転居しなければならない場合にも、新たな場所で保健師として勤めることが可能です。
自分に合っているから
これが一番かもしれません。仕事内容によってはストレスもありますし、仕事にすべてをすべてを捧げる仕事人間でもありません。ただなんとなく、この仕事は意外と自分に合っているな~と思うのです。次のような点が、その理由です。
- 人と話をするのが好き
- 人前で話をすることが嫌いではない
- 健康増進や予防に関心がある
- パソコン作業も嫌いではない
人とお話をすることに抵抗がなく、相談にのることも嫌いではありません。
保健師は健康教室や講話など、人前でお話をする機会が多いものです。最初は苦手意識を感じていましたが、慣れてくると「なんだ、人前で話すのって楽しいじゃん」と思うようになりました。
病気がきっかけで日常生活に支障が出ている人を多く見てきた中で、「なんでこうなる前に予防できなかったのか」と感じることが多くあります。健康でいる時間を長く持てるように、病気になることを少しでも予防できるようにするためにはどんなことが必要なのかにとても興味があります。興味があると、自分が納得いくまで調べて、得た知識は人にも伝えてあげたくなります。これが、保健師としての原動力になっているのだと思います。
保健師は人と接することがとても多い職業ですが、同じくらいパソコンに触れる時間も多いのです。訪問や相談の記録、企画書の作成、打ち合わせ資料の作成、会議録の作成、エクセルでの統計処理など…地味な作業も多くあります。看護師から転職したばかりの頃は、これを「つまらない」と感じていましたが、今は大事な仕事であるという自覚が芽生えたことと「意外とこういう作業楽しいじゃん」という気づきがあり、苦にはならなくなりました。
このような理由から、私は保健師を続けています。あとはやはり、家族の協力や職場の理解なども、続けていられる理由ですね。
この記事を書いた人
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病棟看護師として2年勤めた後、保健師へ転職。
現在、保健師8年目。プライベートでは二児の母であり、ワーキングマザー6年目。
主に、地域での看護のお仕事や子育てとの両立についての記事を書いていきたいと思います。
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病棟看護師として2年勤めた後、保健師へ転職。 現在、保健師8年目。プライベートでは二児の母であり、ワーキングマザー6年目。 主に、地域での看護のお仕事や子育てとの両立についての記事を書いていきたいと思います。
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