検証してみた☆看護師は本当に9Kなのか?!パート1
こんにちは、しまりんごです。
みなさんは「看護師は3K」そんなことを聞いたことはありますか?
きつい、危険、汚いの頭文字のアルファベットをとって3K。
しかし、実は9Kとも12Kとも言われているお仕事がナースなのです。
今回は、世間でいわれている9Kが、本当にそうであるかを現役の看護師の立場で検証してみたいと思います。
きつい
はい。一番最初に検証するのは、看護師の仕事が「きつい」かどうか。
何をもってきついとするのか、それはとても難しいと私は思います。
身体的な面、精神的な面、両方の面からみてみましょう。
身体的な面では、これはかなり職場によると私は思います。病棟勤務だと身体的な負担はかなり強いでしょう。病棟内、病院内を走り回り、座る時間もなく立ちっぱなしの長時間労働。夜勤をすれば状況により仮眠をとる暇もなく働くことになるでしょうし、動けない患者様の世話もかなりの肉体的疲労につながります。
しかし、利用者の介護が介護職員メインの施設看護なんかではかなり状況が変わってくるかと思います。健康管理などがメインですから、バイタルチェックや処置など介護職員が介入できない部分を補う業務内容となりますし、施設形態によっては夜勤もありません。
私の経験では、まず精神科の病棟だったら身体介護を要する患者様が多い療養病床よりも身体的には自立している人がほとんどな急性期病棟のが身体的な負担は少なかったですし、精神科の訪問看護では車の運転による疲労はあるものの、あまり肉体的につらさを感じることはなかったです。どんな現場で働くかで身体的なきつさはかなり違うということです。
では精神的な面ではどうでしょうか。結論から言って、これはかなりきつめな仕事の一つに入るかなと私は思います。
人の命を預かる仕事ですから、失敗は許されませんし、どこに行ってもクレーマーみたいな人は必ずいます。それに加え、看護師という仕事は医師の指示なしでは何もできないという側面があって、プライドの高い厄介な医師とのやりとりもかなりのストレス。人間関係がかなり重要になってくる職業ですから、それに伴う精神的負担は日常茶飯事。ストレスはたまりやすい仕事でしょう。
汚い
二つ目の検証は「汚い」です。
うーん。これはどうなんでしょう。確かにきれいな仕事ではありませんね。尿、便、吐しゃ物、血液、浸出液などなど汚いものとの接触は避けられません。死後処置なんかも汚い仕事に入るのかもしれません。
ただ、それは、介護職の方や保育士さんなんかでも一緒なのでは?と私は思うのですがどうでしょう。
世間から見たら汚い仕事かもしれません。でも私たち看護師は、その汚い尿や便や吐しゃ物でさえも、患者様の状態を知る手掛かりとしてみているわけで、世間の汚いという概念からずれはありそうです。
危険
3つ目の検証は「危険」です。
これは間違いなく、正解。危険です。
患者様がとても重篤な感染症だろうが、看護師は一番近いところでお世話しないといけないのですから。
まだよく解明されていない新型ウイルスに感染とかもありえます。
単に注射にしたって、医師が指示したものを実際に施行するのはほとんど看護師なわけで、針刺し事故なんかも一番多いのは看護師。もちろん十分気をつけてはいても、針刺し事故によるウイルス感染はゼロにはなりません。
精神科に勤めていた時には、患者様からの暴力を受けてしまう危険もありました。他者によって引き起こされる危険もあるわけです。これも十分教育を受けて、十分気を付けていてもやはり一定数の被害は出てしまうものです。
どれだけ教育を受けていても、その時その時の状況で予想できない危険に遭遇することもあります。ただ、危険であることをしっかり認識して仕事をしているか。それが重要なポイントで、何度も繰り返しトレーニングすることで回避できる危険も必ずあります。
いかがでしたか?今回検証したのは9K中のたったの3つ。他の6つについてもまたの機会に検証していきます☆
この記事を書いた人
- 育児花丸旦那さんと4歳の息子との3人暮らし☆専業主婦に対する憧れも密かに抱きつつ、常勤で走り続けるワーキングマザーです。趣味は楽器演奏と、映画鑑賞。最近は手芸店巡りが大好き。目指すは、なんでも挑戦する30代♪
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育児花丸旦那さんと4歳の息子との3人暮らし☆専業主婦に対する憧れも密かに抱きつつ、常勤で走り続けるワーキングマザーです。趣味は楽器演奏と、映画鑑賞。最近は手芸店巡りが大好き。目指すは、なんでも挑戦する30代♪
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