羨ましくもなければ貯まりもせず

看護師はお給料が高くて羨ましい？？

世間一般的によく言われるのが、

「看護師さんは給料高いからお金あっていいよね〜」

確かに、同世代の女性と比べたら多少はもらっているのかもしれません。しかし、その分仕事量も責任も重く、なんせ命に関わることなので失敗は許されません。そのプレッシャーやストレスは言葉で表すのは難しく、経験した人にしか分からないものだと日々感じていた私は、お金の面だけをみて軽々しく言う人に腹が立っていました。

もちろんどの仕事にも責任があり大変なのは皆同じ。それはよーく分かっています。ストレスを感じる場所は皆様々で、仕事内容や人間関係など現代社会において人は何かしらのストレスを感じていると言います。しかし、その中でも特に看護師という職種はストレスの塊と言っても過言ではないのでしょうか。

命に向き合うストレス
患者との人間関係
看護師同士での人間関係
他医療従事者との人間関係（特に医者）
自分自身のスキルへのストレス
etc…

その他様々なストレスがあると思いますが私は、この仕事量でこの給料か、と思ったことが正直あります。確かに、お金だけを見たらそれなりかもしれません。しかし、夜勤もやって前残業もあって後残業もあって。カンファがあれば休みの日でも行かなくては行けない。もちろん、お金は発生しません。

こんなことが日常茶飯事で、もう少し貰ってもいいのに…と思ったことがある看護師さん多いのではないでしょうか。夜勤をしなかったり、回数が少なかったりすると特にそう思います。なので、全く羨ましくないです‼︎　羨ましいと思うなら、この仕事やってみてよ！と言いたくなります。

お金の使い方が半端ない？

「看護師さんは結構貰ってるし貯金も結構ありそうだよね〜」

いえいえ、全くそんなことありません。中には、コツコツ貯金している方も大勢いらっしゃると思うので一概には言えないですが、貰ってる分使っちゃうんです。少なくとも私の周りには結構いました。きっと、これもストレスの影響なのでしょう。

まず、外食率が半端ないです。（特に独身・一人暮らし）私も、独身の時は週の半分以上が外食でした。日勤終わり、

「あ〜今日も残業、疲れたね〜もう20時だよ」
「面倒くさいからご飯食べて帰ろう〜」

という会話が結構な頻度で訪れるのです。そして、決まってお酒も入ります。なぜだか、お酒が強い人も多い。飲んで、食べて喋って、その日の嫌なことを忘れて、後は帰って寝るだけ。

夜勤明け、

「お腹すいた〜」「朝ごはん食べて帰ろう〜」

これもお決まりのパターン。そして、眠くなってお昼頃に解散。
要は、食費に結構かかっています。そして、いつも仕事頑張っているから自分へのご褒美だよね〜と平気でちょっと高いお店に行ったり、温泉に行ったりします。主婦になった今では考えられないような生活をしていました。

そして、なんといっても一番はボーナスの使い道ではないでしょうか。皆、ボーナスのために働いていると言ってもいいくらい楽しみにしていました。私も、最初のボーナスの時、初めてもらった金額にびっくりしてウキウキワクワクしたのを覚えています。しかも、最初は律儀に貯金。しかし、２回目からはちょっと高価なものを買ったりプレゼントしたり旅行に行ったりと使いたい放題。自分のお金だし、頑張って働いたご褒美だし‼︎と自分に言いきかせていました。

私だけではなく、周りの同期や先輩も自分へのご褒美としてカバン（あの有名なクロエさんやらプラダさんやら）や財布や靴やらを買っていたのでそれが普通になっていました。ボーナスの時期になると決まって休憩室で話題になるのが、

「今回のボーナスで何買うの〜？」「ボーナスでたら焼肉行こうよ〜」

と、お金を使うことしか考えていなかったあの頃が懐かしい今日この頃。

貰ったボーナスが気づいたららない！お給料もない！なんて話、よく先輩から聞きました。私もそうなったこと…あります。共感できる！とういう方多かれ少なかれいるのではないでしょうか。もちろん他の職種の方からしたら、そんなに貰ってるのにありえない、と言う方もいらっしゃると思いますが。

今振り返れば

仕事を頑張っていた当時は、気づかないうちにストレスがたくさん溜まっていて、それを処理するのに無意識のうちに買い物したり美味しいご飯食べに行ったりしてストレス発散していたんだな〜と。今になって考えてみると、本当もったいない‼︎あの時、ちゃんと貯金していたら…と後悔することもありますが、あの時はあの時で楽しかったからいいとしましょう。思い出は楽しい方がいいですからね。