わたしの流産体験談その1~妊娠判明から流産まで~

お鍋のおいしい季節が近づいてきましたね(^-^)。
さて、現在、わたしは妊娠5ヶ月です。つわりからも開放され安定期に入りホッとしたところです♪
わたしは今回の妊娠に至るまでに、一度、流産を経験しています。
流産の経験は、わたしにとって、今でも思い出せば涙が出るくらい辛い出来事でした。そして、今でも、この世に生まれなかった子供のことを毎日思い出します。
今回は、妊娠がわかってから流産するまでの実体験をを語らせていただきます。
看護師をしながらマタニティ期を乗り切る覚悟
当時の病棟は、スタッフ一人がこなさなければならない仕事量が多く、経験年数が上になればなるほど、新人指導以外にも役割を多く与えられ、時間外業務もとても多い。
他の病院から来た人は「こんなに仕事の量が多い病院なんてないよ」と話している程でした。
そういう病院だからか、うちの病院で働くマタニティナースの多くが切迫流産となっており、一部の方は流産していました。
「自分が妊娠したとき、乗り越える自信なんかない。」そう話すスタッフは当時とても多かったです。
今の仕事をこなしながら妊娠期を過ごす、、それがわたしにできるのだろうか。まったく自信はありませんでしたが、もともと疲れから体調を崩すこともなかったので、なんとかなるだろう、と思っていました。
妊娠判明
当時、わたしは2交代での勤務をしていました。結婚して約10ヶ月経ったし、そろそろ子供が欲しいなぁと思っていました。
妊活はしていなかったのですが、生理が2週間遅れようとしており、これは・・・と思いました。
夜勤前にドラッグストアへ行き、夫がトイレの外で待つ中、検査薬で調べると、、、陽性!
夫と一緒に、それはそれは、とても喜びました。
夜勤明けで病院を受診し胎嚢を確認。妊娠が成立していることがわかりました。あと2週間もすれば心拍確認できるだろうとのことで、2週間後あたり再診となりました。
職場への報告
さあ、仕事に向け心を入れ替えよう、、。まだ心拍も確認できていない状況だけれど、職場への報告どうしよう。
わたしの病棟は、頻繁に放射線下でのドレーン造影やCT・MRI付き添いも多かったです。当時200kgほどの体重の患者がいたり、寝たきりの患者も多く、そんな状況で妊娠初期を乗り切れるか、不安がありました。
早めに報告をすることで早くから業務調整をしてもらうことができる、また、もしものことがあったとき、仕事中一時的に休憩をもらったり、急遽休みとなっても職場の方々の混乱を招かないだろうと思いました。
妊娠判明5日後に上司に妊娠の事実を報告。理解のある上司であり、「おめでとう、くれぐれも無理しないでね。みんなにいつ報告しようか?」と笑顔で話してくれました。
そして、翌日の朝のミーティングにて、全体に報告。表面上は、職場の方は喜んでくれお祝いの言葉をくれました。しかし、もしかしたら、忙しい業務の中、妊婦の私が出来ない分の仕事を振られることをよく思わない方もいたかもしれません。
職場での妊婦に対する対応
報告の際、スタッフへ、次の勤務表からは夜勤を免除すること、放射線に関わる業務はさせないこと、腹圧のかかる業務もスタッフみんなで協力して配慮するよう注意喚起してくださいました。
自分が妊娠したことでスタッフみんなに迷惑をかけてしまう、と肩身の狭い思いでした。わたしにできることは精一杯やろう、そう思い、与えられていた仕事をこなす以外に、自分にできる仕事は声をかけてでもやるように心がけました。
妊娠中は免疫力が低下する
少し話がずれますが、当時病棟ではマイコプラズマ肺炎が流行していました。
わたしも妊娠判明7日後、感冒症状があり、咳が止まりませんでした。受診し薬をもらっても症状はいっこうに良くならず、流産中~後も変わりませんでした。咳をするたびに腹圧がかかるため赤ちゃんに負担にならないか不安で仕方がありませんでした。
流産後にわかったことですが、結局診断は細菌性肺炎でした。咳をすると胸に激痛が走るので整形に受診すると、肋骨を疲労骨折していました(笑)
流産の原因が肺炎であったかどうかは、わかりませんが・・・。
マタニティナースの方、マタニティナースのいる病棟の方々、感染予防に注意を払ってくださいね。
切迫流産の症状、安静
さて、ここからいよいよ切羽詰まった状況になってきます。
妊娠判明7日後、下腹部に5秒に1回程度の重たい痛みを感じました、すぐに治まったのですが、念のため受診。
妊娠初期はそういった症状はよくあると言われ様子を見ることに。
妊娠判明9日後、日勤で仕事中、下腹部がギューとぞうきんで絞られるような痛みがありました。トイレにいくと、茶色の血液が下着に付着。受診すると、この程度の出血は珍しいことではないが、念のため安静に、とのことで仕事を休むことになりました。
休みを頂いてからは、トイレや洗面以外はベッドかソファーで過ごしました。それでも起き上がった時には下腹部の痛みが出現していました。出血はだんだん赤くなり、量も増えていきました。
トイレで便槽が赤く染まるのを見るたびに、流産を予感し絶望しながらも、ただただ安静にし祈ることしかできませんでした。
妊娠判明11日後の夜間、下腹部痛は20分に1回程度続くようになり、一睡もできなくなりました。
進行流産
妊娠判明12日後朝、下腹部痛は20分に1回から数十秒に1回へとだんだん間隔が短くなっていきました。
我慢できないほどの痛みとなり、夫の車で受診。受診時には痛みは間欠的なものから持続的なものへと変わっていました。
すぐに診察となり、診察台に上がりました。
切迫流産であり、すでにもう出かかっており、最後の残留物が引っかかっている状態とのこと。
鉗子でその残留物を取り除かれると、ほぼ同時に痛みが治まりました。
医師からは、もう本体は残っていなかったこと、取り除いた残留物を検査に出すこと。そして、この時期の流産の原因の90%以上は体調管理や母体のせいではなく赤ちゃんの染色体異常によるものだということ、今後のスケジュールについて話されました。
・・・・・次回へ続く
以上が流産の経過となります。
次回は、流産後から職場復帰までを紹介したいと思います。
この記事を書いた人
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適当・面倒くさがり・要領が悪い三拍子揃った不器用ナース、空です(´∀`)
現在30歳、妊娠4ヶ月のマタニティナースです。仕事以外の時間は犬と戯れたり携帯ゲームに没頭してます。よろしくお願いします(*´u`*)
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適当・面倒くさがり・要領が悪い三拍子揃った不器用ナース、空です(´∀`) 現在30歳、妊娠4ヶ月のマタニティナースです。仕事以外の時間は犬と戯れたり携帯ゲームに没頭してます。よろしくお願いします(*´u`*)
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