妊娠中のナースが仕事中に実際負担に感じていたこと
みなさんこんにちわ!現役ナース、卵胞ぷり子34才です!
無事第2子の出産を終え、つかの間の産休ライフを楽しんでいます☆
今回は私が2度の出産で経験した、「ナースだから感じた妊娠中のしんどかったこと」を皆さんにお伝えしたいと思います。
これから子どもが欲しいナース、まだ妊娠初期であまり症状はないけど今後どうなっていくのか不安なナース、妊娠経験はないけど同僚に妊婦がいて状況を知りたいナース
様々なきっかけでこちらのページを開いてくれた方がいると思います。
正直、現場では声に出して妊婦だからといって「しんどい」「つらい」とはなかなか言えません。私達のような医療従事者だとなおさら・・・。
涼しい顔で仕事をしているように見えても、妊娠前とは心身共に雲泥の差なのです。
それでは具体的にどんなことがしんどかったのかお話したいと思います!
初期の妊娠報告がしんどい
例えば一般企業の場合だと、妊娠の報告は初期の段階で直属の上司など一部の人にだけ報告し、安定期に入ってから同僚などに控えめに伝えていく場合が多いのですが
病院勤務のナースの場合は、放射線区域などで被爆の恐れがあること、感染症患者と接触する恐れがあることなどから、妊娠が分かった時点で、かなり初期の段階でもスタッフ全員に伝える必要があります。
妊娠初期はまだまだ流産の可能性も高いので、できればまだ知られたくないのですが、お腹の赤ちゃんを守るためそうは言っていられません。
実際、初期の段階でみんなに妊娠報告をしたけど、妊娠3か月で流産してしまったというケースも身近に起こっています。そうなると、流産してしまったこともみんなに知られてしまうのです。
私は妊娠報告した後、勝手に周囲が盛大にお祝いムードになったり、「性別はどっちだ?」とか「夫婦どっちに似るかな」とか、妊婦の心情も考えず好き勝手言われるのもストレスでした。
とくに初めての出産の時は、妊娠初期の段階ではまだ妊婦自体が妊娠を100パーセント自覚できておらず、つねに不安で胸がいっぱいでした。
妊婦のお腹に負担がかかるナースの仕事とは
ナースの仕事って妊婦にとっては負担になる動作がとても多いです。
患者さんに目線を合わせる為にしゃがみ込んだり、採血や点滴などの針仕事や清拭などの保清行為も基本的には前かがみになることが多いです。あとは体調の悪い患者を支えたり、体位変換などの動作も非常に負担がかかります。
患者さんが椅子に座ったり、ベッドに臥床した状態で看護をするので、看護師は患者さんに合わせて体勢を下げたり、傾けたりしなくてはなりません。妊娠していない時はなんてことない動作なのですが、お腹が大きいとこれがしんどい!
そしてなるべくお腹に負担のかからないように気を付けていても、仕事柄、目の前の患者につい手を差し伸べてしまう・・・。結果、お腹が張って苦しい思いをよくしていました。
患者さんの前で体調が悪い様子を見せるわけにもいかず、お腹が張るのをグっと我慢して仕事を続けていました。見ているほうには分からなかったと思います。
妊娠中のナースの本音
妊娠中、仕事量を同僚達より減らしてもらったりしていたので、周囲に対して申し訳なさもあり、多少のことなら我慢しようと頑張ってしまっていました。
そういう妊婦ナース、たくさんいるんじゃないかなと思います。周囲に理解のあるスタッフがいてくれると本当に助かるのですが、やはり自分から言い出さないと周囲には伝わらないものです。
できれば我慢しないで、周囲にお願いすることをおすすめします。「妊娠は病気じゃないんだから」と昔の人はよく言いますが、病気じゃないけど大事にしなくてはいけないんです。
自分が妊娠を経験して、同僚の妊婦に対する見方が180度変わりました。「しんどい」と思っても言えないものだと・・・。
重要なのは妊婦ナースにしんどいと思わせないように、先回りしてフォローしてあげること。その際にはこちらが気遣っていることに気付かせないことが大切だと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました☆
この記事を書いた人
- 看護師になってから今年で14年目になります。長いようで早かった。とくに結婚して子ども生まれてからの速さったらほんと光の速さでした。最近では20代前半の後輩の話に全くついて行けず、すっかりおばちゃんですがよろしくお願いします☆
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看護師になってから今年で14年目になります。長いようで早かった。とくに結婚して子ども生まれてからの速さったらほんと光の速さでした。最近では20代前半の後輩の話に全くついて行けず、すっかりおばちゃんですがよろしくお願いします☆
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