ナースはつらいよ

安定期でも気をつけて!切迫流産の怖さと辛い安静生活

こんにちは、かのんです。
おかげさまで現在は順調に妊娠生活を送ることができていますが、数か月前まではこの世の終わりかと思うくらいの危機に陥っていました。

それは切迫流産になってしまったからです。
周りの妊婦さんは経過が順調な人ばかりで、妊娠を継続するということを安易に考えていた私にとってはまさに青天の霹靂でした。

よくよく聞くとナースは妊娠中のトラブルが多いみたいなので、私のようになる人が少しでも減るように、また同じ経験をした方の参考になればと思い、記事に残してみたいと思います。

切迫流産って何?

診断されたのは安定期直前の妊娠14週です。
当時つわりは多少あっても体調は悪くなく、通常通りの仕事・家事をこなしていました。

その日も特に何の症状もなく、普段通り仕事から帰宅してトイレに行くと便器の中が鮮血で染まっていたんです。
一瞬下血かな?と思ったのですがどうやら子宮の方から出ていそうな感じだったので、急いでナプキンをあてて病院に連絡したところ、とりあえず安静を指示されたのでそのように対応しました。

しかしなかなか止まらず、再度連絡し夜間救急外来を受診することに。
受診した結果、赤ちゃんの心拍は大丈夫だけど、大きい血腫があり切迫流産なので自宅安静にしてください、と指示されました。

この時は頭が混乱していて、切迫流産って何?と頭の中ではてなマークが浮かんでいる状態でしたが、切迫流産は流産しかかっている状態で、私の場合は絨毛膜下血腫といい、胎盤が発達していく過程で擦れてしまってそこから出血している状態と説明されました。
働く妊婦に多く、ナースの患者も多いようです。

地獄の安静生活

こんな流れで、医師から切迫流産の診断で自宅安静が指示されました。
絶対安静ではなく、シャワー可、家事も少しはしていいという程度の制限です。
ただ怖くて家事はほとんどしていません。
シャワーも出血が多い時や子宮収縮がある時は入らなかったり、洗髪日と体の洗う日を分けたりとまるで入院患者のような生活をしていました。

日中はずっとベッド上で横になり、音楽を聴いたりテレビをみたりしましたが、子宮収縮を抑える内服のため、頭痛がひどく何もできずに一日が終わることがほとんどでした。

受診:自宅安静(1週間)
受診:自宅安静(2週間)
受診:自宅安静(2週間)
受診:自宅安静介助も労務は難しい

最終的にはこのような受診スケジュールになり、受診のたびに膣洗浄と内診があり、血腫の確認をされました。
幸いなことに毎回血腫は小さくなっていき、赤ちゃんは元気に育っていることが唯一の救いでした。

医師の指示で安静生活は5週間程度続き、やっと血腫が無くなったので安静も解除されました。
ただ出血は止まったのですが、全治胎盤気味なので労務は難しいかもということで仕事は退職し、今も無理をしない程度に自宅を主に生活しています。

周囲のサポートに感謝

長い長い安静生活で、精神的に不安を感じることばかりでした。
胎児は大丈夫なのだろうか、無理して仕事をしすぎたせいではないか、事後と復帰できるのだろうかなど、このような考えばかりが脳裏をよぎります。
毎日のように泣いて過ごしており、主人からは表情も暗く覇気がなかったといわれていました。

そんな時に支えてくれたのはまず家族です。
主人は私の代わりに家事をしてくれました。
まあ部屋が汚いのは目をつぶりますが、悩んでいる話も聞いてくれたし、つらい気持ちを一緒に乗り越えてくれたと思っています。
母はそんなに近くには住んでいないのですが、毎週のように会いに来て食事を作り、診察にも付いてきてくれました。

職場の方も毎日のようにメールをしてくださり、励ましの言葉をかけてくれました。
大丈夫だよといわれると本当に気が楽になったのを今でも思い出します。

終わりに

切迫流産の治療は安静が基本のようです。
子宮内の止血は容易ではないので、血腫が排出されるか、吸収されるかを待つしかないと言われました。

ただ、何がつらいかというと、この自宅安静が本当に辛かったです。
患者さんにベッド上安静をなにも考えずに強いていた自分を責めたいくらいです。

ただこのつらい安静期間のおかげで良くなったので、もし自宅安静を指示された方がいたら、ナースだから自分の体のことは分かっていると思わず、ちゃんと守るようにしてくださいね。

あとは、安定期だからって無理をしないでください
症状がなくても、もう一人の命を授かった時点で体の中では大きな変化が起こっているんです。

特に看護師の業務の中には体位変換、移乗、トイレ介助など体を使う仕事が多く、事務仕事は少ないので体には負担がかかると思いますし、私自身もクリニックで身体介助はなかったですが立っているだけでもつらかったのを覚えています。

迷惑をかけてつらいという気持ちがあるかと思いますが、体が辛い時は無理せずに休んでしまいましょう。
仕事を変われる人はいても、妊娠を変わってくれる人はいません。
妊婦さんの体調が一番優先ですから。

難しいかもしれませんが、周りに配慮してもらって仕事と妊娠を両立できるのがベストなのかと思います。

あと、診断書は主治医に自分から早めに申し出ましょう。(発行に時間のかかる先生もいるようで、私は失敗しました。)

最後までお読みいただきありがとうございました(*’▽’)

この記事を書いた人

かのん
手術室、ICU、外科病棟などいろいろな病棟を渡り歩いてきました。
基本的に忙しい方が燃える8年目ナースです。
現在妊娠に伴い退職しましたが、日々やりがい探しに奔走しています(^^♪
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8年目ナース
かのん
忙しいほど燃えます!

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