離婚体験から学ぶpart1それってもしかしてモラハラかも

- モラハラとは
- モラハラ夫の特徴
- モラハラを受けやすい妻の特徴
- なぜモラハラ夫とすぐに別れなかったのか
テレビでモラルハラメント(=以下モラハラ)で離婚と報道され、今では「モラハラ」が世の人々に知られるようになりました。
私は、まだモラハラということが一般的に知られていない数年前、ふと立ち寄った本屋でモラハラの本に出会い10年の結婚生活に終止符を打ちました。
モラハラではないかと疑問に思っている方苦しんでいる方は、自分らしさを散り戻せるように、結婚していない方はモラハラ夫と結婚しないように役に立てていただければと思います。
また、看護師は、モラハラを受けやすいと言われていますのでぜひ参考にしてくださいね。
モラハラとは
「モラハラハラスメント」の略で精神的な暴力や嫌がらせのことを示します。暴力をふるわず、言葉や態度で相手を精神的に追い詰めていきます。
そして私もそうでしたが、家庭など密室で行われ、被害者に自覚がないまま精神的に追い込まれていくことが多いのも特徴です。
「夫といるとストレスがたまる。でも私が悪いんだよね。」という人は要注意です。
まずモラハラ夫の特徴をご紹介しますのでチェックしてみて下さいね。
モラハラ夫の特徴
最初はやさしい
はじめは、気が利いてとっても優しいのです。「こんなに優しい人が悪いことをするはずがない」というような印象を相手に抱かせる人が多いそうです。しかし、結婚などを機に自分のものになったとたん変わるのが特徴です。
自分の非を認めず正当化する
自分は絶対に間違っていないという自身や思い込みが強く、人に対して上から目線で物事をとらえ考えることが常です。自分のせいなのに、「上司が馬鹿だから仕事が評価されないんだ」「禁煙ができないのは、周りに馬鹿ばかりで一緒にいてストレスがたまるからだ」などとよく他人のせいにしていたのを思い出します。
家庭内のトラブルはすべて妻のせい
今冷静に考えればおかしなことですが、「子供の体重が増えないのはお前の母乳が悪いからだ」「子供が風邪を引いたのはお前が注意力にかけるからだ」と言われ傷ついていました。
自己愛が強く、被害者意識が強いのが特徴のモラハラは、妻に完璧を求めます。
人前と家の中で態度が違う
他人の目を非常に気にして体裁を取り繕い、周りからの評価が良いのが特徴です。外では、完璧までに良い夫、良い父親を演じていたため、どんなに私が、モラハラを訴えようと実の親や親せきにすら信じてもらえませんでした。
相手の同情心を誘う
さらに厄介なのは、普段は厳しく自分を責めてくるのですが、たまに可愛そうな人を演じるという習性があり同情心を誘います。離婚を切り出させないための常套手段です。
元夫は、結婚前から子供の頃、両親が離婚してさみしい思いをしたことを毎回出したうえに、お前がいないとダメなんだと涙までながしていうものですから、ひどく同情したものです。結婚前から別れようかなと思った時があったのですが、普段とは違いこんな弱い部分を見ると別れられず結婚してしまいました。
上記のようなセリフを繰り返し言う夫には冷静になり注意して下さいね。
平気で嘘をつく
自分が不利になるのは許せません。そのように感じると、上手く話を変えたり話をすり替えたりします。話の筋からずれてしまい、なかなか話し合いになりません。嘘ではないか矛盾ではないかと指摘しようものならいっそう相手をまくしたてるように攻撃をします。
たまに優しい
モラハラの夫は強いようで精神的にもろく妻に見捨てられるのをとても恐れています。厳しい態度をしめしたかと思うとそれを打ち消すかのように優しさをみせつけて、アメと鞭を使い分けるように精神的にコントロールします。行き過ぎたと思うと、プレゼントを買ってきたり結婚前のように優しくするのですが、優しさはその時だけで、攻撃は繰り返されます。
ささいなミスを責める
こちら側に落ち度がなくても何かにつけて非難してきます。自分なりのルールがあるようでそれに従わなければ非難してくるような感じです。
例えば、朝食に熱々のみそ汁を出すと、いつもと変わらないのに「具が少ない、出す順番が違う、この具の組み合わせはなんだ」などと言います。
そんな日常が続くにつれて自己肯定感が低くなり自分を見失います。
モラハラを受けやすい妻の特徴
- 真面目で責任感が強い
- 他人の喜びを自分の喜びとする
- 相手を責めず自己反省する
- 思いやりがある
自分で言うのもなんですがあてはまります。そして、こんな特徴を持った人看護師に多くないですか?
あと母性本能が強い人もモラハラを受けやすく夫への同情心がさらにモラハラを悪化させることが多いのだそうです。
というわけで看護師はモラハラに合う人が多いそうなので気をつけて下さいね。
なぜモラハラ夫とすぐに別れなかったのか
離婚してからカウンセリングを受け冷静になり自分を振ると自分の育った家庭にも原因がありました。
私の父もモラハラ加害者だったのです。
小さいころから父のような人とは結婚したくないと強く思っていたのに、母を見て、無意識に「我慢は美徳である、我慢するのが正しい」という価値観が染みついてしまっていたのです。
また、父からモラハラを受けて自己肯定感もかなり薄れていました。
モラハラの特徴の中にもあったように、周りからの体裁を父もかなり気にしており、私自身も周りの人の評価がすべてだと信じていました。
なのですっかり自分を見失っており、自分が本当にその人を愛しているのか一緒にいて心地が良いかというのすら分からなかったのです。
それが元夫を結婚相手として選択し結婚生活を長く続けてしまった原因の一つだと思います。
そして、元夫の義母とも同居していたのですが、義母もモラハラ加害者でした。モラハラが原因かははっきりしませんが義母も離婚しています。
モラハラ加害者の母のもとで育った元夫が、自然とモラハラとなるのもうなずけます。
モラハラの人格は一人では形成されず、何らかの影響があるのです。
参考文献:Q&Aモラル・ハラスメント 弁護士とカウンセラーが答える見えないDVとの決別 橋本智子著
長くなりましたので、PART2でモラハラ夫との決別について書きたいと思います。
この記事を書いた人
- 十数年、一般病院で勤務。その後、老年看護、認知症看護、ターミナルケアに興味があり老人施設に就職しました。現在、認知症ケアに特化し、看取りを積極的に行っている老人施設で働いています。
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十数年、一般病院で勤務。その後、老年看護、認知症看護、ターミナルケアに興味があり老人施設に就職しました。現在、認知症ケアに特化し、看取りを積極的に行っている老人施設で働いています。
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