私が病院を辞めた理由
こんにちは。おじゃりんです。転職経験のある看護師さん、たくさんいるかと思います。みなさん何を思ってどんなところに転職しましたか?
私は新卒で大学病院に入り、夢と希望をもって転職しました。しかしその後様々な事件?にあい、何回も職場を移ることになってしまいました。失敗だらけの転職ですが、中には入職して1か月で退職するという苦い経験もしました。
私にもキャリアはあります。新卒で大学病院の一番怖いところと評判だった部署で目標としていた期間やっていきました。それなりに忍耐力があると自負しています。なのにたった1か月…。今回はこの苦々しい経験を紹介したいと思います。何かの参考になれば幸いです。
転職きっかけは何だったのか
目標を見失ってしばらく、夜勤専従のパート職員としてとある総合病院の救急外来で仕事をしていました。お金も時間も効率よく稼ぎたいという思いからそこに勤めていました。しかしその病院、治安が悪い地域にあり、私は患者さんから暴力を受ける機会もよくあり「パートでこれでは身が持たない!!」と思い、転職を考えました。
転職サイトに登録して夜勤常勤の病院を探してもらいあっという間に移る病院が決まりました。そうして「今度こそ!!」と、やる気と期待をもって新しい病院に勤め始めました。
耐えきれなかったそのわけは…
大きな理由は2つあります。
信頼できる仲間が見つからない
4月の入職式に間に合ったものの既卒の夜勤専従で入ったため同期とは仕事が一緒にならず日々の出来事や苦労を共有できる横のつながりがありません。師長さんからは「ブランクもあるし、それを考慮してフォローしてもらえるようにするから」なんて心強い言葉をもらっていました。
ところがいざ病棟で働き始めると、先輩から「わからなかったら聞いて」と言われたかと思えば、いざ質問すると「わからないじゃ困る」と返ってきたり何も言われていなかったことを「なんでやっていないの??」と言われて怒られたり、あまり優しさを感じることはありませんでした。
また、「この病院はなあ・・・」と、先に働いている先輩の職場に対する自尊心の低さにあまりやる気を感じられません。「早くなじんでみんなと仲良くなりたい!!」という気持ちはしぼんでいく一方でした。
やってはいけないことはできない
病院が変われば仕事のやり方も変わる。だから新しい職場に行ったら「郷にいては郷に従え」なのです。役割分担も記録の仕方もダブルチェックの方法もあれやこれやといろんなことが変わるのはわかっています。
でも、でもどうしても私の中で赦せないことがありました。具体的なことは控えさせてもらいますが、私が新卒で入った病院で「やってはいけない」と教わったことをその病院では普通に行っていました。本当に大丈夫なのか、疑問が膨らむ中以前の職場の同僚や看護師の掲示板にそのことを打ち明けると「アウト」と私と同じ意見でした。
先輩から「本当はダメなのよ、でもここではやるの」というようなことを言われた時には「悪いとわかっていることをやるなよ!!!!」と大きな声で言い返したくなりましたが、そんなエネルギー当時の私にはありませんでした。信頼し、協力し合える仲間がいれば頑張って改善していけるのか、医療安全委員会に内部告発しようかなどいろいろと考えました。
しかし、慣れない仕事をこなす中悶々とした気持ちは膨らむ一方で1か月を終えるころには自分の心がパンクしていました。ダメだとわかっていながらダメなことをするために出勤することができなくなりました。
教訓
1か月で職場を移るなんて履歴書に傷がつくようでそれもすごく嫌で悩みの種でした。でも今では無理をしてまでその病院で働き続けなくてよかったと思います。心友の「今ならまだ間に合う」という言葉に背中を押されて退職願を出しました。
その職場に友だちのような信頼のおける仲間や尊敬できる先輩を見つけることができていたらもっと頑張ることができたのでしょうか??でも正直、現状が良くないとわかっていながら改善せずに放置しているスタッフと信頼関係を築けるとは思えないし、その環境に慣れていきたくないです。
あとから知ったのですが、その病院の評判は転職サイト側でも看護師側でも決して良いものではありませんでした。
今でもたまに頑張り切れなかった自分、安易にその病院を選んでしまった自分を責めたくなることもありますが、そんなこと考えていても前には進めません。
よくない評判だったけど入ってみたらそんなことなかった。入ってみたら超がっかりなところだった。どちらに当たるかはある意味賭けです。この転職は本当に失敗だったと思うけど、この病院にはご縁がなかったと思って割り切るしかありません。
この記事を書いた人
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人と関わること、子どもと関わることが好きだけど、ものすごくエネルギーを奪われてしまうタイプの人間です。
子どもと戯れる生活になり、日々ストレスと驚きと喜びを感じながら生活しています。
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