こんなことありませんでしたか?

医療現場は、年々便利なものが増えていきますよね。
介護の場面でも、便利なグッズなどもどんどん開発されてきています。
でも、昔は、こんなだったなーと、思い出してみたいと思います。
病室ベッドは大変でした
最近、電動のベッドが普及して、以前よりも便利になりました。
患者さん本人でも、リクライニングの調節もできて、看護師も、楽にギャジアップできるようになりました。
しかし、ほんのちょっと前は、ベッドの足元にしゃがんで、ハンドルを ヨイショ!ヨイショ!と、回してギャジアップしていました。
寝たきりの、病室では、ごはんの時になると、順番に、ギャジアップして回っていましたが、ハンドルも、ベッドが古いせいか、重いものも多くて、体力仕事の一つでもありました。
病院では、少しぐらい壊れていても、使い続けることが当たり前でした。
ある日、昼食前の準備で、ギャジアップをして回っているときに、ある患者さんのベッドのハンドルを 回していたところ、
持っていたハンドルの先がスポーンと外れてしまい、急速にハンドルが逆回転!!
顔の見えていた患者さんの頭は、みるみる下がっていき、仰臥位に逆戻りしてしまいました。
なぜか、古い道具とうまく向き合いながら、業務をこなしていた覚えがあります。
エアーマットって
今、体圧分散マットやいろんなものが出てきていますよね。
寝具の業者さんの説明なども、聞いて、実際に横になってみたりの体験もしましたが、本当に気持ちのいいマットが、沢山ありました。
在宅では、いろんなマットを取り入れているので、褥瘡の発症率もずいぶん低くなってきていました。
その中に、エアーマットなどもありましたが、今のエアーマットも進化していて、本当にいい物があります。
柔らかくて、膨らむ場所も右、左だけではなく、複雑な感じで、膨らむので一か所に、圧がかからないもので、
本当に進化しているんだなと、実感していました。
私が、若いころ病院で使っていたエアーマットは、右、左と空気が膨らみ、体位変換するものでした。
これが、細くて軽い患者さんになると、片方が、膨らむことで、患者さんが、片方にスルッと、滑ってしまうことが、多々ありました。
そうなると、患者さんの重みが片方に全くない状態になって、膨らんだ方は、さらに膨らみ続け、患者さんは、片側から見ると、どこにいるのかわからない状態に!!
すぐに、エアーマットを停止し、患者さんを救出するのですが、これってどうなの?と思うことは何度かありました。
沢山はないですけど。
病院の節約ケチケチ事情
すごーく、備品などにシビアなところって多いですよね。
ディスポの針、18G 通常ピンク針とも言われている針ですが、点滴のミキシングに使うだけだからと、オートクレーブで滅菌し再利用していたところもありました。
私立の総合病院では、廊下の蛍光灯が、2本のところ、1本にされていて、電気の節約をしていました。
あるクリニックでは、手洗いのタオルを1日1枚までしか、使ってはいけないというところもあり、手をふく人も、当然何人もいて、逆に不衛生で、濡れているので気持ちが悪くて、自分のハンカチを何枚も持って行っていたことを思いだします。
駆け出しのころは、外来で使うタオルを 洗濯板で毎日手洗いさせられていたこともありました。
脱水さえもかけさせてもらえない状態で、そこまで、電機代節約しなくてもと思うことはありました。
パートをしていた循環器クリニックでは、原価以上にインフルエンザの予防接種の代金を とっているにも関わらず、余らすのはもったいないと、ぎりぎりまで、残った薬液を置いて、捨てる段階で、従業員に、接種させようとするところもありました。
ここのクリニックは、奥様の実家が和菓子屋さんでした。
お店の賞味期限の切れた、お菓子を 持ってきては私たちに持ってきていましたが、従業員は残りもの処理班のような扱いでした。
まとめ
共感された方、えっ!そんなことあるの?と思った方いろいろかと思いますが、事実です。
まだまだ、いろんなこともあったと思いますが、思い出し次第また書いてみたいと思います。
福祉用具も日々進化しています。
看護師や介護をされる方のことを考えた、福祉用具も増えましたよね。
あの時は、大変だったことも多々ありますが、今では、笑い話にもなって盛り上がることができるのも事実です。
この記事を書いた人
- 転職を重ねながらも、この仕事に長く関わってきました。最近、月数回、小児科の夜間救急のパートで仕事をしています。
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