保健師が見た老後の生活~4つの気づき~
こんにちは、保健師のアオです。
私は仕事柄、地域で暮らす高齢者と日々接しています。保健師として仕事をしていると、嫌でも自分の老後のことを考えてしまうものです。私が仕事を通して老後のことを考え、気づいた4つのことをまとめてみました。
健康は一番の財産
健康な時には気付かないものですが、やっぱり健康が一番大切。行きたいところへ自分で行くことができる、食べたいものを食べることができる、当たり前のことを当たり前にできるということが、豊かな老後を過ごせるかどうかのカギになります。
「若い頃から生活習慣に気をつけていたら良かった」「健康診断を受けていれば良かった」など、健康を失ってから公開されている人をたくさん見てきました。もちろん、気をつけていても病気になることもありますが…健康なうちから、自分の老後の体のことを考えてあげられるかどうかってとても大切だと思います。また、自分だけでなく、パートナーの健康管理も大切ですね。
老後の収入で生活に差が出る
きれい事は言っていられません。老後は、お金は絶対必要になります。年金をしっかり貰える人は、比較的余裕のある老後の生活をされています。しかし、年金はほとんどもらえず、貯金を切り崩して生活している方もたくさんいます。生活費・医療費・介護サービスにかかる費用など、老後は目に見えない出費が多くなるものです。
保健師をしていると、経済的な悩みを相談されることも多いのです。自分の老後を重ね合わせてみると、「年金はちゃんともらえるのかな?」「貯金はいくらあればいいの?」など、不安はつきませんね。今からしっかり計画を立てていきたいと思います!
娘でも息子でも、関係性が良ければ幸せ
「老後のことを考えたら、女の子を産んでおいたほうが良いよ~」などと聞きませんか?確かに、息子の嫁に介護してもらうよりも、実の娘に介護してもらった方が良いのかもしれません。「息子よりも娘の方がしっかりしている、息子はあてにならない」というイメージもあるかもしれません。
しかし!保健師をしていて思うのは、「息子でも娘でも、あまり関係ないのではないか?」ということ。とても親身になって考えてくれる息子さんもいますし、知らんぷりをする娘さんもいらっしゃいます。また、息子さんのお嫁さんとは実の娘のように仲良く暮らしている方もいますし、娘さんのお婿さんに足の爪切りをしてもらっているおばあちゃんもいました。
大切なのは、子どもの性別、娘か嫁か…ということではなく、「いかに良い関係性を築いてこれたかどうか」だと思います。
認知症になったときのことを考えておく
認知症は誰でもなりうるものです。保健師として働く中で、認知症の方にはたくさんお会いしてきました。認知症にも色々なタイプがありますので、症状の現れ方も一言では言えません。よって、どのような形で日常生活に支障が出てくるのかもわかりませんが、認知症になると必ず自分自身の生活・家族の生活・そして近隣住民の生活への影響が少なからず出るようになります。
自分やパートナーが認知症になったらどうしますか?元気なうちに考えておくことが必要だと思います。
例えば…
- 家事ができなくなったら誰が手伝ってくれる?li>
近くに頼れる親族や知人はいますか?どの程度お手伝いをお願いできますか?ヘルパーサービスを利用できるお金の余裕はありますか? - 金銭管理はどうする?
- いつまで在宅生活をする?
年金をおろしたり、必要な支払いをしたり…当たり前にできていたことが、もしできなくなったら…
子どもたちに金銭管理はお願いできる?成年後見制度など、利用した方が良さそう?
介護してくれる家族はいる?どの段階まで在宅生活できそう?施設に入る必要が出てきたら、そのお金はある…?
温かく幸せな老後を送るためには、「一生懸命働くこと」そして「家族と楽しい時間を過ごすこと」さらに、「ご近所づきあい、町内会の活動など、億劫がらずに参加すること(ネットワーク作りをすること)」が、今できることかなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事を書いた人
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病棟看護師として2年勤めた後、保健師へ転職。
現在、保健師8年目。プライベートでは二児の母であり、ワーキングマザー6年目。
主に、地域での看護のお仕事や子育てとの両立についての記事を書いていきたいと思います。
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