私が我が子をナースにしたくない理由

女の子の将来の夢ランキング

• 1位：食べ物屋さん
• 2位：先生（保育園・幼稚園など）
• 3位：看護師

4位:医師、5位:学校の先生

（第一生命公式サイト2016年版）

私たちの時代から看護師は常にランキング上位にあり、人気の職業ですね。

実際、娘の友達にも〝看護師になりたい〟という子が数名いるし、お母さん方と話していても、〝娘には看護師になってほしい〟と言っている人がいます。

ナースの自分にとっては、とても嬉しい事ですが、自分の娘に看護師になってほしいかというと…

答えは「ＮＯ」です。

看護師という職業に憧れて、とうい理由はもちろんですが、看護師になると就職難に陥る事なく、そこそこの年収が期待でるという事も、人気の理由でしょう。

看護師の平均年収は511万円。働く女性の年収ランキングでは、13位くらいだそうです。

看護師の他、収入の高い職業（女性）には大学教授（大学助教授）、高校学校教員、医師などが挙げられます。

看護師は、なりやすい高収入職

年収ランキング上位には、「先生」と呼ばれる職業が多く入っているわけですが、このような職に就くためには、やはりそれなりの学歴が必要。

ハイレベルの大学や大学院、医学部を目指し、かなりの勉強量をこなしてきた人たちがなれる職業といえるかもしれません。

一方で、看護学校に入るのは、そこまで難しい事ではありません。

看護師になるためには専門学校が、大学へ進みますが、学校のレベルは様々。

あまり勉強しなくても入れる学校もあります。

大卒のナースは専門学校卒のナースよりもお給料が少しよかったりするし、できるならレベルの高い学校に通いたいと思いますが、どこの学校に行こうと、最終的に看護師免許がとれたらいいわけです。

転職で看護師を選ぶ人も多いのは、こういった背景も大きいと思います。

ところで、ナースの年収が上位に入っているのは、〝夜勤があるから〟という事を忘れてはいけません。

夜勤をしなければ、これほどの年収は稼げません。

そして、私が娘にナースを勧めない主な理由は、ここにあります。

●①ナースとして働き続ける事は、大変。

若い頃は、夜勤が苦ではありませんでした。

むしろ、夜勤手当がもらえるし、夜勤明けで遊びに行けるし、夜勤の方がいいって思っていました。

それが、30代になり、家庭や、子どもを持つようになると、体力的にも、家庭的にも、夜勤を続ける事が本当に辛くなってきました。

娘には、同じ苦労をしてほしくないと思うのです。

●②「守ってもらえる人」と、結婚をしてほしい。

私は結婚に失敗しています。

元夫に、経済力がない事は分かっていたけど、自分が働けばお金の面はカバーできるし、〝協力〟してやっていけると思ったから結婚しました。

でも、ダメでした。

家のローンも、車の名義も、子どもの扶養も、私。

「自分が働けばいい」とは思いつつも、女心として、「守ってほしい」「ついていきたい」と思っていたのも本音です。

もしも私が看護師でなければ、〝養ってくれる人〟〝守ってくれる人〟を、もっと慎重に探したと思います。

もちろん、素敵な恋愛・結婚をしているナースだってたくさんいますが、自分の失敗も含め、娘には、守ってもらえる人と結婚し、重荷の少ない結婚生活・人生を送ってほしいと思うのです。

もしかしたら、私が看護師でなくても同じような失敗をしていたかもしれませんが、自分と同じ失敗を絶対にさせたくないから、娘が自分と同じ道に進む事に、大きな不安を感じてしまうのだと思います。

子どもと、将来の話になった時、つい現実的な事を言い、現実的な方向に娘を誘導している自分がいます。

もっと大きな視野と考えをもち、のびのびとした子育てができたらいいのになぁー、と、日々思いながら子どもと接しています。