考察：男性看護師の難しさ！

病棟勤務のみなさん、外来やクリニック勤務のみなさん、職場に男性看護師はどのくらいの割合でいますか？

また、男性看護師のみなさんは、職場の中で働きにくさを感じたことはありませんか？

｢看護婦｣表記から｢看護師｣表記に変わってから約14年が経ちました。

病棟を覗いてみると、最近では男性看護師も結構増えてきましたが、なかなか男女比５：５には遠いようです。

そして意外に多いのが男性職員の離職率。

病棟から離れて、施設系に転職する方も多いです。それはなぜなのか。私なりに分析すると、やはり男性職員の働きにくさが原因になっていることが多いようです。

(※以外、私的な考察になりますので絶対とは言いきれない部分があるかと思いますが、ご承知ください。)

まず、男性職員は就職活動にも苦労することがあります。

就職活動なんて平等に思われそうですが、男性職員は婦人科、産科(NICU、PICU含む)は、就職できない場合があります。

小児科もグレーです。婦人科、産科はみなさんも想像つくでしょうが小児科はなぜグレーなのでしょうか。

私自身小児科で働いていましたが、児童ポルノが問題となってきている世の中で一部の入院児の両親から｢男性職員は担当にしないでください。｣という希望があったり、｢おむつ交換だけは女性看護師にお願いします。｣という希望が稀にあるからです。

また、小児科は最高16～18歳の女の子まで入院する可能性があるので思春期にあたる女の子は男性職員を嫌がる傾向もあります。

もちろん、小児科で活躍中の男性看護師も沢山いるので一概には言えません。
(※上記は一部例としてあげています。)

この３つの診療科に行けないからといって大したハンデにはならないですよね。

この３つの診療科に限定しないで病棟での男性看護師の存在についてのイメージを、友人に聞いてみました。

悪い意見はあまりないですね。逆に実際に病棟で勤務されている男性看護師にお話を聞いてみました。

男性看護師のみなさんは、このような悩みを抱えたことはありますか？
もちろん、女性看護師にも様々な悩みはあるでしょうが、男性看護師の悩みは特殊なものがあると感じました。

男性職員の活躍できる病棟は何処なのでしょうか･･･。私なりに、考察してみました。

私が思うには、精神科、ICU、オペ室がいいのではないでしょうか。

時には患者さんの不穏もある精神科では男性職員の“力”が結構頼りになります。

オペ室やICUでは、患者さんが意図的に男性職員を拒否することも少ないですし、緊急性や決断力の求められる職場では男性の思い切った決断力も必要です。

なにより私は本質的に器用な方は男性に多いと思っています。

今回、男性看護師に関して私なりに考察をしてみましたが、いかがでしょうか。

さて、医師にしろ、シェフにしろ、パイロットにしろ、研究者にしろ、その道を極めてるのは男性が多いですよね。

私は、看護師もいつかそんな時代が来るのではないかと期待しています。

男性職員のみなさん、まだまだ働きにくいこともある職場かも知れませんが･･･ぜひ奮闘してください。