待って!美容整形手術を受ける前に!(目元編)
流行りのメイク、流行りの髪型、流行りの洋服、、、そして流行りのお顔。そう、お顔にも流行りがあるのです!
流行りの顔
今から数年前、とても分かりやすかったのが、元⚪︎KBの板野⚪︎美さん。
テレビCMやソロCDなど、ピンで前面的に売り出されていたあの頃は、あひる口+八重歯と大きな涙袋が若い世代に爆発的に流行りました。
当時の街の反応は?
付け八重歯をしている女の子をよく見かけました。また、美容クリニックに足を運ぶ10代20代の女の子たちが急増。ほとんどが唇や涙袋のヒアルロン酸注射を希望でした。
なかには、バイト代をコツコツ貯めて、緊張でプルプル震えながらヒアルロン酸を注入し、鏡の中の自分を見て嬉しさのあまり号泣する子も。
針の穿刺
ヒアルロン酸の注入では、患者様の皮膚へ数カ所針を刺します。使用する針は30Gほどですが、いくら麻酔クリームを塗っていても全身麻酔等で眠っていない限り全ての痛みを取り除くことはできません。
また、目の周りは穿刺時の痛みが強く出る部位です。たいていの患者様は涙を流しながらの注入となります。中には、麻酔なしで目元に注射をする患者様もいらっしゃいますが、もはや痛みを楽しんでいるようにしか思えません。( ³ ₃ ³ )( ³ ₃ ³ )( ³ ₃ ³ )
涙袋形成に潜む影
ヒアルロン酸は、注入すると月日と共に体内に吸収されて無くなっていきます。しかし、たるみもシワもない10代20代の時期に涙袋形成で皮膚を伸ばしてしまうと、たるみの原因になります。10年20年後、目元のシワに悩むことになるかもしれません。
ドクターのホンネ
「せっかく10代や20代で若いのに、涙袋なんて作ってわざわざ老けてどうするの?」というドクターもいます。確かに、若い子が涙袋を入れると大人っぽくなるんですよね。
ドクターからすれば、若くなりたい患者様を相手にすることが多いので老けさせる行為は矛盾なのです。
注入するのにも溶かすのにもお金をかけて、その上たるみのおまけ付きというのは考えものですね。
二重まぶた
私、ももたろは、蒙古襞のある日本人の二重の幅は目を閉じた状態から7〜9mmが一番キレイだと思っています。埋没法で初めて二重手術をされる患者様で多いのが7〜9mmくらいの幅です。
もちろん、それ以下でもそれ以上であっても、もともとの目のつくりに似合っていればそれもOKだと思います。ダウンタイムも過ぎ、腫れが引いて幅も落ち着いてくると、欲が出てもっと二重幅を広くしたいと再手術をされる方も多いです。
もともと自然でキレイな二重まぶたでも
しっかりとした二重まぶたがあるにも関わらず、目を閉じた状態から1.5cm〜2cm程の極端かつ不自然な二重幅で切開を希望される患者様もいらっしゃいます。二重テープなどの化粧品で誰でも手軽に広い二重幅を作れるようになった今、
普通の二重まぶたでは物足りない。
これも、現在の流行りなのです。
日本人には不自然で極端に幅の広い二重まぶた。お化粧をして、黒目を大きく見せるカラーコンタクトを入れ、長いつけまつげを付けるとあら別人。♥お人形さんのようなパッチリな目♥に!
ただ、ノーメイクだと何ともコメントしづらいお顔。←
埋没法はまぶたの内側から留めた糸を外せば元に戻りますが、切開をすると元には戻りません。何度も言いますが、その時の流行りで手術をしてしまうのは、ももたろとしてはあまりおすすめできません。
おばあちゃんになってもお化粧バッチリでカラコンもつけまつげも上手に付けられるのかと考えた時に、老眼や白内障等に悩まされていそうですもの、、(苦笑)
今後起こりうるリスクをしっかりと理解し、「それでもいいの!」と割り切れる強い気持ちがあるのなら、ももたろはその患者様の意志を尊重します!
今回は若い年代でのお話でしたが、美容クリニックは小学生から80代までと幅広くご利用されます。それについても、また改めてご紹介させていただきますね♪
この記事を書いた人
- 看護学校卒業後は総合病院へ。結婚後しばらくしてから退職し、その後美容の道へ。子育てもしながら楽しい毎日を送っています★
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