意外と使える!製薬会社さんの文房具
病院に勤務していると、やたらと薬剤名の載っている文房具を持っている事ってありませんか?
もし病院を離れて日常生活でそれを目にしようものなら、あの人医療関係者かな?もしくはそのご家族かな?なんて目を向ける事も。
そんな薬剤名入り文房具、どんな物があるかピックアップしてみました。
3色ボールペン
粗品の代表と言えば、そう3色ボールペンではないでしょうか。
それぞれの製薬会社の名前であったり、薬剤名・商品名が記入されている3色あるいは4色ボールペン。病棟の筆記用具として必ず何本もストックされていると思います。
そして、白衣のポケットにも2〜3本常備してあるのではないでしょうか。はたまた何本かは自宅にさえあるのでは?
そんな多色ボールペン、とても便利ですよね。検温をメモしたり、患者さんに記入してもらう書類がある場合に直ぐさま渡す事も出来ます。
ボールペンによっても文字が太く書けるもの、細く書けるもの、インクタイプなど様々な種類があり書きやすさによって、それぞれ好みがあるかと思います。
時に、患者さんに返してもらい忘れることも。そして、いつの間にか無くなったボールペン、気づけば隣に座った先生が使っているのは昨日まで私が持っていたボールペンでは?
でも、同じボールペンは山程ある。格別可愛いデザインがあるわけでもなく、また貰えばいいだけの話。
「ま、いいか」で済ませられるこのボールペンは大いに重宝する品の一つに違いありません。
メモ帳(メモ用紙)
メモ帳というにはやや大きめのA4サイズの横線の引いてある薄いノートです。
製薬会社さんの治験の説明や製薬会社さん主催のNSTの勉強会などを聞きに行くと必ず資料と共に付いてくるこのメモ用紙。
結局のところ説明や勉強会での覚書は資料に直接記入する事が多いので、このメモ用紙は新品のまま持ち帰る事になります。
あまり病棟で働いていて使う機会はありませんでしたが、家に持って帰って今では娘の落書き帳として役立っています。
分度器付き定規
あまり貰える機会はないかもしれませんが、時に珍しい分度器が付いて折りたたみのできる定規を貰える事がありました。
これがなかなか役立ちました。患者さんの発赤や腫瘍・褥瘡・傷の大きさをセンチ、ミリ単位で測りたい時に定規が便利なのです。
また、分度器においては、関節の可動域、どこまで曲げられるかおおよその目安として測るのに重宝します。リハビリ介入によって正確な診断はつきますが、介入前の患者さんの状態を情報共有する上では知っておきたい情報です。
また、意外と定規で直線を引くことってありませんか?1日のタイムスケジュールを書く時に縦線あるいは横線を引いたり、紙カルテの修正をする時の二重線に定規を使ったり。無くても何とかなりますが、1つ持っていると便利で割と使う一品です。
針なしホッチキス
ホッチキスと言えば、細い「コ」の字型の針が入っているものが一般的だと思います。しかし、最近ではその針を入れない針なしホッチキスが出てきましたね。製薬会社さんでも使用し更にそれを病院の備品にまで回してくれる。何ともありがたい話です。
針を入れるタイプだと、針が無くなればわざわざ針を補充する必要がありましたが、針なしタイプになってからは、一杯になったゴミを捨てるだけで良いので随分楽になりました。
資料自体を切って折り込むタイプもありましたが、資料に穴が開くデメリットがあり、今では更に改良されて強い力で圧着するプレスロック式のホッチキスに変わったみたいですね。
そうでなくともカンファレンス資料や勉強会の資料、会議資料など閉じなければならない紙は山程あります。50部の資料を毎日、ともなれば針の補充だけでも一苦労。また、とじ間違えた時の針をはがす爪が痛いのなんの。
そんな中、安全面にも考慮された、針なしホッチキスは実にありがたい存在でした。閉じられる枚数が針を使ったホッチキスより少ないので、一部の枚数が多い資料には不向きでしたが、それでも資料によって使い分ければ、とても便利なホッチキスでした。
付箋
デスクワークの人にとっては欠かせない付箋。デスクワークではないけれど、座って働いている時間もそこそこある看護師達もやはり付箋をよく使用しませんか?
薬剤名が入っていようが、ただの付箋。なんら支障は伴いません。
看護業務というよりは、先ほどと同じく資料や書類などに使用する事が多いかもしれません。あるいは、事務さんからのちょっとした伝達で貼ってあったり、逆に自分が誰かに伝達したい時に使用したり。
患者さんが訪室時不在だったために「戻られたら、ナースコールして呼んでください」と書いて部屋に貼っておく事もあります。
そんな付箋でさえも製薬会社さんからの粗品で頂けてしまうのはなんともありがたい話です。
まとめ
病院によっても使っている薬はそれぞれ違います。製薬会社さん達にとっては少しでも自社の薬を使って頂きたい!という思いから、様々な粗品を準備されるのかもしれません。
お互いの利益のためにも、私達は製薬会社さんが提供してくれた粗品の数々をありがたく使わせて頂きます。
この記事を書いた人
- 看護師9年目。血液内科病棟で勤務し、小児から成人・老年期の看護に携わる。結婚半年後に夫の転勤に伴い退職。現在は一児の母で子育て奮闘中。
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