有意義な出産・育児休暇を過ごしたい願望と現実②
前回は、苦労話ばかりになってしましましたが、新たにできた楽しみも沢山ありました。
新たな楽しみ
絵本
子供より私の方が絵本に夢中になってしまいました。
絵本の言葉や絵は、シンプルだけど核心をつくものや心が洗われるものが多いです。
それに頭も目も酷使しないので疲れません。遠い昔に読んでもらった絵本にももう一度出会い読み直してみるとか感じ方が変わって面白いものです。
懸賞
隙間時間を使っては、雑誌の記事投稿をしたり、アンケートに答えたり、懸賞はがきを送っていました。
一度当たると味を占めて懸賞生活は続きました。育児雑大きなものは当たりませんでしたが、オムツやガーゼなど雑貨はよく当たっていました。
子供番組
こんなにNHKの子供番組が面白いと思いませんでした。子供向けの歌は夢があっていいものです。
どんなに疲れたときでも、落ち込んだ時でも希望が持てます。子供は大きくなって見なくなっても時々私は見てしまいます。
「日本語であそぼ」では日本人でありながら案外知らなかったことが多いことに気づき勉強にり、日本文化の素晴らしさに感動します。
どの子供たちも夢中にあるアンパンマンの良さも、親になりわかるようになりました。
アンパンマンマーチの主題歌の歌詞の意味の深さにも始めて気づきどれだけ励まされたことかわかりません。
ボランティア
地域の中学校の保健授業のボランティアによく行っていました。
子供や兄弟が少ない現代では、赤ちゃんに触れあう機会がなく子育てもどんなものなのか想像がつかないそうです。
そこで性教育や命の大切さを説く授業をしても何にもならないということから、実際に赤ちゃんに触れたりお母さんの話を聞いてみましょうという取り組みをしています。
こわごわと赤ちゃんに触れたり、赤ちゃんの笑顔に普段仏頂面をしている思春期の男の子の顔が緩むのが印象的でした。
そして、自分もこうして親や周りの人に愛されて大きくなったのかと少なからず気づき自己肯定感が増すようです。
新たな苦悩
一番は、どんなに頑張っても仕事と違いそれを褒めてくれたり評価してくれないことでした。
頑張った分だけ子供が喜んでくれるわけでもなく子育てが上手くいくわけでありません。
仕事人間の夫には、そんな悩みをわかる人ではなく、愚痴れば「もっと俺の母ちゃんは頑張っていた」と言われ心がくじけました。
姑から「育て方が間違っている」とよく言われたものです。
保健師や保育園の先生に相談してもしっくりいかず、育児書を読みまくりました。
最終的に行き着いたのが、夫やお姑さんが健康で働いているおかげで、自分はこのように育児休暇を過ごしていられることに感謝が足りなかったことに気づきました。
自分が認められたい評価されたいという前に夫や姑を認めて受けいれていたか自分を振り返りました。
そして、十年以上付き合いがある私が尊敬している女性に愚痴ると「大人なんだから自分の機嫌ぐらい自分で取りなさい!」と言われて目が覚めました。
周りに評価を求めることは、自分の甘えだったと気づきました。
そのように周りの評価を求める人生ではなく、自分は何がしたいのか自分探しの旅が始まりました。
今までの人生、社会や周りからよく評価されることが幸せだと思い込んでいたので、ずいぶん悩みました。
アンパンマンの主題歌の歌詞「何のために生まれて何をして生きるのか答えられないなんてそんなのは嫌だ!」「何が君の幸せ何をして喜ぶわからないままおわるそんなのは嫌だ!」というのが、毎日私の心に問いかけてくるのです。
まとめ
充実したを過ごすには、家族関係によるかもしれません。
しかし、家族関係を構築するのは自分次第です。
今まで忙しくて気づかなかった家族の良いことや悪いことも見えてきます。
それも自分の感じ方次第です。
他人と比べて良い悪いを決めている自分が上手く家族を構築していけない原因の一つだったことにも気づきました。
いろんな角度から物事をみれば見れば、全て良いことも悪いことも同居しているものだと知り、それが合わさってその人の個性なんだと思うようになりました。
そう考えると自分を含め周りの人も徐々に楽に受け入れられるようになってきました。
家族だから分かってくれるはずという甘えもありました。
また、子供の自我が芽生え反抗期になると、子供だけでなくイライラしている自分にも付き合っていかなければいけません。
仕事中は、目の前のことに忙しく自分をじっくり振り返ることなどありません。
人それぞれかもしれませんが、自己を見つめて成長するのも充実した出産・育児休暇となるかもしれませんよ。
人を変えるのは至難の業ですが、自分ならば意識次第で少しずつ変えていくことができます。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
この記事を書いた人
- 十数年、一般病院で勤務。その後、老年看護、認知症看護、ターミナルケアに興味があり老人施設に就職しました。現在、認知症ケアに特化し、看取りを積極的に行っている老人施設で働いています。
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十数年、一般病院で勤務。その後、老年看護、認知症看護、ターミナルケアに興味があり老人施設に就職しました。現在、認知症ケアに特化し、看取りを積極的に行っている老人施設で働いています。
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