新人看護師、病棟の掟に振り回される

こんにちは、ミントです。

最近40代が近づいたせいか、新人看護師時代の事をよく思い出します。

もう18年前になるんだ…Σ（・□・；）。若いからこそできた事、多かったな…。

そんな新人の私が配属になった病棟には、若いからこそ乗り切れるような掟がありました。

今回はそのいくつかを紹介します。

皆さんも経験があるかと思いますが、新人が入職すると歓迎会がありませんか？

まだ看護学校を卒業して1か月も経たない私にもそれ、はやってきました。

ただの飲み会かな？

私が配属になった病棟は毎日超が付く多忙な病棟でしたが、部長先生はかなり穏やかでいつもニコニコされていました。

先輩看護師の方々も仕事が終われば気さくで話しやすい方ばかりでした。なので楽しい飲み会になるかな～くらいにしか考えていませんでした。

しかし、その考えは3次会まででした…。

部長は両刀使い？

「4次会に行こう！」と上機嫌の部長先生。しかし、先輩看護師は皆帰る準備をしている…。
すると1人の先輩看護師は「掟の始まりよ( ´∀｀ )～頑張れ！」と一言。

何のことか分からず、新人医師・新人看護師・ベテラン医師・部長のメンバーで4次会へ。そこは…女性？（性別は男性？）がギリギリの衣装を着て鳥かと思うような羽を背中に纏い踊っているお店…(@_@)。

免疫の無い私にさらに追い打ちをかけるように、ベテラン医師が「部長は両刀使いだからね～」と。そして部長が私にお札を手渡し、「これはおひねり。こうやってあげてね」とダンサーのお兄さん？お姉さん？の胸元や下の危ない部分に入れている…。

これを私もやるの！？…はい、やります、しか言えませんよね？

恐る恐るやりましたよ！やった瞬間「かわいい～！」とほっぺにチュされましたよ！部長はその様子をニコニコ見ていました…。

気付けば朝5時…。シャワーだけ浴びて一睡もせず、日勤業務に突入しました。先輩看護師からは「掟どうだった？」と聞かれましたが、「何とも言えません…」しか返せませんでした( ；∀；)。

せめて一言ください、先輩。心の準備をしますから…(´;ω;｀)。

仕事にも少しずつ慣れてきた夏過ぎのこと。何故かみんなの「チーム名、どうする？」「部長が決めるんじゃない？」なんて会話をステーションでよく聞くようになりました。

何のことかな？と思っていたら、まさかの新人恒例・マラソン大会出場…ですって！？
しかもわが県ではそこそこ有名なマラソン大会！！
すかさず先輩看護師が「部長がマラソン好きだから、新人は恒例行事よ！掟！」

はい！出ました掟！。従うしかありません。
就職してから運動なんてしたこともなく、練習の暇もなく、無情にも時は過ぎていきました。

大会前日、出場するのは新人看護師・新人医師・部長・有志…。チーム名が入ったお揃いのTシャツをいただきました。やるしかない！！やってやろうじゃないの！！と気持ちだけで走りきりました。若さが私を助けてくれました!(^^)!。

しかし、新人医師は男性のため10キロ…。完全に色々な意味で壊れて帰ってきました…。

新人が余興するのは一般の会社でも同じだと思います、が、私たちが働いているのは病院。
新人医師も新人看護師と立場は同じです。とにかくやるのです！

私は同期がいたため、若い時にしかできないミニスカサンタ姿でクリスマスソングに病棟のあれこれを歌詞にして歌い踊るくらいで許されました。

しかし、医師は…
1人目、無難に女子高生コスプレ（もちろん男の医師です）
2人目、スワン（若い人にはわからないかも…）の衣装でなんちゃってバレーダンサー
3人目、何故かベテラン医師登場。上半身は白衣姿・下半身は…なんと！オムツ姿(@_@)。しかもオムツの端からHTが出ていて、ビールを入れたかなりリアルなHBに繋がっている…。しかもHBを振って楽しそうに歌ってる…。

医師は求められる余興のクオリティーが高い！看護師でよかった！と感じました。

ここまで体験して思ったことは、全てが部長先生のためにある！ということ。
いつもはニコニコ穏やかな部長先生ですが、新人看護師を掟で振り回す存在ということ。

そして、この様な飲み会に免疫を獲得し、率先して楽しんでいる自分が未来にいる事を新人の私は知る由もないこと。

最後までお付き合いいただきありがとうございました☆彡。