オペナースって何をするの?~オペナースの1日~
よく聞かれる質問、オペナースについて
オペナースって患者さんと関わること、ほとんどないんでしょ?と聞かれることが多いのですが、関わっている時間は長いと思います。
患者さんは麻酔で覚えていませんし、手術が終わった後はドクターに感謝の気持ちを伝えるので、感謝されることはありません。
しかし、オペナースは患者さんのために一生懸命働いているのです!!
オペ室の勤務経験がないナースにとっては未知の世界だといわれることが多い、オペナースの仕事について解説します。
オペナースの1日
朝、ミーティングの前に自分の担当する器械(手術器具など)を清潔領域に出していきます。
ここで不潔にするとその日のオペの順番が入れ替わってしまうこともあるほど大変です。
特に、執刀医の先生ごとに独自の器具を使用する場合があり、それを不潔にしてしまうと清潔になるまでオペができません。
ドクターにもすごく怒られ、本当に消えてしまいたいくらいの雰囲気になります。
ミーティングでは主にアレルギーや感染症についての共有、患者さんの希望についてなどの共有がなされます。
オペ中にドクターからのメスで手を切ったという人は少なくないので、HBVやHCV、HIVについてはこのときに必ず確認しています。
その後、直接介助、間接介助に分かれてオペを開始します。オペが終わると次のオペの状況によって患者さんの回復を待ちます。
時々、病棟に出向いてオペの説明や患者さんの要望についての話を聞きます。
基本的にオペが始まると交代がほとんどないので、気づくと退勤時間にお昼ごはんを食べて残業をして続きのオペをします。
終電までには帰りますが、次の日はほとんど始発で出勤し、器械の準備に入るので体力がいる仕事です。
夜勤という概念はなく、当直という概念です。当直とは、緊急のオペがあった場合のために病院に宿泊することです。
呼ばれければ手当てはでないのですが、病院にいるので全然休めません。
そして、当直明けで呼ばれても呼ばれなくても次の日は必ず日勤があります。(残業は免除してもらえることが多いですが)
オペナースは患者さんと直接話すことはありませんが麻酔をかける直前から麻酔が覚めるまでの間、ずっと関わっています。
ありがとうと言われることが少なく、やりがいが少ないといってやめていく人もたくさんいます。
病院によって待遇は異なるかと思いますがハードな職場であることは間違いないでしょう。
オペナースの苦悩
オペナースは病棟で人数が少なすぎるときなどは容赦なく駆り出されます。出勤して午前中は病院に行くようにといわれることもよくあります。
しかし、オペナースは普段、患者さんに点滴をしたり、採血をしたり、日常生活の介助をすることがないので、すごくびっくりしながら病棟での時間を終えます。
研修で少しやったものの、日数が経ってくるとすごく不安になるため、病棟にいる同期に頼りながらなんとか病棟勤務を終えるのです。
また、オペナースは技術を学ぶことがあまりないので、転職してもオペナースです。そのため、転職先は大体限られていて、オペナース以外に転職するには勇気と覚悟がいるといえるでしょう。
オペナースのやりがい
オペナースは日々の小さなことにやりがいを感じています。
ドクターが次にほしい器械をさっとだすことができるようになるとオペの時間も短くなり、やりがいにつながります。
また、術前説明などに一緒に入った患者さんが後からオペ室まで訪ねてきてくださる方がいらっしゃることがあります。
手術を終えた患者さんの元気な姿を見ることができると、オペナースを続けていて良かったと思うことがあります。
でもやっぱりナースがいい
いかがでしたか?
ナースは配属される部署によって様々な仕事の種類があるかと思います。仕事の中には、やってて良かったこと、悪かったことなど様々だと思いますが、どんな仕事をしていても患者さんのために頑張る気持ちを忘れてはハードなナースの世の中を生きていくのは難しいでしょう。
ナースを続けていくためにはナースである自分に頑張りすぎない、期待しすぎない、人のためになっているということを確認していくことで細く長くナースを続けていけるのではないかと思います。
ナースとして、初心を忘れずいつまでも純粋なナースでいたいものです。
この記事を書いた人
- ナースの仕事を通して様々なことを学びました。誰かを笑顔にできる人になっていきたいと思います。複雑な勤務体系や人間関係の奮闘しつつ、女子として楽しく生活していくことをモットーに情報をお伝えしていきたいと思います。
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