私が経験した看護師バイトを紹介!Part.1
救命救急センターを辞めた後は、お金なんて気にせず、のんびりゆっくりするつもりが、思った以上に早い段階でお金が尽きそうになり、急遽看護師の派遣登録をし、働く事になりました。
大学病院(特に救命救急センター)は研修医がローテーションで数か月おきに回ってくるため、やたらとたくさんいます。採血は、朝早くから研修医がひたすら患者さんを端から回ってやっていくので看護師が採血する機会ってほとんど無いんです。したとしても既にAラインが挿入されているため、三方括栓からシリンジで血液を採取するのみです。
これってここでは通用するのですが、いざもっと小さい病院に行ったり、バイトで働こうとすると採血できないというのが通用しなかったり、これがネックとなり、バイトを選ぶ範囲がかなり狭まったりしてしまうこともあります。
まずは採血などの手技的なことを磨くべく、知り合いの看護師さんにお願いして病院を紹介してもらい、そこでバイトを開始しました。ここでのバイトのお陰で、採血はトンボ針なら何とか出来るかも?という状況から脱し、真空管も使えるようになりましたし、サーフローでラインをとることも出来るようになりました。手技的な不安は、以前からずっとあったので、やっとそれを払拭できたなと感じていました。
看護師バイトは本当にたくさんあります。夜勤専門看護師だったり、デイサービス、巡回入浴、健康診断での計測や採血、ライブやマラソン大会、子供たちの夏キャンプに付いて行くなどのイベントナース。色々ありますが、今までに私が経験してきた看護師バイトを紹介したいと思います。
施設での夜勤専門ナース
私が行っていた施設は1階、2階に分かれており、1階、2階のフロアを看護師1名、介護職の方2名で担当します。入所者の方はワンフロア、だいたい70〜80名いらっしゃいました。
初日だろうがなんだろうが関係ありません。オリエンテーションなんてものはありませんから、業務の前に簡単に薬の棚や、物品のある場所を説明され、記録の書き方を聞き、ほぼそれで説明は終了です。
説明してくれた看護師さんがこれだけは注意して!と力を込めて言っていたことは、「◯◯さんと呼んで手を挙げた人がその人だと信じてはダメ、◯◯さんというベットに寝ている人がその人だと信じてはダメ、◯◯さんという上履きを履いている人がその人だと信じてはダメ。特に配薬、配膳するときは注意して!」顔写真付きのアルバムがあるからそれで本人かどうか確認するようにと。すごい厚みのあるアルバムを渡され、すごく驚いたのを覚えています。結局はそんな時間もないので、介護職の方にひたすら確認していました。
施設というと、そこまで重症な人もいないだろうし、そんなに大変じゃないだろうと思ったのが間違いでした。殆どの入所者の方が認知症でしたから、ケア度は高いだろうと思いましたが、そこまでとは思っておらず、その人を自分の探している人と思ってはダメというのが、普段の生活において無いことなので、とても衝撃を受けました。
びっくりしたのが、夜のおむつ交換や体位変換はいっさい看護師が回らなくていいということでした。介護職の方もしっかり勉強されていて、技術も優れており、オムツ交換や体位変換の早いこと早いこと。だからと言ってケアが早いだけでなく、きちんと褥瘡が無いかも確認していますし、何か変化があれば報告もしてくれます。
しかし、あまりやることがなく、睡魔と戦うのが本当に辛かったです。のんびり、あまり時間に追われたくないという人には良いかもしれません。
健康診断での計測、採血バイト
基本、健康な人たちの健康診断なので、一番避けたいのがクレームを付けられることです。特に採血では、「この辺の血管は狙わないように」、「1人の人の採血に2回失敗したら粘らず他のスタッフにチェンジすること」、「トンボ針はコストが高いので、なるべく真空管を使うこと」、「本人とスピッツの名前確認は必ずすること」などの注意事項がありました。
また、採血はうまくいっても、その後の採血された側の止血が甘く、内出血することもあるのですが、それもクレームになりやすいとのことで、しっかり止血するよう伝えることと、重いものを採血した腕で持たないように伝えることは重要でした。
とにかく数が多いですから、ひたすら採血も辛い、ひらすら血圧測定も手がおかしくなりそうな、結構ハードなバイトです。それに加えて、間違いがあってはいけないという緊張感もあるので、終了後の疲労感は半端ないです。細い血管でも手探りで一発で入れちゃうよ、させない血管なんてないという採血に自信ありの人、単純作業も辛くないという人には良いバイトかもしれませんね。
本日はこの2つのバイトについてでした。
次回は私が経験した看護師バイトを紹介!Part.2でまた別のバイトのご紹介をさせてもらいますね。お楽しみに!!
この記事を書いた人
- 育児中の30代看護師。救命救急センター、内科病棟、外来等で働きました。市役所や健診センター、企業での産業保健師としての経験があります。
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育児中の30代看護師。救命救急センター、内科病棟、外来等で働きました。市役所や健診センター、企業での産業保健師としての経験があります。
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