結構いいゾ！母乳栄養で育てる未来！

“母乳で育てる良さ”について、一般的にもずいぶん知られるようになりました。

確かに人工ミルクでも充分な成長はありますが、なぜ母乳が良いと言われるのかについて少し記事にしていきたいと思います。

母乳分泌においては二種類のホルモンと、血液が素になっています。

もちろん看護師なら履修済の部分ではあると思いますが、復讐として解説していきます。

まず、そのホルモンは“プロラクチン”と、“オキシトシン”です。

プロラクチンは乳汁生産を促し、オキシトシンは乳汁圧出作用によって射乳を発生させます。

妊娠中は、胎盤からのエストロゲンとプロゲステロンにより、入選が発育し、プロラクチンの作用を抑制します。

分泌後には、プロゲステロンが消失し、プロラクチンの作用が強化されるとともに、赤ちゃんに吸われることが刺激になり、オキシトシンが分泌されていきます。

※なんだか、カタカナが多くて複雑そうに見えますね･･･汗

産褥後、間もなく分泌が始まる方もいますがだいたいは産褥3日あたり～5日にかけて、ネバネバした初乳が出てきます。初乳の特徴は、タンパク質、ラクトアルブミンを多量に含み、栄養価が高いです。免疫物質もあります。

一週間もすれば、見慣れた成乳になりかけ、二週間以降には完全に移行していきます。

成乳の方が、エネルギーや脂質は多いのが特徴です。

母乳栄養では、出血傾向になることが多いです。というのも、ビタミンK不足が不足しがちになるからですね。

母乳栄養のメリットについてまとめてみる

免疫物質が児にうつりやすい、アレルギーを起こしにくい、常に適温で消化されやすい、経済的である、母子愛着が生まれる、SIDS予防につながる(と言われ始めている)などなど、ありますが今回はその中からピックアップして解説していきます。

●アレルギーを起こしにくい

たまに、ミルクアレルギーの児が生まれると、ミルフィーや、MA-1といったアレルギー専用ミルクを飲みます。

確かに母乳アレルギーとはあまり聞いたことないかもしれませんが、稀に“乳糖不耐性”というアレルギー症状に似たものが発症することがあります。

●母子愛着ができる

肌と肌が触れ合うことはすごく効果的な方法です。ママのにおい、ママの温度、ママの音で児は安心を覚えます。

母乳栄養に合わせて、カンガルーケアを行うこともよくあります。

また、初回の授乳(母乳)は生後30分以内に行ったりするのが効果的だと言われています。

●SIDSを予防する(と言われ始めている)

人工乳で育った児と比較すると、SIDSになる児の数が少ないことが研究結果で明らかになっています。

まだ未解明な部分が多いので確実なことは言えません･･･

母乳育児を成功させるための10箇条をユニセフ･WHOが共同声明として発表しています。

医療的負担の大きい母親、分泌困難な母親は無理せず人工乳を使用することもすすめられています。

あくまで、無理なく勧めていきましょう。

母乳栄養を知って欲しくて、さわりだけ伝えましたがまだまだ奥が深い母乳栄養学です。

是非皆さんににも興味を持って欲しい分野です。

特に、いずれ母になる女性の方には詳しく学んで欲しいです。