モラハラ夫との離婚 Part4 完全なる決別と出発
前回、法律上、離婚が成立したところまで書かせて頂きました。
誰もがそうですが、離婚するのに使うエネルギーは相当なものです。
しかし、よくあるのが、DV、モラハラなどに会った多くの人はまた同じような人とお付き合いしたり結婚すると言われています。
そうならないために、離婚した人の話を聞かせて頂いたり、カウンセラーからアドバイスを頂き自分を振り返り、自分なりに分かったことをまとめました。
この記事が、自分らしく人生を歩みたい方に読んで頂き少しでも参考になれば幸いです。
完全にモラハラから決別するには
離婚後も、元夫は事実無根のことを近所に言いふらして多大な迷惑をこうむりました。
前述したように、モラハラ夫をそうさせているのも私であり元夫に迎合していたからです。
逆モラハラをして「こいつは、自分がコントロールできる相手ではない」と諦めさせるのです。モラハラを受けたと感じたら相手が逃げられないくらいの嘘や矛盾を指摘してやりましょう。
また、反撃するには、モラハラ夫がどんな人間なのかよく観察することが重要です。
こういう時は、かなり私情が入り込み冷静に客観的になれないので、モラハラに詳しい離婚弁護士などに助言を頂くのが適切かもしれません。
今振り返るともし助言がなかったら攻撃しすぎて元夫を逆切れさせて事件になっていたかもしれません。
私は、元夫が体裁を守ることが何よりも大切だとわかったので、その体裁を崩すような手段を考えました。
法的制裁をする誓約書を作成し弁護士事務所から何人もの弁護士の名前を連ね自宅と職場に送りつけてやりました。それと同時に、元夫がしたように元夫の職場にも電話し元夫がしていることをチクってやりました。
元夫は、その書類には判を押さず制約が成立しなかったのですが、かなりの内容だったのでその後一切の嫌がらせがなくなりました。
元夫は加害者で私は被害者なのか
モラハラというと加害者と被害者に分かれます。被害者という言葉から、私はすっかり悲劇のヒロインというものに浸ってしまいました。
その時、カウンセラーに「何のために離婚したんだ!自分がすべて引きおこしたことだ!」と何度も叱られ、目が覚めました。一緒に悲しんでくれる人はいましたが、このように叱咤激励してくれる人はこの人ぐらいで大変感謝しています。
最初は、そんな風に言われても悲劇のヒロインでしたので「私だって頑張っているのに、何でわかってくれないんだ。」とそのカウンセラーが苦手で逃げていました。でも、逃げても何にも変わらないことに気づきました。私が自分でその夫と結婚することを選択し起こったことです。
すべては自分で選択したことで今このようになっているのです。元夫にモラハラしてもこいつは大丈夫だと思わせたのも私なのです。
それに、私より何より親の都合でこのようなことになった子供の苦労を考えたら、被害者どころか家庭崩壊をした加害者です。
本来、家庭・夫婦関係は二人で築いていくもの。加害者・被害者意識という枠を外し、自分を見つめなおすことから始めましょう。
新たな人生を歩むには
モラハラを受けた原因を知ろう
モラハラをしてしまう・受けてしまうには、何らかの理由があります。私のように生い立ちから自然に身についた心のクセのようなものが無意識にそうさせていることもあります。
それに気づくには、一人ではなかなか難しいかもしれません。私のようにカウンセラーに相談するのも一つの手段です。
精神的に自立しよう
ここで注意しなければいけないのが、カウンセラーへの依存が強くなり自分のことすらも自分で決められなくなる人がいます。
依存が強い人の口癖は、「○○さんにこう言われたからそうした」です。人に言われてこうしようと決めたのも自分だということを忘れてはいけません。誰かに依存し他人のせいにしていては自立して自分らしい人生は歩めません。
また、依存の強い人はモラハラを受けやすいと言われています。以前の私もそうでした。
結婚しなければ周囲から認められない、良い妻・母・嫁と認められたいなどの他人の評価に依存していました。他人の評価を気にするあまり、自分の感情がわからなくなり見失った結果だと思います。今は、自分の感情は自分でコントロールしなければならないものであり、他人の気まぐれや評価に基づいて人生を生きてはいけないと思うようになりました。
他人と比較しない
他人と比較するからあれがないこれが足りないと自分で自分を不幸にしていることに気づきました。
結婚し田舎に住んでいた時は、周りから、「結婚しなければ、子供を産まなければ、一人前の大人ではない。将来孤独になりどうするんだ。かわいそう。」とよく言われ少なからずも影響されていました。
しかし、誰一人同じ人生はありません。価値観は人それぞれ違います。世の中、「孤独死」というマスコミの言葉に踊らされすぎではないかと私は思います。一人ならば最期まで自由を貫けるのではないでしょうか。
一人前の大人とは、周りと比較するのではなく今与えられていることに目を向け感謝し、他人の評価に右往左往せず自立して自分らしく生きていくことだと私なりに思うようになりました。
さいごに
看護師は、人の喜びを自分の喜びとする人が多い職業です。それがゆえに、モラハラを受ける人が多いのも特徴のようです。
自分の感情をないがしろにして自分を見失わないように気をつけましょう。
長文、最後までお付き合い頂きありがとうございました。
この記事を書いた人
- 十数年、一般病院で勤務。その後、老年看護、認知症看護、ターミナルケアに興味があり老人施設に就職しました。現在、認知症ケアに特化し、看取りを積極的に行っている老人施設で働いています。
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十数年、一般病院で勤務。その後、老年看護、認知症看護、ターミナルケアに興味があり老人施設に就職しました。現在、認知症ケアに特化し、看取りを積極的に行っている老人施設で働いています。
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