コーヒーメーカーが職場にもたらしてくれた幸せ

排泄物の臭いがいつも漂う泌尿器科。

口腔や耳鼻咽喉の独特の分泌物が香る耳鼻咽喉・口腔外科。

その混合病棟で勤務していた頃、毎月スタッフで集めている病棟費でコーヒーメーカーを購入しました。

私は、コーヒーが苦手で日常では飲まなかったためコーヒーメーカーの購入に気がすすまなかったのですが、コーヒーメーカーが職場に様々な幸福をもたらしてくれました。

家にはないからとおいしいコーヒーを飲むために朝早く出勤してくる人がいました。

そんな人たちが朝から集まりワイワイガヤガヤと楽しい雑談がはじまります。いつのまにかその人数は増えていきました。

いつも休み時間になると喫煙に行くためいなくなるスタッフもおいしいコーヒーに引き留められ皆で会話をするようになりました。タバコの本数が減った人もいました。

病棟でのミーティングもコーヒーを片手に行うと、緊張感が緩和され気軽に話せるという効果もありました。

コーヒー好きの不穏患者に、お疲れの同僚や上司、機嫌の悪い医師にも、そっとコーヒーを差し出し、その場が和むことがあります。

現在は、ユニットケアを行っている特養に勤めているのですが、多くのユニットはコーヒーメーカーがあり、コーヒーブレイクを入居者と共に楽しんでいます。

美味しいコーヒーを一緒に飲むひと時は幸せです。

他の水分は全く摂ってくれないけれどコーヒーメーカーで入れたコーヒーだけは飲んでくれるという入居者もいます。

花柄が描かれたおしゃれなコーヒーカップに入れて、音楽をかけながら、まったりと喜んで飲んでくれています。

夜勤の休憩時間、日勤であと記録だけ残っていたもうひと頑張りしたい時の一杯のコーヒーは、疲れを癒し活力が湧きます。

ブラックコーヒーは、眠気を吹き飛ばしてくれます。

また、この仕事が終われば美味しいコーヒーが飲めると思うとやる気が出るものです。

朝、病棟に入ったとたん独特の臭いがしてちょっと気分が下がってしまうことがあります。

しかし、コーヒーメーカーを買ってからは、朝からコーヒーの香ばしい香りが漂い気分がいいものです。

コーヒーかすは、消臭・脱臭剤としてフル活用しました。

透明なプラスチック製の入れ物にコーヒーかすを入れて、瓶口にガーゼをのせてリボンで縛り可愛くコーディネートして各部屋やトイレに置いていました。

化学的な消臭剤と違い天然素材のため認知症患者がたとえ間違って食べてしまっても安心です。

コーヒーの消臭・脱臭力はいかほどか

大手コーヒーメーカーであるUCCの調べでは、しっとりしたコーヒー抽出かすの脱臭効果は、活性炭に比べ5倍にもなるという実験データーがあります。

「コーヒー抽出かすに含まれる水分による吸収」「多孔質な構造による吸収」「分子構造による化学的吸着」の３つの要素がアンモニアに作用するそうです。

コーヒーかすを活用した消臭・脱臭は病院臭さを和らげてくれると患者さんやそのご家族に好評でした。

田舎である上に建物が古い病院だったため、どこからか蚊やアリ、ナメクジが入ってくるのです。

これらの害虫は、コーヒーが苦手だと言われ害虫除けになります。

今一番、私がお勧めするのは、「Cuisinartクイジナート　ミル付き全自動コーヒーメーカー　12カップ」です。

コーヒー好きのお宅にお邪魔した時に頂き、コーヒーがあまり得意でない私がとても美味しく感じました。

このコーヒーメーカーは、プログラムタイマー機能がついています。抽出時間をセットしておけば淹れたてのコーヒーを楽しむことができます。

「忙しい時こそ美味しい淹れたてのコーヒーが飲みたいのに・・・・皆疲れてコーヒーを入れる気力もない」なんていう事態がなくなります。

また、紙フィルターなしでもコーヒーの抽出ができるので経済的です。

ゴールドトーンフィルターで豆の旨みを保ち香り豊かなコーヒーを楽しめるようになっているようです。

濃度は、3段階（マイルド、ミディアム、ストロング）のお好みの濃度調整ができます。